私はルーフが大好きだ。
ルーフの岩を見ると
「こんなところ登れんのか?」
と真っ当にテンション上がる。
実際ルーフの動きが楽しいしボディや指先にかかる挑戦的な高負荷も反骨精神に火をつける。天真爛漫の裏のルーフ。無垢の横の最後のライン。
2025年1月 完全にピースが揃った。あとは順番に当てはめていくだけとなり次来たら終わる。そんな喪失感を抱きはじめていた。
2月25日
トライ一発目でルーフ帯を越えた。このまま終わるのか…なんて思いながら上部突入、リップでぬめり落ちてしまった。
日差しの刺さる後半パート、全てのホールドが熱い。もしかしたら今日は駄目かもしれない。そんな気持ちも混ざりつつ曇ったタイミングで登りきった。
「 innocent world 四段 」
最後のラインが終わった。まだまだやりたい岩は沢山あるにも関わらずやはり喪失感に襲われた。良いルーフだった。
夕暮れまでベアフットで遊んだりラインを整理したり過ごした。もうこれで難しい岩はないけれどもう少し通おう。