「Kikuchi」カテゴリーアーカイブ

水牛蒡と龍宮


– appozero project –

アポゼロ側面の大トラバース。この広大な渡りには夢がある!

果てしなさそうでずっとやる気が起きなかったけれど昨年暮れに着手。後半パートの瘤鯛 三段を完成させた。

Day 2/1月14日

手数が多く、今回改めて一つ一つの動作を確認。瘤鯛パートもほぼ百発百中。

Day3/1月16日

10時から麓の地主さんのところで水牛蒡の袋詰めの手伝いを。
ということで夜明けとともに – appozero project – を。
集合時間前、最後のトライで登りきることができた。

ー龍宮 四段ー

夢を見終え、意気揚々と袋詰め作業に向かう。

エリアプレオープンの際、話を聞かせてくれたお礼がしたかったのだけど慣れない作業にかえって邪魔した感あり。。。おまけに大量に美味しい牛蒡までもらい。。。でも楽しかった。

軽く昼食を済ませ、昼からは美しい峡谷に聳えるハングを掃除して登った。

これが期待以上に良いラインで…
ロケーション、風貌もさることながら内容もよくこのグレード帯では過去トップクラスだと思う。

ー 風光絶佳 初段ー

少しだけ時間は残っていたけれど、目標のprojectが登れ、地主さんの手伝いができ(ジャマなっていた気がするのでもはや自己満足かもしれないけど)、おまけに菊池というロケーションを一本に詰め込んだ素敵ラインを登ることができ、大大大満足。

まだまだやりたいことが沢山の菊池、また。

 

 

#joywallrocknavi #kikuchiboulder
#climbing #bouldering

菊池プレオープンと瘤鯛

〈 菊池ボルダー第一エリアプレオープン 〉

山の至る所に石の群集が点在している菊池ボルダー。
2025年12月末、とうとう駐車スペース脇の第一エリアがプレオープンとなった。

*

エリア公開とは、公開したその瞬間から友人以外のクライマーも多く訪れることとなる。そのシミュレーションを、ということでプレオープンという形となった。
(オープンまではトポを持っている方以外入山禁止)


12月29日/プレオープン初日

正式オープンは大々的にイベントをみんなでやろうと話していたけれど、プレオープンはまったりフリーセッション。駐車場で主宰やすさんがトポを配布しながらエリアの注意事項を説明しあとは各々やりたい岩目がけ入山するという流れ。

この日は熊本時代にお世話になったクライミング先輩方や遠方の友人らとあえた。

昼過ぎには地主さんも出向いてくれ話を聞かせてもらった。地の人にも受け入れてもらえているのは開拓者一同もこの地を愛しているからだろう。

 

久々第一エリアということで特にprojectがあるわけではなかったので皆に混じり私も登っていなかった課題を満喫した。


12月30日/プレオープン2日目

優雅に拠点で珈琲飲んでたら、気付けばみんなエリア入りしていた。

「真実の口」のキーホールドとなるフレークが吹っ飛びそうだと報告を受け、確認がてら全体重をかけると簡単に吹っ飛んだ。おかげで初登時のmoveは出来なくなった。名の由来となった上部のポケットをしっかりと保持しなければ登れない。グレードアップ。

その後、ずっとやろうと思いながらも機会がなかったアポゼロ側面大トラバースプロジェクトをやってみる。

前半は一手一手フルスパンムーブが続くもののよくできており楽しい感じ。
問題は後半、真実の口への導入パートが予想外に悪くムーブを作るのに大苦戦した。

日暮れギリギリで後半パートが登れた。岩がコブダイに見えるとコータが呟いたので、名はそのまま「コブダイ」に。三段くらいだと思う。

*

2024年、良い登りで〆ることができた。

菊池ボルダー第一エリアトポ

熊本北部の愛すべきエリア「菊池ボルダー第一エリア」

主宰 yasu_kouta


山全体の岩の数は未だ未知数ながら第一エリアが昨年暮れにプレオープン。今回、そのトポの提供を知人向けに開始しました。 ー 2025/3/1 ー

joywallでも会員様に。合わせて、配布の際はエリアの情報を”口頭”にてお伝えしています。開拓協力金として2000円いただいてます。

現段階では最もアプローチが近いエリアで、車を停めて僅か20歩でメインクラスのボルダーが。他にもシンボルクラスが密集していますし、私も恋焦がれたラインが無数あります。

これから良い季節、ぜひ菊池の岩を楽しんで!

爛々咲華

峡谷のなか美しい植生に埋もれた巨石。
様々なprojectを終えたタイミングで改めて見上げるとやっぱり魅力的。

〈 9月26日 〉

下部は見立て通りスローピーな棚へのランジが気持ちよかった。
蔦に覆われた上部も良い感じで凹角が続き、意気揚々とロープに下がり掃除開始。
すると……まさかのホールド見当たらず。

「ウソだろ。。。」

下部が完璧なだけに落胆した。
しかも掃除の合間にもっこりとしたリップの蔦を剥がすと祠とお地蔵さんが出てきた。。。

色々想定外すぎる。

すぐにやすさんに連絡すると、特に問題なく登って良いようなので祠も併せて掃除し直す。

(とういかどうやってここに祀ったんだ?)

*
上部はなんとか凹角右のカンテにラインを見出し時間ギリギリで登りきった。

爛々咲華

18時から店番。慌てて撤収準備をしていると踏み込んだ崖が崩れ、つま先に大石が転がってきた。
パキッという音と共に激痛が走る。これはやばいと思ったが痛みがひどくなる前に撤収しようと淡々と片付けを済ませ車を走らせた。

*

結局親指の骨を軽くやってしまったが良い岩が登れたあとで良かった。

 

美猴王

2024年梅雨、コング岩へ。

やすさんに連れられ共に可能性を見た。それから2週後、溜まった土を落とし雨雲の合間をついて左の道筋を探った。

リップへの一手が恐ろしく。飛び出せる余裕はあるが、もしリップを保持し損なえば後ろの杉の木にぶつかった挙句斜面に落とされそうで…

距離を出せなかった。

*

9月24日

残暑とも呼べない本格的な暑さが続いていたけれど最近の登りに調子付き向かう。マットを担ぎ急峻を20分登る。涼しければ丁度良いアップなのかもしれないけれど今は苦行だ。

岩の前でしばらく休み、一手(心)を決めるために準備をはじめる。
少しだけ湿気た岩、リップにチョークをまぶすためにまわり込む。やっぱりほんのりタルそうに見え印象が悪い。リップがスローパーだったとしても着地に備え一瞬は抑えたい。覚悟を作るために1時間を費やしいざ。

〈 美猴王 〉

届けば止まる、そんなリップではなかったけれど一応ガバの部類に入る保持感だった。にせよ無警戒にとべばきっと弾かれていただろう。

しばらく休み右の道筋を。こちらは美猴王と変わりパズル要素が強い。コウタがもう少し大きくなったらみんなでセッションしても楽しそうだ。

山を降り河原に寄る。
対岸の岩がやはり魅力的で被った下部は二段〜三段ほどのダイナミックムーブが入りきっと面白くなる。上部は植物に覆われて未知数だけどこの岩質ならきっとホールドは豊富にあるだろう。そんな期待を裏切られるとも知らず再訪を楽しみに帰路へ。