北風と太陽/月華ライン図

3月28日 第三戦

箭山のハングの後は月華の岩へ。

道中、溜池の岩が気になり皆を呼びとめた。少しだけやってみることに。

ランディングは濁った浅瀬、流石にロープを張ろうとリップまわり込んだがイバラが酷く大苦戦。二人がかりで何とか突破し軽く掃除。大幅に時間ロスした。

私はロープを持っていなかったのでヨータが下がる。どうも想定より悪いらしい。棍詰めてやらねばどうにもならないそうでこの日のトライは諦めた。そんな頃ローカルジム「EASY」のオーナーヨッタケさんも合流。

16時過ぎ、ようやく本題。月華の右カンテ。

フェイス中央の顕著な弱点をダイレクトに通る「月は叢雲花に風 三段(平嶋元初登)」に対し、一見登れるかわからない露出したカンテ。

日暮れが近く早々に取り付く。

核心はカンテからフェイス中のガスに入るパート。

4パターンほどの可能性を感じ順に試す。ヨータは早い段階でシーケンスを絞っていた、そして突然核心をとめた。

上部も悪いかと思われたが、気合い感じとれる登りでそのまま登りきった。私もその次のトライで登る。呆気ない終わりに二人唖然とした。

北風と太陽 暫定三段 (初登 片山陽太)

下部が難解でテクニカル。その分わかってしまえが強度は感じず登りやすくも感じた。もしかしたら二段くらいかもしれない。月華の真っ向勝負な感じと相待ってむしろ良い感じかと。

今回このラインを見上げた際うっすら着手痕を感じたので、やっていそうなクライマーに連絡しつつ一応snsでの呼びかけることに。

とはいえ内心ここに取り付く物好きなどどれほどいようか?なんて思っていた。

いざ蓋を開けてみると…予想を遥かに超えた数の連絡が。
「おおお!!!」
ほんのり感動した。

その後しばらく待ったが登ったという話は聞かないのでおそらく初登だと思う。

あえて強点をつきランジを決めた「箭山ジャンプ」
可能性の確認にロープを出した「溜池の岩」
明瞭なラインに不明瞭なシーケンス「北風と太陽」

岩を前に
どう初め
どう進め
何を求め
どう終わらすか

終始そんなことを考えさせられた1日だった。
楽しかった。

と思ったが…朝一projectにド敗退かましていたことを思い出し微妙な気持ちに。。。
忘れ去ろう。


北風と太陽のライン図

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