「RockPath」カテゴリーアーカイブ

ザ・ボルダーとジェット

2.27fri
くりの発見したエリアを偵察。
一つ魅力的な高難度が出来そうな岩があるとのこと。

道中、くりpやそれなりな岩を経由し、メインのザ・ボルダーへ。

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確かに存在感のある魅力的な岩であった。
が、中間部がブランクのように見える。
シワのようなものがいくつかあったがどうしたものか…。

とりあえず、くりpに戻る。

4日間打ち込んでいるらしいproject,
変形型のルーフは面白そうであった。

とりあえず私は連日のハードワークの疲労をとるべく昼寝。
くりの惜しいトライを遠目に見ていた。
細かなシーケンスを幾つかいじったほうが良さげなのは明らかで、そこを修正したトライで完登。

まだまだ可能性のある登りであった。

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からっぽv7

このクラスの開拓ができるメンバーが増えてきたことは純粋に嬉しい。
私も登らせてもらい、移動。

ザ・ボルダーへ。

正直出来るイメージはなかったが、なんとなく取り付く流れになった。
とりあえず表面についた土を落とし、湿気た岩肌に軽くチョークを塗る。
シワは…何故か保持出来た。思えばここ数年やっていた課題がどれも135度以上の岩ばかりで、うすかぶりに取り付くのはかなり久々。

感覚が鈍っていた。

ブランクと思っていた中間部での離陸に成功したので、とりあえずそこからやってみることに。
次はなんとなく遠くに見える外傾した棚を目指す。

捨て身で適当に出すがとまらない、届きはするのだが。
タイミングがあえばとまるかもしれない、そう思いながら打ち始める。

数便目、動作的に完全に失敗した状態で棚に届き、勿論落ちたが、指先に抵抗を感じた。
それで一気に集中力が増す。
棚の先に見えないポケットがあったのだ。

スローパーを抑え込むのと、かかるポッケを狙うのでは動きが変わる。
距離を出せるように切り替え、次の便で捉えトップアウト。
中間部からは完成した。

その後、下部からやってみる。
飛び出す手前のmoveが極めて悪いがかろうじて出来た。
ただ、次のポッケを狙うmoveで使ったホールドには1cm届かず、別のホールドを使ってランジしなければならなくなったが。
ここで時間切れ。
イメージは良い。

3.2 mon
続きをしようとザ・ボルダーへ。
濡れていた。前日の雨の量からしたら当たり前だろう。
ただ、風の通り道になっているので期待してしまった。

とはいえ、ホールドはかろうじて持てる気がする。

やってみることに。

下部は何とか出来た。
ランジを確認。
ポッケにかかっていながら落ちるトライが続いた。

釈然とせず、ふとスラブを見ると、ポッケに溜まった水が凍っていた。

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もしやと思い、例のポッケを見てみると案の定凍っている。
敗退を決めた。

その後、乾きのいい河原のエリアへ。
ここでクリと合流。
私は狙うは一本。前傾した岩に二つしかホールドの存在しない中央ライン。

一つ目のホールドは地面から手の届く位置に在る2本指ポッケ。
その次はジャンプしたら届く外傾したポッケ。
2本指ポッケから地ジャンで それ を狙い、そこからリップにランジしようというラインだ。

豪快な2手をこなすのは、あまりにも悪すぎるランディング。
今回はマットを2枚使うことにした。

いざトライ。
良くも悪くも、マットの安心感から飛べるはず、
そう信じていたが、体勢が決まらず飛び出せない。
飛べたとしてもリップは遥か遠く……。

30分ほど打って全く手ごたえがないので、とりあえず左カンテに逃げようと試みる。
外傾したポッケをマッチし、左へ。
……左は極めてランディングが悪い。出ない、仕方なくリップへ。
さっきとは違う左手で狙う。
完全なる死に体ではあったが、思いの外距離が出せた。

これだ!

