「Mt.F」カテゴリーアーカイブ

広大な山に散らばる岩。人里かつ作業道もあり大型車も通るため、シビア。さらに霊山につき配慮が必要。2013年、本格的に作業開始。

稲妻カチと天道虫

稲妻カチをガスで入りマッチ、
その後のmoveがよく分からず放置すること10年。

[ カナブンロック左面 ]

傾斜のある綺麗なフェイス、ずっと成っているとは思っていた。


横を向き外傾した稲妻カチから、どうしても身体が左に入ってこない。
昨年春、ふとトライしてみると有効な重心位置がわかる

2023年12月25日
天道虫 v13 初登


限界を超えたラインだと思い放置していた。
あの頃、シーケンスを発見することを諦めず根気強く通い込んでおけば「旬」だったのだろう…と少しだけしんみりした。


最後のラインが終わったのでその周囲を登り返しトポを整理した。その後日暮れまで一山歩き、新たな岩脈を発見。

また。

積尸気

キャンサーの右のハング。
格好良いその面には一切ホールドがない。
使い道のないハング、ずっとそう思っていた。

リップと平行に走る一筋のクラック。それも中途半端で、カンテからは伸びていない。


写真を眺めていたある日、ふと、そのクラックにカンテから届くような気がした。
居ても立っても居られず早速試した春の日。

不安定な姿勢からデッドでフィンガージャムを決める。決めたい。しかし決まらぬまま春は過ぎ秋を待った。

そして秋、その一手を決め
11月30日
カンテから通しで登ることができた。

積尸気 (stand start)初登

キャンサーから繋げたいところだけどバリエーションになるのでどこまでモチベーションを上げていけるか。。。

 

生乾きの岩「ジーザス」

雨が続く。川の水は増し山の岩は乾かない。
それでも岩に触りたいというメンバーとともに少しでも乾いていそうな森へ。

ー5月29日ー

岩は生乾きだけどどうにもならないほどではない。

こないだまでスカスカだった樹木も流石にフサフサしており、おかげで少しだけ涼しい。

私もとりあえず巨蟹宮pをやってみたけど、確認はおろかアプローチパートまで出来なくなっていた。やはり梅雨。

その後、仲間の「ジーザス」のトライを見届けた。

ハイボールながら上部への突入口が絶妙でプレッシャーがかかる。二人とも気迫伝わるトライで登りきった。

「あんな登りがしたい」
そう思わせる良いクライミングだった。

観戦合間にトライしたラインが仕上がってきたところでまさかの雨……。
キーホールドのピンチが染み出しあえなく敗退。

不完全燃焼。
梅雨だ。撤収。

 

 

動画 Jesus/旋回呪文

巨石再見と旋回呪文

樹木で囲われた巨石。

前傾壁の中だけは綺麗な空間が。
そこに身を置き見上げると、全面から覆い被さるよう迫る壁。

流石にデカすぎ諦めた。

あれか10年ほど経っただろうか?
(昔の記録もブログサイトの閉鎖により探しにくくなった。)

今思えば…ニライカナイやまほろばと同格か?


ー春の終わりー

雨が続き、岩登りどころではない。
あの岩を見に行こうと思い立ち準備をはじめた。

まずは地図と睨めっこ。地点を絞ってからはアプローチを練る。

昔は伐採直後で頑張れた急斜面も今は背丈以上の薮で流石に無理がある。開拓している脇のエリアから通すことにした。

ー5月8日ー

昼過ぎより山を歩く。
素通りしていく幾多の岩はどれも濡れていた。偵察の日にしておいてよかった。開拓エリアの端までは順調に進めたが、そこから巨石までがあまり良くなかった。

斜面をトラバースするのだけど実にスリッピー。怪我をすることはないと思うが面倒くさい。今回は突破を決めたが正規アプローチとしては使えそうにない。

トラバースを終えると丁度巨石の背中が見えた。
慌てて駆け寄り見上げると、その姿は記憶のままだった。

「丁度良いスケールに丁度良い傾斜。これは絶対に面白い」

ただ残念なことにホールドがかなり発達しておりそこまで高難易度は引けない。さらには岩質(特に表面)がとても弱く、グラウンドアップでは攻めれそうにない。

準備が必要、それでもやる価値はある。出直すことを決めた。


帰りに良いアプローチを探すとして、せっかく一山上がったので少しだけ登る。

綺麗な紙のど真ん中にマジックでふにゃっと落書きしたかのような薄いフレークを辿る。
真っ向系かと思いきやクルクル廻るマニアックな真っ向系だった。

旋回呪文

気持ち良く登れたところで、本題に戻る。
アプローチを探さねば。

候補に挙げていたもう一つの尾根から降る。薮が酷そうで候補から外したが結果的にこちらが正解。森の境界は薮の侵食が浅く頑張れば開通できそうだ。とりあえず今日は強行突破。

15分程度で別の駐車位置にたどりつくことができた。

また秋に。

カナブン

ずっとできそうな気はしていたけど、手頃すぎるこの岩はいつも後回し。5年は過ぎた。

2023/3/9(Thu)

ブランクセクションの一手は、読み通りマニアックなヒールフックで解決することができた。
後半は「燃える親分」パート、落ちはするけど大丈夫。

せっかくなのでスタンドパートで登った。

カナブン v10

最後に下部パートの確認。来季の楽しみが増えた。
けれども手頃過ぎるこの岩、果たして。