ある春の日。磯を1時間歩いたところで突然現れた岩塔の前で立ち竦んだ。孤島状の巨大ハング。やれることならやりたい…けれどあまりに条件が悪すぎる。

波の酷い日に対峙したため孤島に渡れる気すらせず。万が一渡れたとしてもデカすぎやしないんだろうか?傾斜はどう見ても130°以上、それ見合うランディングはあるのか?ホールドは登攀できるくらいには硬いんだろうか?そもそもホールドはあるのか?全く着手できるイメージが湧かずその場を後にした。
fast alone, far together.
諦めたけれど諦めきれなかった岩。梅雨に入ってすぐ、友人にこの岩の話をすると一緒に行きたいと言ってくれた。二人いればマットも運べるしスポットも頼める。同時期、日南に住むコウダイくんからショートカットアプローチを聞いた。夏はきっと波もいいはず、再び行くことを決めた。
2026年7月
2日分の準備をして久留米を発つ。2日あると言っても干潮時にしかアクセスできないことを考えると岩塔に着手できるのは実質3時間ほどか?
干潮は両日早朝。貴重なトライ時間を無駄にしたくないので、前夜に目の前の浜を目指す。

〈 Day 0 〉
ダイレクトアプローチを難なく発見でき、すぐに孤島の目の前の浜に到着。お陰で前哨の晩餐を楽しむ余裕ができた。

〈 Day 1 〉
日の出とともに視界が開ける。孤島と海が見えた。予定通り波は穏やかだ、潮が引くのを待つ。
正午まで待った。結局、期待ほど潮は引かず。
身一つならきっと渡れたと思うけど、この巨石相手ではギアがなければどうにもならない。名残り惜しくも敗退を決めた。

午後
岬を越えて岩の密集地帯へ。
どう足掻こうとも目的の岩を触れなかった現実は変わらない、まったり敗退の余韻に浸るべくストレスのかからない普通のボルダリングを楽しんだ。

天地蝶望

Monroe
当初、もう一泊する予定だったけれどここに居座る理由もなく。一旦道の駅まで出てスケジュールを立て直すことに。話し合いの末、大分県南部 傾山まで大移動をすることになった。
理由は…
「日南の海は暑すぎる!!!」
もう1日は体力がもたない。宮崎の温泉に立ち寄り涼しい山間部向かった。
深夜
大移動を終え麓の無料キャンプ場に到着。流石にもうヘトヘトだったけれど車の外に出て心身とみに一気に回復!涼しい!!昨夜より10℃ほど低く虫もいない、快適そのもの。テントを張って火を囲む。

良い夜だった。2日目へ。