確信を得て、motivetionが復活した。
ひたすら飛びまくる。

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リップに指がかかったトライ、少し欲が出て、止まりもしないのに少しだけ保持してしまう。
離すタイミングが遅れ、思い切り振られて落ちる。
着地体勢は作れたが、マット外。

着地前、ランディングが視界に入ったのでかろうじて岩の面に落ちることができた。
少し冷やっとしたが、これで登れることがわかった。

イメージが出来ればこの手の攻略は早い。
ただ、ランディングが悪く、怪我のリスクもあるので慎重に攻めた。

2時間ほどで完登。

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ジェットv10
地ジャンする際、横の石にかすってしまうのがどうしてもコントロール出来ず、若干後味は悪い。
トポ用に残り1割の課題をやる際にでもやり直すことにする。

私のトライ間にクリも5本完成。

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HAL v6

私は仕事が残っていたのでここで撤収。
その後クリは湯釣に移動し、クラシック課題レディクレアv6を登ったようである。

ドモホルンリンクル

昨年3月に室井登喜男さんが登った リンクルフェイス v9、
そのlow start projectの記録。

2.20 fri
最寄りのprojectが一旦終了したので、シーズンの締めに放置気味のラインを回収していくことに。
1本目は先に述べたリンクルロー。

この日は時間がたっぷりあったので1日ゆっくり攻めることに。
早く終われば別のprojectも触ろうと考えていたが……甘かった。

この課題、放置の理由がリンクルフェイス自体に出てくるフットジャムに苦手意識があったからだ。
lowはさらにシビアになる。
move自体はさっくりばれたがそこからが長かった。
進むにつれ、重心の位置が変わりジャムの合せが変わってくる。

3便目にたまたま進行にあったジャムが決まり核心を抜けたがリンクルで油断をして、すっぽ抜け落ち。

その後、長い闇に落ちた。
見通しの見えない中、出口へのヒントを拾い集め、
4時間経ってようやく闇から抜け出すことができた。

道が見えたところで進む気力はギリギリで…
何度も通り慣れたはずのリンクルフェイスで落ちることになった。

こうなれば日暮れまで打ってやる。
そう決めて打ち続ける
そして日暮れ間際、何とか登ることが出来た。

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リップへのランジは左手の引きが極めて甘くなってしまい、未だかつてないほどに振られた。
ただ右手はまだ力が残っていたため、握りこんで振られを耐える。
マントルもいつものシーケンスが出来ず、無理やり右足をあげた。
右足がリップに上がったはいいが、マントルを返し切らねば届かない位置にあるガバは相変わらずはるか遠くに見える。
適当に乗せた右足に、スリップ覚悟で乗り込む。
スリップしなかった。
ガバまで届かなかったが何故かカチが目の前にあったので活用し転がるように重心をリップの上に移した。

完登。

後半は生きた心地がしなかった…落ちなくて良かった。

リンクルフェイスのlowということで
名を ドモホルンリンクル グレードは苦手なタイプということも加味しv11としたい。

当初の予定は、いくつか課題を登ること。
無理やりだがその後も登り続け、短い時間ながら何本か課題を完成させた。

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鬼天使 v9

ちなみにこの日、仲間から提供いただいたマットとブラシを使わせてもらった。
ハードに岩に通う私らにとって本当にありがたい提供で……感謝。

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Fist と キロニコセット!

2.22 sun

陽も昇る前に目覚ましが鳴る。
今日は鹿児島キロニコにてキッズのイベント、Fistが行われる。
睡魔を掻きとばして車を走らせる。

8:00 到着。
久々に見る人たちが慌ただしく準備をしていた。

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はつの試しみとなるベルトコンベア式のイベント。
私は何度か経験があったので、出来ることに専念。
現地のスタッフも見知らぬ私の作業を手伝ってくれた。
暖かい環境だ。

そしてイベントは開始され、夕方に無事終わった。

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内容の方は主催者と、主催ジムが素敵な文章を書いていたので私が書く必要もないであろう。
何にせよ、運営が緊張感を持って一便一便に集中する環境を作り出し、
選手保護者もその場に誠実に向き合って、
全体が一体となっていたことが何より素晴らしかったと思う。
選手もペース配分の良い勉強になったのではないだろうか。
次回はアテンプトもしっかりととれると更に良いと思う。

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夕方より、焼肉屋へ。
この時間にアルコールを与えてくれたのに少し戸惑い嬉しくもあった。

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酒が進むと、いつも以上に暴走する熊本のジムオーナー。
真面目な話になろうが、そうでなかろうが
相変わらず刺激が強すぎる。
いい歳にもなって…( ̄▽ ̄)と言いたいところだが
個人的にはこのままでいて欲しい。

たまに噛み合わないところもあるかもしれないけど、
何やかんや言いながら、熊本にいた頃の、変わらないこの空気は大好きだ。

夜も更ける前に、鹿児島初日が終わる。
スタッフに結構お世話になったのにも関わらず、みんなの名前を聞きそびれたことが心残りだ。

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翌日、少し遅めのスタートでセット。
アキラくんと清家さんの三人で。
テーマはダイナミック。
今回はこの機会をフルに活かし自身も成長したかったので、二人のセット感を沢山聞くことにも心掛けた。

