「御伽と神話」カテゴリーアーカイブ

LeMondo

ー9/18(火)
秋めいてきたし頃合いかと思い最奥pを。
実際は…
気温湿度ともにあまり良くない、
虫がいないのがせめてもの救いではあったが。

1時間程度moveを確認し、早々にきりあげる。


次にルマンドp。
そこそこの高さにあるリップがかなりたるく、そのリップを両手で保持し突ぺんまでトラバースせねばマントルを返せない恐ろしいライン。2016年あたりにやり、あまりの怖さに放置を決めたproject。

眺めていると、リップと平行に伸びるカチ棚をトラバースしサイドホールドを経由すればダイレクトに突ぺん付近に進める気がした。



確認すべく左隣の「焔v8」上部から右に渡り、カチ棚の先のmoveが可能か試す。
ランジ一発で解決できたものの恐ろしい…。
とりあえずこの日、焔から上部リンクを登り終了。v8/9(二段)あたりだろうか。

ーー9/25(火)
気温も前回に比べ大幅に低い。
最奥pをやる前に、ルマンドpをやることに。そもそも何故ルマンドpなのかというと…
核心だと思われた中間部のホールドが見事にルマンドそのものなのである。

ルマンドを本気で保持して動く!
それがこのラインの肝かと思っていたのだが…実際はリップ付近の処理。

それも前回解決していたので、安定したメンタルで登りきる事が出来た。

LeMondo グレードはv9(二段)だろうか。
ランディングが悪いので、グレードの割に登りにくいと思う。

その後は勿論最奥p。
この日はスタンドスタート(背伸び)で成功。

強烈な下部が問題ではあるのだが…
終わりが近づいている。

あれから10年を経て

10年の歳月を経て…
私は変わったのだろうか。

今日は野下さんの命日だ。

joyでは当たり前のように語り継がれ普通に聞く名だと思うが、世間一般的にはもしかしたら知らない人の方が多いかもしれない。

野下善秋氏、主に日向神で活動。数多く作られたルートの中でメジャーなものもいくつかあるが、どちらかというなら玄人好みの仕上がりになっているものが多い。ただ本匠のナマコの涙5.12aで分かる通り、稀に爆発的に大衆受けするルートも残してある。

〜joyがプライベートウォールだった頃、雨の降った休日などはよく遊びに来てくれた。

氏の話す岩の話がとても好きだった。氏の開拓スタイルがとても好きだった。氏の残したルートがとても好きだ。
泥臭くどこまでも一途で。

色んな岩を教えてくれた。

最後に教えてくれたその岩は当時の私にはとても残酷だった。可能性を感じるとかそういった次元ではなく、登攀対象にすら見えなかった。
そして私の対応もとても冷酷だったかもしれない。これは不可能ですねと返した。

今でも後悔している。

少し残念そうな顔をしながら、私なら登れそうな気がするんだけどという暖かいニュアンスの言葉をかけてくれたその光景は今でも覚えている。

数年前、ようやく可能性に気づき、今ようやく勝負できるまでになった。

今更ながら10年前の私に問いたい。想像的なクライミングを追い求めていた割に想像を広げようとする努力を怠っていたのではないかと。
自分の見えるものでしか物事を判断できていないのではないか。

そんな事を考えながらふと思うのは、それはそのまま今の自分にも当てはまるのではないかという事。

10年の歳月を経て、何か変わったんだろうか。
思考はたいして変化していない…
ただ、能力だけは上がった。
それは明らかだ。

後悔が消えることはもはやこの先もないと思うが、力あるうちにこれだけは何としても登っておきたい。

この10年を経て、
ようやく期待に応えれるようになったならば、何としても応えたいと思う。

ニコガミ V11

ずっとやりたかった荒神岩の中央完全体。

登れたから良いものの、タイミングが合わずシーズンももう終わる。


3/15
どうもパリッと晴れる日が少ない、この日も予報では午後から雨。だからといって早起きなどできるわけもなく、岩に着いたのは11時過ぎ。

一年以上放置していたのでかつて苔むしていたリップはどうか。
上に回り込んむ。
葉っぱと土、そして僅かな苔が生えていただけで、掃除は20分程で済んだ。

いざバラさんと気合を入れ取り付くも、中間部で思いっきりスリップしマット外へ。
着地自体は成功したが、ガレ場の下地は厄介で踵と太ももを強打した。太ももは擦れた程度で、痛みさえ我慢すれば特に問題ない。ただ踵は登りに響く。

