「八面山★★★一部2000」カテゴリーアーカイブ

スティンキーの現在(2025)

【 スティンキー、接着されたフレークが落ちた現在 】

人気の課題となっていた「スティンキー1級」。2025年3月、キーとなるグルー(接着)されたフレークガバがとうとう完全に吹っ飛んだ。

結論から言うなら「スティンキー」は二段(v8/9)」に。「スティンキーダイレクト」は二段(v9)に格上げだと思う。

これまでガバだった場所の掌一つ分上に残ったサイドエッジはポジション決まらねば効かせきれずムーブは極めて繊細になったといえる。下部の強度考えると、スティンキーダイレクトの上部はグレード一つ変わるほどではないと思う。


〈スティンキー記〉

ー20数年前のことー
無線のメインボルダーの奥の茂みにもう一つ巨石が隠れていた。

いつからは細道ができ…
きっと誰もが見上げただろう。

いつからか中間部の浮いたフレークが接着剤で固められ…
そのグルー跡が特に目立って汚かった。

私もまだ二段というものが理解できていない頃、横のラインに恋焦がれ通い詰めた。その過程で登ったスティンキーというライン。由来は目立つ接着剤跡から。後に白水さんが先に登っていると聞いた。

〈現在、そしてかつてを想う〉

4月17日確認

グルーが剥がれ、残されたサイドエッジ。あるべき姿に戻ったように思う。ある種美しくスティンキーがスティンキーではなくなった。

グレードは二ランクほど上がったように思う。

もし当時、浮いたフレークが接着されていなかったら…きっと憧れる存在になっていただろう。当時やっていたどのラインにも劣らぬクオリティだと思う。

グレードに関しては八面山らしい二段だと思う、そして二段のボスといってもいい存在感。

きっと打ち込んでいた人は残念に思うと思うけれど…
いつかの目標にすべき風格、内容、ラインなりだと思う。私自身、二段が登れていない時期に出逢いたかった。

*

結果的にひとつのエピローグが追加されたスティンキー、
諦めるには勿体無いほどの岩だと思うの来る日をめがけ諦めずに気をもっていてほしい。

 

 

スティンキー再び欠損

再びスティンキーのホールドが欠けた。

と書きつつも私は今広島で確認できていない。「昨日(4/6)壁からフレークがなくなり地面に転がっているのを発見した」という連絡をもらい取り急ぎアップした次第だ。いつからこうなっているか、実際何がどうなったかはわからない。


2019年にも一度かけている、今一度書くなら、グルーイング(接着剤で補強)されていた浮いたフレークが今回さらに吹っ飛んだと想像される。

stinkyという名の由来は、クラックからはみ出た接着剤。ということで、stinkyがstinkyじゃなくなってしまった。初登は2002だったと思う。

今回の変化は写真を見る限り流石にグレードアップする気がする。欠損前はスティンキーv6、スティンキーダイレクトv8。はたしてどうか?私は現在広島出張真っ只中ですぐには確認できない。もし登られた方は一報ほしい。

グレードに変化がない場合は、続報は略させてもらいます。皆様よろしくお願いします。

ロブストとグレード

名の知れ渡る課題、
近郊のものとなるとトライしていない課題は少ない。
そのうちの一本。

ロブスト 二段

残暑厳しい9月11日、遠方の教え子と共に。
せっかくなので一緒にトライできるやつということでチョイス。


できる限りオンサイトに近い状態で一撃を目指したが、初見は普通に核心で弾かれた。

誰かに言われた
「敗退したら面白いのに」
という言葉がよぎったもののムーブをバラした次のトライで登れた。

きつい動作がずっと続き疲れる。
でも苦にならないのはきついなかでもポジティブなホールドで起こす立体的なムーブが気持ち良いからだろう。

グレードについては色々話を聞くので私も一応。体感的にはジャストニ段だと思う。
話は聞いていたけど、確かに強度は「月に叢雲華は風」や「北風と太陽」と同じくらいだと思う。※だからといって叢雲のグレードダウンとかそういう話ではない…。


八面山はこのグレード帯が充実している。

七曜とグレード

八面山 叢雲の岩

側面の一番スッキリした箇所に残されたproject。
三光を登った後、ロープを用いて掃除だけは済ませておいた。


 

11月14日
今季目標に敗退した後、日暮れまで時間があったので叢雲の岩まで出向き登りきった。

下部が若干ガチャガチャしているもののラインどりに不自然さはなく独立した良いラインだと思う。

七曜 三段(v10)

ついでにそのロースタート(超七輪)も登るが、「三光」とは違い中間部で完全回復できてしまうので難易度は七曜とさほど変わらないだろう。

超七曜 三段(v11)

グレードについて

普段は段に突入しても細かいVグレードを使っているがエリアにこのエリアの先駆者に合わせ級段式をメインで。

級段式は初段に入ってからやや大まかになる。(大まかさがむしろこのグレード体系の良さ)
グレーディングする際、
三段より難しいから四段、と簡単に設定できないのが級段式。
三段(v10)より難しい場合、次は三段(v11)となる。
四段(v12)と四段(v13)は完全に別次元。

ということで級段式ながら一応vグレードも記載しておきたい。

「月に叢雲華に風」「北風と太陽」「七曜」

どれも同じくらいの強度だと思う。
最初の初登された「月に叢雲…」三段に習い、「七曜」も三段としたい。

月に叢雲や北風は一連を通しての強度、七曜は最上部に凝縮している。よって七曜は超怖い。

しかし恐怖はグレードに加味しない。

恐怖は個により感じ方が変わる。
またロープリハでもしたら恐怖は大幅に緩和される。
七曜に関してはマットさえ十分にあれば怪我をしない範囲(コントロールできている上で)。

以上踏まえ、
他に比べて登りにくい一本ではあるものの三段でよいと思う。

ブラッシング強化月間

『来たときよりも美しく』
ということで着くなりブラッシング。

いや違う、そんなんしたくない。
て、おおおいチョーク跡よ。

最近度々聞いていた竜体山や八面山全域で掃除されていないチョーク跡(先日の戸河内でも遠征組の話を。。)。

残されたティック、
フットホールドを露わにするためポンポンされた跡、
ポケットに積もったチョーク、
そんなものを目の当たりに。

ボランティアで来たわけではないので最低限の掃除の後、自分のクライミングとなりました。

ティックマークを見ればその課題のコアがわかってしまいます。過度に残されたチョークも同様。
常識の話、本当は大嫌いですがブラッシングは一応常識です。

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ーーー
二段(v9)が登れてもブラッシングをしらないというクライマーとの出会い、それはあくまで少数派だと思ってましたが…

実はそうでもないのかもしれないと。

ということで私は
ブラッシング強化月間を提唱しますー