玄い天

由布山麓
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陵丘の焦げた高原に散らばる程よい岩ころ。

焼けた草をシャリシャリいわせながら歩いていく。視界を遮るものが一掃された爽快感、少しだけ近い日差し、どれもこの時期にしか味わえないもの。

2026年4月 -野焼き後の由布山麓-

雨降る前に決着をつけようと思っていたprojectは全く勝負にならず。気分転換で歩いた先に凄い岩が在った。

隠された岩。「ここに居るよ」というヒントは出してくれていて、そのヒントにも気付いていたのに10年以上かかりようやく辿り着いた。

小さな丘の中一つだけあるハング。中央に弱点であり強点(逃せない負荷、いなせないmove)が。こういう岩を求めていた。背伸びではじめ、リップへの見栄えするランジを決めたあと雨が本降りになってきた。……でもまだ取り付いていたい。

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初手が最も悪いので上から。

2手目、3手目もかなり高負荷。フットホールドも繊細で1ミスアウト。その後待ち受けるのは痺れるリップへのランジ。やばい、ずっとムーブが楽しい。

形になったところで丁度雨も落ち着いた。

初手をやる。出来たトライでそのまま完登を狙っていたがそう簡単には進まなかった。2手目で落ち続け、うまくいったと思いきや3手目でも落ちた。

エンプティを感じこれまでかとも感じていたが諦めが付かず。指先から流血しだしたトライで登りきることができた。

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「 玄い天 kuroi sora 三段 」

登りきりたいというより、トライしていたいと思わせてくれるラインだった。まだ親しみ深いこの地でこんな体験をさせてくれるなんて…。

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