「RockPath」カテゴリーアーカイブ

夏の鶴見岳

8月5日

所用で急遽帰省(別府)。夕方時間が出来たので鶴見岳へ。

学生時代、夏休みを利用し電車とバスでほぼ毎日のように通いこんだ事を思い出した。今も変わらず、この山は涼しい。15時あたり、必ずといっていいほど夕立にやられる。この日も例外なく。

ということで夏に登れはするものの岩自体のコンディションはあまりよくない。

ダメ元でprojctをやったがダメ。とりあえずバリエーションを一本登る。

ゲートが閉まる前にエリアを移動。

狭霧台へ。ロケーションは良いがどれもランディングが悪い。

ブラウニー v5/1級?

美しい夕陽を見終え撤収。

埋没エイドリアンとRNP

梅雨真っ只中の7月16日

天気はかろうじて曇り。目的のエリア入り口に着くと大粒の雨が。少し待ったが止む気配なし。


とはいえこの時期の通り雨がそんな長い時間続くこともないだろうと、岩へ。

今日の目的は5年ほど前に登ったエイドリアンのダイレクトp。
記憶を頼りに近くまで行ったが岩が見つからない。

横にあった岩は見つけた。
???
これか!

見事に埋没、川流恐るべし。当てが外れた。どうしようもないので、とりあえず片っ端から登ることにしたが中々雨が止まない。
待ちきれなくなり登り始める。対湿気チョークワカブレンド「スーパーホワイト」もあることだし大丈夫だろう。

残念なことになったエイドリアンの岩、
バリエーションv5(2級)

こいつは面白かった。

7本登ったが10分そこらで終わった。仕方なく長いアプローチを帰る。


登り足りなかったのでgonに寄りちょろちょろとリピート。その頃には雨は止んでいた。
気温30℃超え、雨上がりの岩、しかも一度登った課題、正直快適とは到底思えないがそれでも、来てよかったと思えた。

帰り、せっかくなのでレッドノアの岩を見に行くことに。
2013年に登ったレッドノア、そのロースタートは当時完全に不可能なものとみなしprojectリストの中にすら入れていなかった。

水流が大幅に変化し、かつて行けていた場所が行けなくなっていたりとアプローチに大苦戦。
かろうじて辿りつくことができ、見上げたその岩は相変わらず格好良かった。

どうだろう?
かつてカンテから私のハンドリーチ一杯(178cm)で届く位置にあるカチへの一手が不可能だと思った。
今回、その一手は出来そうな気がした。

となればやっておきたい。

日暮れまで時間があったのでマットとギアを取りに戻る。アプローチが悪すぎる…が仕方ない。

準備が終わったのが17時過ぎ、日没までトライ。

レッドノアに繋ぐまで推定7手、その全てのmoveができなかった。
正直全然ダメだったが可能性は感じた。秋にもう一度しようと。

帰り、長いアプローチを辿っていては陽があるうちに車に着けないと判断。

川を渡れないかと考えていたところ、丁度いい丸太が落ちていた。
対岸に渡しその上を歩くことに。

2歩目くらいまではよかったが、3歩目あたりで丸太が回転。川に放り込まれた。

思ったよりも浅く水深腰丈。にせよ水流激しく1m程流されたが運良く止まった。さらに運良く真横に岩が。何とかその岩に這い上がり事なきを得た。

丸太はまわる、これで3度目だ。いい加減学習しようと思った。アクシデントはあったが最短距離で帰れたので明るいうちに車へ戻る事が出来た。

万ノ葉(ヨロズノハ)

(追記)2019.7.28
何と初動開拓者と話すことができました。私が想像していたよりごく最近着手されていたようで。現在諸事情によりストップしていたようですが、今後ゆっくりやっていきたいとのこと。
「万ノ葉」に関して私が先走ってしまい…にも関わらず、とても暖かい言葉をいただきました。

エリア自体は数年前の活動で、見た目以上に開拓は進んでいるようです(この辺りは確かに、私の活動エリア同様植生激しい)。
活動痕、チョーク跡を探る限り私の知らない方(先に連絡させていただいた皆様以外)で最近入った方が多少なりおられると思います。そんな事情より今しばらく待ってもらえたら、と。

