「RockPath」カテゴリーアーカイブ

月に叢雲華に風

12月25日
最近あまりに忙しくこの日はダウン。
流石に昼過ぎには体力も回復、動く。1ヶ月近くまともに岩を登れていないので、気軽に登れる岩の多い大分西部へ。

車を走らせながら何をやろうか考える。すると先日ゲンさんに教えてもらった岩の存在を思い出した。ということでいざ八面へ!

地点登録してもらっていたので、迷うことなく到着。
これは…情報なければ発見出来る自信がない。ただ場所さえわかれば、その岩は道のすぐ脇にある。


月に叢雲華に風 三段(初登 平嶋元)

岩はいつかの写真で見た通り格好良い。時刻は16時過ぎ…時間がないということでバタバタ開始。
チョーク跡も下部しか残っておらず上が未知数だったので、背伸びして上からやる事に。グレード以外、課題の情報が全くなくかなり新鮮だ。

新鮮すぎて2度ほどホールドがぶっとんだが、グレードもシーケンスも変化なし。
上部が出来たところで、スタートであろう顕著なアンダーから。日暮れまで少なくとも1時間はあるので、焦らずゆっくりやった。

形が出来たところで繋げに入り、無事1発目で登ることが出来た。

全体を通してフットホールドは渋く、そのうえかなり大きく動かねばならない課題。
岩のスケールも内容も素晴らしい…
多少リーチは要求されるが八面で公開されているエリアの中では間違いなくトップクラスの課題であろう。

素晴らしい岩に巡り会うことが出来た、開拓者と元さんに感謝。
多少時間が余ったので懐かしくも昔からあるエリアを周り撤収。石舞台は色々残念な事になっていた。

おやすみproject(ニノジハング)

秋に入ってすぐのこと、入り組んだ沢の先にあるハングに着手。
中間部に明らかに浮いたフレークがあり、そいつを剥がす際に腰を痛めてしまった。

剥がれた後に残ったホールドは明らかに悪い…トライするだけ無駄な気がしたが、とりあえずやる。
腰が回復するまで寝かせ、2週間おいたある日にトライ。

案の定何も出来ない。4手目からは可能性がありそうなので、そこから遊ぶ。
日暮れまでかけ、何とか左エスケープは出来た。

ここからでもv10(三段)近くある気がする。
下からは…私には不可能。v17あたりなのだろうか、少なくとも国内外含め見たことあるどの課題よりも悪い。
次世代に譲ろう、
ということでニノジハング暫くおやすみなさい。

大分出張「めじろんカップ」

12月7日から、非常にタイミングの良い大分出張。
依頼内容は大分年1のビッグイベント「めじろんカップ」のセット。

父の手術の翌週だったので実家から通う事に。

場所は山本ジュリが新しく建ちあげるジム”sunny side”
イベント2日前からセット、
今回初めて大分出身の若手2人(一宮大介、島田ソーヤ)と一緒に仕事をしたわけだが若い力と行動力は偉大で、かなり楽をさせてもらった。

イベント当日、古くからの教え子が選手宣誓。
しっかりした中学生だ。
当時の私を反省したい。

10時、いよいよ競技開始。
気付けば私も混ざり…

気付けば、教え子とガチセッション。。

私は一体何をしに来たんだろう?
…と、決勝前はちゃんと仕事を!

夕方、イベントも無事終わり一安心。

地元が盛り上がるとやはり嬉しい。
昔から付き合いのある人らの元気そうな姿を見れて良かったし、また新たな出会いもあった。セッションやジャッジに混ざり選手やスタッフと色んな心境を共感できたことも大いな収穫。

県内外、参加してくれた方や運営スタッフに感謝。そして呼んでいただいたジュリに感謝。
大分も熱いクライミング施設がいくつかあるが、それらと並びつつオリジナリティを醸し出す施設に育つ上がる事を予感させられた。突き進んでほしい。

夜、タチの悪い大分の岩場クライマーに絡まれぬようひっそりと過ごす予定がどうも無理だった…

とはいえ楽しく過ごさせてもらったとさ。
「皆さま、ありがとうございました。」

子どもらと竜体山

11月23日
営業時間前に子どもらと竜体山へ。

事前に聞いていた通り、道路や駐車場に溜まった落ち葉を地元の方が掃除してくれていた。挨拶をし車を動かしてエリアへ。有難い…。

秋の竜体山はいつも心地良い。

日の当たるモニュメントでアップ。
(降りるのがかなり怖い岩。。)

その後、竜鳴岩

そして竜角岩から竜光岩へ。

秋を感じるには丁度良い散歩道でした。

野北「Tiamat」アクセス

糸島最大課題の一つ、Tiamat V10。

2年前(2016年)、福岡の先駆者(枝村氏)に連れられ見上げた偉大な岩。
岩を前に萎縮しながら恐る恐る先駆者とともにトライしたあの日がとても懐かしい。

出逢いが衝撃的すぎて、その日の夜は寝れなかった。
2日後にそれをTiamat v10に仕上げたのだが、あの数日の心境を思うと今でも鼓動が高まる。


2018年11月、遠方の同志らとともに再訪。
通い込んだわけではなかったのでアプローチで迷ってしまった。当時の私が適当に地点登録していたその場所もいい加減過ぎてあてにならず。

林道を下り、脇の踏み跡に入る。
その後また脇に入る道があるがそこは無視して浜を目指す。
(フィックスロープに目が行き脇に入ってしまい、時間ロス。)

浜に降りればあとは西の岬を二つ越えるだけ。

(一応アクセスとトポを貼っておく。)

Tiamatは相も変わらず威圧的であった。

私は特にやる事はなかったが、こんな時気持ちを共感してくれるクライマーとともに過ごすだけでワクワクは伝染する。

良い1日であった。
熱いトライと刺激に感謝。