day4
最終日の朝を迎えた。
天気は曇り、今回見ていなかった岩を案内頂く。
後ろ姿は私がここに居ようが居まいが
きっと変わらない。
先駆者はこうやって静かな森を開いて来たのでろう。
晴れた週末にはこの後ろ姿は見れなかったかもしれない、
アサギマダラの話を聞いた。
瑞牆で最も圧倒的なライン、
話を聞いて思った。
この完成はきっと必然だったのだと。
ボルダリングのスタイルを追求し続け、
瑞牆のボルダリングを誰よりも先に愛した氏。
その出逢いも、時代も、能力の限界値も、全てが偶然とは思えない。
氏の熱意を、応えたのであろう。
熱意はそう簡単に裏切られない事を私は知っている。
集大成、
……私は、時期を逃さずにやれるだろうか。
逃げずに誠実に向き合えるだろうか。
話を戻して、
霧の瑞牆、全くもって登れそうな感じではない岩達。
指人形の岩はそこそこよかったので、そこに落ち着き、
それなりに登れたところで瑞牆を閉めた。
助手席に乗り込むとき、
これで終わりかと思うと少し寂しくなった。
韮崎駅に着き、電車が来ていることに気付きバタバタお別れの挨拶。
無理矢理乗り込もうとするも間に合わず( ̄▽ ̄)
湿っぽさが一気にとんで丁度よかった。
さらば韮崎。
その後はソソクサと空港まで向かい、まったり過ごし飛行機を待った。
…22:00
福岡着、飛行機を降りて歩く。
はじめて踵の痛みを自覚した。
これは暫くレストだな。