終わってみての感想としては、とても全てが興味深く、かつ普段とはちょっと違ったテイストを味わうことができた。

システマティックな環境とホールドのチョイスが特に新鮮であった。
二人に感謝。

夜、鹿児島にいるという状況にいても経っても応えなくなり、金峰へ。
移動を考えると滞在時間は1時間程度。
トポを見返してとりあえずアプローチのないマントラv10をやることに。

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身体が温まってきた頃に無事完登。
予定通り撤収を決めた。
(仲間から聞いたのだが、随分昔に登っていたらしい…)

週末の記録…庚申,開拓

2.13 初庚申
年に数度だけ開く猿田彦神社に猿の面を買うために並ぶ。

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1時間半程並び、もうすぐ買えるということでいうところで実家から電話が。
嫌な予感が当たってしまった。
ばぁちゃんが他界したとのこと。

予定より多く面を買い、店を調整する。

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私にとってばぁちゃんはとても近い存在であった。
ここに書き出したところで吐き出しきれない悲しみに襲われるだけなのでやめておく。
福岡ではじまる認定試験の準備を済ませ、車を走らせる。
久留米に一旦荷物を取りに帰り、大分の山々を激走する。

流石に通夜には間に合うことが出来なかったが、
場に来れて本当に良かった。
スタッフみんなに感謝したい。

朝、バタバタ店に行きいつも通り開店準備をする。
忙しいくらいでちょうど良いのかもしれない。
流石にこの日は閉店後、泥のように寝た。

2.15
みんなで開拓。
正直私は登る気力なんてなかった。
ただ、ただ、岩の下にいることで気持ちは癒された。

みんなの登りを眺めていた。
そして、その瞬間は突然訪れた。
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浮石と共に、仲間が落ちる。
浮石はマットを貫通するほどの威力。
幸い仲間は無傷であった。

目がさめる。
私がしっかりせねば……。
無傷で澄んだのは本当に運が良かっただけだ。

正気に戻り私もいつもと同じように岩を登る。

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最後のランジがかなりやばめの課題、
風になり v9 とした。
由来は略す。

その後は特段記すこともなく無事に和やかに過ごすことが出来た。

夕方、仲間のprojectのビレイに付き合う。
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短い時間の中、しっかりとこなし無事に完登。
鯉のぼり これは素晴らしいラインの誕生である。
日暮れ前に雨雲を眺めながら撤収。

2.16
体力万全。ただ天気は雨。どうするか迷ったが仲間の強い希望により岩へ。
雨でも大体なんとか登れてしまう事を知っている。

とりあえず昼過ぎまでは雨がやむことを期待し偵察。
しかし一向にやまず、登れる岩を探す。
14:30,取り付き。

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登れはするものの、コンディションは最悪。
普段なら瞬殺出来るであろうパートも濡れたホールドに苦しむ。
まぁ、これはこれで楽しい。苛々はするが…。

打ち込むにつれ、何となく慣れてきて登れ出す。
そしてラインも見えてくる。
ただ、開始時間が遅かったため、moveがばれた頃には日暮れを意識し始める。

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暗くなり始めた頃、クリムが目当てのラインを登った。
神隠しv7初登。
素晴らしいクライミングであった。

私も続きたいがボンミスが続き焦る。
インターバルが足りていないことは自覚していた。
それでも気を切らさずにやることを優先。
暗闇の中でひたすら打ち、地から通し二つの核心を超えた頃には、ガバを握りこむことですらやっとであった。

普段ならスタティックにいけるパートも手が出ない。
絶対に落ちないであろう見込みの最終パートはマットを敷いていなかった。
落ちたくない一心で出した一手がとまり、完登。
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落ちなくて良かった。
名を崇拝、グレードをv11とする。

ぎりぎりまだ森を抜ける明るさは残っていた。
慌てて、そして少し安心して帰り支度をし撤収。

セット!in MONO

2.10
天象を登った翌日はいつもより早起きして街へ。

そう、この日はMonoクライミングジムでセット。
今回のテーマをセッター陣で話し合い、その後オーナーレイくんとジム運営においてのセットコンセプトを伺う。

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とても繊細でレギュラーセット全開のコンセプトでやり甲斐抜群。
ホールドは握り込み系のストックが多かったので、必然的にベーシック主体に。
復旧を兼ねているためスピードも重視、引き出しを開けきっちりと物を出す。
ジムテーマは伏せておこう、是非ともやってもらってフィードバックしてもらいたい。
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みなさん、ありがとうございました。

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