「竜体山★★★2008」カテゴリーアーカイブ

竜体山にて、継承するということ

幾度となく歩いたこの道、流石に情は深く。

いつまでも通いたいものだと。


今日はひとつ残念な話をしたいと思います。
私もあまり厳しいことは書きたくないですし、逆に、楽しむためにやっている趣味で嫌ごとを言われたくないというのは一般的心境だと思います。

また悪になるのか(見方によっては)
と考えると気が滅入りますが、ポジティブに捉えてくれる方も一部いると思いますし、知識の探究のきっかけになる場合もあるかと思うので、諦めずしっかり書こうと思います。

今日は、久留米に来てはじめて愛したエリア竜体山に行ってきました。

そこで、、
ややドン引きする量のチョーク跡が見受けられました。
(人によって、またはジムによっては普段見慣れた光景なのかもしれませんが、、)

ただ、救いだったのはどれもv0(6級)〜v2(4級)までのやさしい課題だったこと。

人気課題となるv3(3級)あたりの課題は、
着手跡あるものの綺麗に掃除されていました。これはむしろ嬉しく思いました。


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※何度も書いていますが竜鳴岩に関しては遊歩道沿いにあるので初級者であろうと必ず、必ず、必ずブラッシングをお願いします。今回も「龍骨v2」のチョーク量は非クライマーでも人によっては不快になるレベルだと思います。犯人探しをするつもりは毛頭ありません、悪だとも思いません。あくまで啓発です。
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初級者であればそのうちにエリアのことも知り、変わっていくだろう、大丈夫だろうと流すことにしました。

昼前、龍玉岩に降り、考えが変わりました。

天領v8(初/二段)、雲竜extv8(初/二段)についたチョークを見て再びドン引き…。

私は考えました。
きっと二段をやる上級者たちがこのエリアについてよく知らないまま初級者を呼び、この状況に陥っているのだなと。

いつも書きますが、大切なのは課題の情報だけではないのです。

数年に一度、竜体山は大きな事故やトラブルが起きます。その前に、決まっていつもこういう小さなことが増えています。所謂前兆と呼ばれるやつです。残地物やチョーク、課題情報の間違った拡散、地元の方に気をつけてほしいと言われていることに対しての危機感のなさなど。

そこで今回はここに書かせてもらいました。

お願いです。

初級者を連れて行く上級者の方は、必ずボルダリングについてしっかりと誠心誠意伝えてあげてください。
課題の情報や登り方だけではなく。
背中を見とけ、だけで全ては伝わりません。

楽しいボルダリング、
楽と楽しいは違います。

着地やマットの敷き方、岩の取り組み方、エリアや地方について、話してあげてください。

過去、私も未熟な頃に(今も未熟ですが少しはマシです)仲間を怪我させたり、トラブルを起こさせてしまったりし、悩んだりもありました。

楽をしないことで事前に防げるならそれが最高!楽しいボルダリングをするために、楽しいボルダリングをする仲間を増やすために、ボルダリングをうまく継承していければいいなと私は思います。

今日は取り急ぎこんなところで。

ここまで書いたからには私自身動かないのは微妙なので
春から梅雨の間に、
エリアブラッシング(クリーンイベント)をしたいと思います。
合わせて、怪我防止の意味で岩ので着地や、着手前の準備について簡単に実践しようかと思います。

ハードにせめている私が書くのもどうかと思いますが、
安全に 楽しいクライミングライフを!!!

パーフェクトライン「まほろば」

竜体山の登攀可能なエリアにて残された巨石のひとつ、昇竜岩

2014年、終止符を
世去れ龍の初登。

実はまだあった、続きの話。


エリア入口に存在する昇竜岩。正面は幾人ものクライマーが見上げたことだろう。

世去れ龍は、正面より途中から脆くなった左のクラックに逃げる。
正面直上ないし右に可能性を見たクライマーはいたのだろうか?

少なくとも私は、見上げる度に残念なブランクだなと感じていた。

2019年秋
関東の同志が、遠征中にカンテに可能性を見出した。

右のカンテラインリップ手前のガバ僅か下、苔に埋もれた部分にどうもカチがあったようだ。そのカチは随分悪いが、あるのとないのでは全然違う。

可能性を聞き、雨の日に私も見に行った。すると、確かに成っていそうだと感じた。
幾度となく見上げたこの壁。

正面のホールドは何となく把握している。
新しく見つけたカンテ最終局面のカチ…正面のホールドと上手く組み合うのではないか?

