「joywall店番日記」カテゴリーアーカイブ

課題生産と消費、そして鍛錬

コウタproject…Day 3
「 完 」

一本に熱意をそそぐこと。

それがジムだととても難しい、
時代になったと思う。


課題の生産と消費、その加速化。

岩を登る、登らない関係なく…
一つのもの、例えば限界を感じるものに時間をかけて成功させる過程。
また成功させたものをやりこみ染み込ませる過程って大事だと思う。(前々から書いているけど技術は意識を伴う反復によって身につくと考えている)

※もちろん課題の循環を自己の鍛錬にうまく利用することも大切。


 

ジム遠征だと一本に絞り集中するのが特に難しい。ホント頑張った、頑張ってる🔥

#joywall #climbing #bouldering
#福岡 #久留米

 

第2章

2024/4/3
荷物が届いた。
高級なハリボテと共に、彼の自作のボテと手紙が添えられて。

彼の進む道を見つめること6年?

競技に向き合うこと。競技の社会に身を置くこと。
成長の上で良いこともたくさんあるけれど、時に苦しいことも挫折しそうなことも。

さまざまな事を共有し、私もその都度一喜一憂した。


高校卒業と共に
「クライミングをやめ、今の夢を目指す」
という決意を持って彼と家族から起きられてきた荷物。

宝物が一つ増えた。

高級ボテの下から出てきた彼自作のボテを見て、涙腺が緩んだ。
ボテのフチにあえてフリクション加工をしていないあたり、彼の好きなものと想いが詰まっているのを感じた。そういうものを手放すという決意。

そのボテと手紙を読んで、
一緒に目指した彼の道、私が見ていたものは間違えていなかったと思え少し気持ちが和やかになった。(※私はコンペが嫌いだ。だからこそ)

 


さて、
自作ボテは素直にいただくとして。

高級ボテに関しては、いつか来るかもしれないその日まで預かりまた一緒に遊びたい。もちろんそれまでガッツリ使う。

卒業、そして出発の季節。
関われた方々からの連絡に自信をもらう。

もちろん私の第一義は自身のロッククライミング。
それでもこの時期だけは他人の人生が気になり感情動かされる。

今年度も精一杯生きたい。
それと同時に教え子たちのこれからの道を、変わらず後ろから見守っていたい。
ありがとう。

 

ひと夏のクマと人

夏の貰い物。
こいつを見ると私も頑張ろうと思う。

 

この夏、九州南部のクライマーが1ヶ月のクライミング研修(ちがう)にやってきた。

技術指導で力になれたことも少しはあると思う。ただ、私自身も良い時間を過ごさせて貰った。

週末の朝、joyの前のウッドデッキで朝飯を食べながら私の到着を待つ。
オープンしてからは夕方までトレーニングを続け、その合間にクライミング談義。

彼のトレーニングを眺めるそんな日々は私も楽しかった。

少しだけ涼しくなってきた週末の朝、
joyに着いても彼はいない。

ウッドデッキもチャチャも少し寂しげ。
私の眠気も覚めない。

閉店後、疲れ果てソファでダラダラ過ごしていると目に入る星板の青いクマ。

がんばろうと、私のトレーニングの活力をくれる。

良い秋を迎えたい。

#joywallrocknavi #joywall
#climbing #bouldering
#クライミング #ボルダリング

JoyFest、人とジム

JoyFest恒例24時間セット。


数年ぶりのJoyFest。
徹夜セットが本当につらい。
今年はやるのか?どうなのか?悩んでいたけれど。

色々良いタイミングだったのでやることに。ただし徹夜は嫌だ。

今回は徹夜を避けるべく事前に準備。
ホールド外しも洗いも前日の夜に綺麗に終えた。

あとは2面のホールドチェンジ、20課題のセット。
10本8時間としても日を跨がずしっかり終えることができるだろう。

という見込み。

余裕があるというのはある種恐ろしいもので…セットに於いて年々色々なものが見えてくるようになり、妥協できない点も増える。

結果…セット開始から20時間、気付けば夜が明けていた。
少しでも仮眠すべく31時(翌7時)、布団に入る。

3月18日(土)11時 JoyFestスタート!

開店直後からみんな来店してくれ…
心も身体もきつかったけど、わちゃわちゃクライミングしている姿や語り合う姿が見られ、やっぱりよかったなとも思えた。

夜は関東から来てくれたゲストによる講習会、私も刺激になった。
そしてこの日はゆっくり就寝。

3月19日(日)二日目

初日同様、多くの人が来てくれた。
閉店後は遠方の仲間たち交えクライミング談義を。

寝不足が続くがこのままヒスイ公開イベントに続く。

 

JoyFestご来店のみなさま、またイベントお手伝いいただいたみなさまにスペシャルな感謝を。


課題、そして環境がクライマーを育てると思っています。

課題作成においての理想は「登るだけで成長できる課題」を揃えること。ですが、今の私にはそれはできません(もちろん努めていますが)。

環境は主客一体。みなさまと共に。課題がありそれをどう取り組むか。

楽に流されず一登の質をみんなで高める空気感(落ち方も含め)は私一人では作れません。

その瞬間の楽しいと同等にそういうものを大切にしてくれている利用者の方々に感謝しております。てことで、今後ともよろしくお願いします。

 

 

【反復の初歩】フラッギングから姿勢を考える。

比較的使用場面の多い「支点が右手右足、左手左足で逆足を流す」フラッギング。

その形から有効な姿勢を考える。

反復の初歩

動作前のポジション

じゃがんだ状態(重心を沈めた状態)。もし次のホールドが近くにあればこの状態のまま解決しても良いが狙い先は左上

動作時のポジション

しゃがんだまま距離を出そうとすると下半身の内ツイストになり背筋と矛盾する。

重心は上がりきらず、また背筋も通らないためホールドまで届いたとしても反動はでかい。

中腰で真っ直ぐポジション

中腰でポジションをキープできない場合、動きをつくるほかなくなる。ではその際の運動軌跡例

基本は真っ直ぐ屈伸を目指したいが、目的は「下半身で体を持ち上げ背筋を通すこと」なので終わりの状態がそこにあれば溜めと動作はツイストも有効。ただツイストは勢いがつき過ぎ必要以上に身体を放射しまうリスクもあるのでコントロールに慣れが必要。

以上

動作前の状態から動きはつくられるので

動作前のポジションを整える過程を見直してみよう、

という話でした。おわり