続く碧の道

碧の谷風そよぐ道。

岩探しの先駆者、故・野下善秋氏
氏の残した岩に続くを辿り広げてきた。それももうじき終着する。

残された道標を頼りに進んできたけれど、
どうしても辿り着けない岩があった。

2020年、とうとう若手が辿り着く。
激しく荒れた林道の先、私一人では絶対に辿り着かなかった。

ずっと探していた岩。すぐにでも登りたかったが導かれたのは私ではない。発見したのは先の世代、そんな彼らに託そうと決めた。私が辿り着かなかったのは、そういうことなのだろう。


岩のある山のすぐ下で農作業に励む地元の方々、
時折出会う地権者の猟師さん、
信仰のある山の麓の宮司さん、

関わる全ての人へ説明しつつ岩の整備を進めた。


2023年1月

とうとうメインの岩を栗崎が登った。


[瑠璃ノ坏]

栗崎だけではなくボブも、翡翠の岩や瑪瑙の岩の良質なラインを丁寧に登っている。
二人により周囲はボルダリングエリアに近づきつつあった。

2022年2月

公開に向け地元の方々に挨拶。
みんな笑顔で迎えてくれた。
きっと二人が上手くやってきたのだろう。

継承する者らもしっかり先を見据え道を守り進んでいる。
来たる終着点の先は…

碧の谷風そよぐ道。

ー記実ー
未開拓だった大分県西部から福岡県の石ころや壁を求め探し歩いていた故人、野下善秋氏。生前は雨の日などに登りに来てくれ岩の話を聞かせてくれた。かつて聞いた話や氏の残してくれた情報をもとに私も様々なところを歩いてきた。氏の通った道は私の道標にもなっていた。ヒスイもその一片である。

 

 

 

 

 

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