少し休み再開、辛うじて靴は履けた。

核心は垂れたリップから遠いサイドカチを狙う一手。
傾斜は強い上にリップがすっぽ抜けそうで怖い。
しかもそこまでの10手でかなりのダメージを負う。

1年前、スタンドでやった際もメンタル勝負となった。
さて今回はどうか

バラシも落ち着き、一旦車に戻りマットを2枚追加する。
1便目、初手でスリップフォール。
傾斜が強く、全パート足がきれたら思いっきり振られ落ちする。

ダイナミックに動きつつ足を残す、
ある種かなり得意なタイプで動き自体にはそこまでのストレスは感じないものの、
傾斜、高さがありプレッシャーは強い。

2便目、2度のダイナミックな右手だしを成功させリップへ。

リップの保持感はギリギリ。
吹っ飛んだとしてもマットはあるので大丈夫。

思い切って突っ込む、左手は無事サイドカチを捉えた。
素早くマントルを返し岩の上の立つ。
荒神岩中央ラインが終わった。

名は、キーとなる同じ形のmoveが2個あるので
「ニコガミ」
グレードはプレッシャーを加味せず「V11」とする。

少し気が抜け、暫く休んだ。

湿度92%

1/15
予報では晴れ、しかし天気は良くない。
岩では小雨が降っていた。

はじめて湿度系を持っていたが湿度92%とはどんなものなのか。
結果はとりあえず滑る。

核心ではないパートに苦戦した。
ただ核心の一連は一発で成功。
何にせよ今日は繋ぐ事は出来ないので諦める。

岩と身体と心のコンディションがイマイチピンとこない。

雨が続く、ストレスが溜まる。
何とか踏ん張りたい。

登れそうな神話の森まで移動したが雪解けでビチャビチャ。

ぽがかつて作ったマユラのダイレクトプロジェクトを登り撤収。

秋霖とトンビの記録

動画を見るためにアクセスした人のために、
先に動画のリンクを上げておく。

★トンビ v10 大入エリア
2015年5月、井関初登映像
2015年9月、シュウジとともにrepeat

★秋霖や
秋雨降りしきる中、かろうじて取り付ける数少ない岩の一つで。
トップアウト出来ないのが残念。

では、通常の日記を。

9/7(月)
予報では曇り。ただ山は降っていると見込んで車を走らせる。
雨の日でも案内する事ができるよう、雨でも登れる岩探し。

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とりあえず見込みは立てていたので、ボコボコ出ては来るものの全て雨に弱い…。
高原にも乾きの良い岩が幾つかあったが、雨の真っ只中では……。
…20分程度迷って、一本だけ登り今回はやめた。

その後もダラダラと周る。

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運転と歩きにいい加減飽きた頃、保険を掛けていた岩で登る。
想定していたより悪く、随分と時間を取られた。

登れた頃には身体も指先もズタボロであった。

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再び、巡回へ。
その後は霧と日暮れで視界がなくなり、無駄にガソリンを消費しただけで終わってしまった。

労力の割に合わない登りと発見。
それでも、良い1日であったと言える。

9/8(火)
疲労困憊、でも夕方まで時間がある。
外を見ると晴れている。

何となく大入へ。

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岩に着くと、シュウジがいた。
一緒にトンビをやる事に。
アップを適当に済ませいざ参戦、
と思った矢先、シュウジがいきなり神憑り、完登。

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さっきまではボテボテは何だったんだ…。
30分だけ付き合ってもらったが、その間に登る事が出来ず。
しゅうじは帰っていった。夜勤明けらしい。
何てmotivationなんだ。

マットが一気に減った。

とりあえず気を取り直して、ちゃんとアッパーパートのhardDJをやる事に。
暫く何パターンか試し、ようやくしっくりくるものを見つけた。
というより、結局シュウジシーケンスであった。

繋げ1便目、
あまりに指先が痛く、握り込めずにラストのランジで失敗。

案の定指先の皮が裂けていた。アロンアルファでくっつけ、固まった頃、2便目。
辛うじて登る事が出来た。

これで捉えきれていなかったら、登りきれていなかったであろう。
登れてよかった。

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一週間分の指皮を使い切った。
まだ週も前半……どうしよう。。。