12月31日
大分帰省前に少しだけ寄る。3時間程度しか許されなかったので可能性を確認できたらと。

まずはリップの苔を掃除する。流石にロープを使ったがmoveの確認は一切せず。正面のフェイス中はほぼほぼ綺麗だったので、軽く掃除をするだけで済んだ。ということで、比較的理想に近いスタイルで挑戦。

Moveの組み立てがとても楽しい。

ルーフ内のガバで昇竜move

ルーフ内のポケット、フェイス中の三日月カチ、それら綺麗なホールドを無意味な存在として勿体なく思っていた。
でも実際はそんなことはなくて

発見されたカチが全てを活かした。

パズルが解けた瞬間、全てが解決した。

まほろば 初登
BD shadow/RX 東京粉末

僅か1時間ほどの出来事だったけれど、ガバを保持した瞬間はかつてないほど興奮した。
もちろんいきなり登れてしまったこともあるが、ラインに成ったことへの驚きが気持ちを昂らせた。

完璧なラインであり、完璧に近いトライだったように思う。

もしかしたらハイボールの部類に入るかもしれないが、ガバまでの高さはそこまでなく、ランディングも良いので万人受すると思う。世去れ龍とは違い核心のホールドも硬いと思うので…。

グレードは正直よくわからない。天領や雲龍エクステンション、ヘブンリーをやりに通っている人も多い竜体山。再登者が出るのもそんな先ではないと思うので、その際に話ができたらいいかなと。

パーフェクトラインだと思うので怪我なく(絶対に)トライしてもらえたらと。

そういえばトライ中、チョコボのテーマがずっと脳裏から離れなかった。
大分でのレッスン前の大晦日のトライ、思えば周りに感謝し通しの一年だった。

鱗岩の話

記事の順番は前後するけど、たまには既存エリアの話。

12月16日

昼過ぎより雨が酷くなった。projectもどうにもならないので竜体山に移動。日暮れまであまり時間がなかったので鱗岩の掃除をした。

当時、リップに積もった紅い落葉が鬱陶しくも美しかった
紅鱗(ベニウロコ) v4(2級)

今は苔に覆われ苔鱗、ということで掃除。

濡れたリップが怖かったがとりあえず綺麗になった。

下も上もmoveが竜体山ぽくて面白い。また楽しんでもらえたらと。
ついでにトポのバリエーションのラインが間違っていることに気づいたので訂正。

奥ノ院 v5

「奥」スタート、抜けは「手触り」でした。

久々に登ってみての体感グレード、
紅鱗は竜の涙と同等。
奥ノ院はブラックボールと同等に感じた。

再登者が増えるとグレードも安定すると思うので、登ったら感想聞かせてもらえると嬉しいなと!

響生と竜体山(追記:名もなき詩の限定について)

6月3日
学校が代休の響生を連れて竜体山へ。
数ヶ月立ち寄っていなかったので偵察がてら。

遊歩道にはいくつかの倒木が。クライマーにとってはなんちゃないが、散策に来た人らは通過できない可能性もあるので30分程度かけ撤去。響生もよく頑張った。

岩に着き響生は登りたいライン探し、私は周辺偵察。ブラッシングされずに詰まったチョーク(鳴閃、天領、雲竜あたり)を掃除した程度で、目立った変化はなし。

※鳴閃に関しては道路沿いということで、一応ブラッシングの徹底をお願いします。

まずは「美しきクラック v3(3級)」と「名もなき詩 v5(1級)」を登る。名もなき詩は上部のカチが持てるようになり大幅に易しくなった。にせよ変わらず垂壁らしくて面白い。隠れた良課題だと思う。

追記(6月11日0:30)__________
「名もなき詩」の限定についてよく聞かれるので明記しておきます。
結論から言うと限定はなく、どう登ってもv5だと思います。初登時にクラックは使わなかったという噂も聞きますが、使ってます。(2007年初登、書くまでもないけど公開前なので初登は私です。)

初登時のmoveをたどるのは現状不可能、何故ならリップ手前の掛かりの良いカチは元々ガチャガチャした持ち辛いカチでした。敢えてそのままやるとすればリップにランジするしかないでしょう。

クラックを使う左周りも面白いし、使わない右周りも面白い。リップへそのままランジもまた良い、と。
どう登っても「名もなき詩 v5」でいいんじゃないでしょうか。
※トポにはv5記載

私も暇なので「名もなき詩ランジバージョン」

動画 「名もなき詩」ランジバージョン

その後南面へ。特に何も教えていなかったが「雲龍v5(1級)」の核心ホールドのスローパーやカチが面白そうと言うので、スタートを教える。

雲龍が人気になる理由がわかった。響生も岩を見る目があるのだろう。

雲龍、響生のトライ。Moveがガタガタしていたのでしばらくかかるかと思いきや、良いタイミングでしっかりと登りきった。

シメにRossianPab v4(2級)。一番効率の良いmoveをしっかりと引き出しOnSight。
この子は岩の方が登れるんじゃないかな?

新緑にて直射は避けれるものの、それでも暑く少しバテてきた。
キリがいいところで早めの撤収。響生の帰りの電車の時刻にはやや余裕あり、ハンバーガー屋によって飯を食わせ頃合い良いところで響生と別れた。

動画///

美しきクラック v3(3級)
名もなき詩 v5(1級)
雲龍 v5(1級)
RossianPab v4(2級)

子どもらと竜体山

11月23日
営業時間前に子どもらと竜体山へ。

事前に聞いていた通り、道路や駐車場に溜まった落ち葉を地元の方が掃除してくれていた。挨拶をし車を動かしてエリアへ。有難い…。

秋の竜体山はいつも心地良い。

日の当たるモニュメントでアップ。
(降りるのがかなり怖い岩。。)

その後、竜鳴岩

そして竜角岩から竜光岩へ。

秋を感じるには丁度良い散歩道でした。