以上、取り急ぎ追記でした。

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初めて見上げた時から10日が経った。

7月8日 再訪

変わらぬ威圧感。まずは側面を登ったりし気持ちを落ち着かせた。
時刻は13時過ぎ。

マットを一枚追加すべくもう一往復し、覚悟を決めねば。
核心のリップ取り、落ちたらどうなるんだろう?不安は消えない。

下の穴は先人たちが蓋をしてくれていた。私は登ることに集中すべきだ。

準備は整ったが気がのらず。むしろ暑くてジメジメした中何故この岩をやっているんだろうと疑念すら湧き上がってくる。

13時30分、小雨落ち出す。予報では15時あたりから雨。思ったより早かった。秋に来るべきか否か、判断するためにもここは踏ん張らねば。

取り付く。

下部はやさしい。

カンテ中にあるビーストメーカーの6mmのプレートを1/3にぶった切ったかのようなカチ、こいつを握ってから核心がはじまる。

ハング中のカチをおさえ、バランスを整えリップ先の見えないクラックを狙う。
距離感確認のため、着地を意識し手を出してみる。

しっかりと着地。大丈夫だった。何となくわかっていたが岩と岩の隙間には吹っ飛ばず、落ちるのは岩の上だ。

マットは過剰なほどある、クラックをキャッチし損ねたとしても2点支持状態のmoveから落ちれるのでコントロールしやすい。

高さ
ランディング
move

過去超えてきた岩らはもっとやばかった。唯一、警戒せねばならない要素があるとすれば極めて悪い右手のカチ。こいつがすっぽ抜けて落ちれば、少しやばいことになりそうだ。

もう一便落ちる、クラックに指が入らず弾かれた。テンションが上がる。全然大丈夫だ。

秋に勝負を挑めるか確認することが当初の目的だったが、完全に忘れていた。
次の便、問題の一手をきっちりと決める。

上部は右に逃げることを決めていたので躊躇なく動くことができたが、想像よりも気持ち悪いmoveを強いられた。弱気になっていたらやばかったかもしれない。

岩の上に立ち振り向くと、この岩の存在で出来た樹々の境目より空が見えた。
先程の雨雲は去ったようだ。

まさか今日、岩の正面を通過しこの場所に来れると思っていなかった。
何でもやってみるものだと。

13時50分 初登

名は「万ノ葉(ヨロズノハ)」
この地(故郷)を愛した偉人の信念より。また言葉の意味としてもこの岩に適してると思い。

グレードはよくわからない、v11(三/四段)あたりだろうか?繊細な一手は得意不得意があると思う。

余韻残る中過ごし、15時前に撤収。

Q&A式グループレッスン

天候大きく荒れた先週末…
ご来店ありがとうございました。

そしてなぜか写真が……ない!!!
ということで懐かしい写真が出てきたので変わりに。

今週も随時ボルダリング体験「初めてパック」受付してます♪

と、夜はグループレッスンでした。
今回はQ&A式でレッスン!復習用に軽くまとめてみました。

内容は

1:ランジの距離出しが上手くなりたい
2:強傾斜が登れるようになりたい
3:岩でより登れるようになりたい

順に

1:ランジの距離出しが上手くなりたい

今回は女性特有ランジシーケンスのトラブル解消の話。

【チェックA】土台(足腰)はできているか?
踏む、蹴る、しゃがんだ時の安定(ためた時のボジション力)、立った時の安定(残心時)、動作中の安定

これら陸でチェック

【チェックB】ためて動く、普段のクライミングでこの局面があるか?
大きく動けない人に多い人の普段のクライミングスタイル

①動作中(moving)に身体で速度を作っている。

②強力的に固めようとしている。

ここまでのチェックでエラーが見つかったので処方としては、ランジというよりはハイステップの形でためて動くの局面を練習。

Movingの初歩としていいのではないでしょうか。

2:強傾斜で登れるようになりたい
前提として登れるグレードが緩傾斜と強傾斜で差があること。

【原因】動き出しやすいポジションをつくらず動こうとしている。よって
①ポジションが甘くなり動作が大きくなっている
②ポジショニングに必要な力を普段使っていないため、力が出せない。

【対処】安定して動ける場所を知り、それに応じた力をつける。

書くのが疲れてきました。。。要点は抑えたと思います。

3:岩でより登れるようになりたい

と言った感じでしょうか〜

では皆様今週もお待ちしております。

野鳥のハングと追随

見上げたその岩は異様な艶っぽさを放っていた。
過去通ったどの巨石とも違い、道筋のみを引き立たせる奥ゆかしさを持つ。それでいて威圧的。


確か春のこと、福岡の先駆者枝村さんから電話があった。
「やばい岩があったけど、整備した後があったからこれやってるよね??」と確認の内容。

過去登った岩はどれもうっすらながら記憶には残っているが、聞いた内容の岩はそのどれとも該当しなかった。

確か4月、偶然が重なり枝村さんと会う。岩の情報を聞くと、やはり過去誰かやったあとがあるらしい。枝村さんの仲間たちも周辺の岩も登り、一旦は落ち着いた模様。

そして6月、別件の岩の話をするためメッセンジャーでやり取り。本題も落ち着きその岩の話題に。私も見に行かせてもらえることとなった。

実はこの岩、うちの栗崎も発見していたようで。予想外に順調にたどることができた。

6月26日
一旦気になり出したら居ても立っても居られなくなる。店番前にバタバタ見に行くことに。
先駆者が築いた道を辿る。アプローチも綺麗に整備されていた。

そして例の岩を見上げる。

道は在る、そこに私が到達しているか……。
岩質は花崗岩、この手は大体にして強度とシーケンスが読みにくい。増してかなりランディングの悪いハイボール。完全に呑まれた。ただ呑まれるという感情は登りたい意志と共に発生する。

有難いことに下地も適度な整備がされてあった。かなりの大昔に一度、最近もう一度。最近の整備は枝村さんの仲間達だと思う。変な落ち方をしない限りは大丈夫な気がする。

店番まで1時間ほど余裕があったので、少しだけやることに。というより、ここで帰ったら威圧感にやられ当分来れない気がした。

核心はきっとハング出口、リップへの一手。うっすら描いていたmoveは2度のホールド欠損により激しく難しくなった。ここで時間切れ……
とてもイメージが悪い、この時点では次の秋にやれる気になれず。

可能性を探るべく、近々もう一度来ることを決め撤収。
(続く)