「ヒスイ」カテゴリーアーカイブ

ヒスイのルーフ

ヒスイのルーフ。

昨年秋に最大核心である出口のmoveは解決。
ルーフど真ん中から登り

C’est bleu とした。

そのままルーフ最奥からの可能性を探り希望を見た。

時は過ぎ……

4月4日
あの日見た可能性を再現すべく再訪。いざ繋げようとしたものの記憶以上に強度が高く怖気付き迷いが出た。

2手目の逆手出しの可能性を探る。全ての手順が変わる。4時間探った末、キーホールドが欠損。今日1日が台無しになった。このままでは帰れないのでせめてもと良いシーケンスを探り形作ったところで撤収。

季節は終わりつつあるが何としてももう一回来ねば…。

4月18日

気温的にラストチャンスだろう。
太陽光の届きにくいルーフ最奥、当初はライトがないと過ぎせなかったが今はもう平気。

光の薄い最奥で腰を下ろしシューズを履く。チョークを付けつつ気持ちを落ち着かせ、整ったところで岩に体重を預ける。

夢中でmoveを起こす。
そして日差しが直に当たる場所に足をつきトライを終えた。リップまでは到達したのだ。流石のこのコンディション、登りきるのは端から狙っていなかった。上々だろう。

今の次元で何とかなることがわかった。結果的に適度な強度でやれそうだ。来季へ。

 

Direttissima v11/三段+

12月9日
大分出張に行く前の話。仕事は昼過ぎからだったのでちょっと大周りをし岩へ。

準備なくトライでき深追いしなさそうなものを選ぶ。(整備した二人に感謝)

1年前にmoveは作っていたので、まずはその確認。リミットは11時までだと考えていたので、10時50分あたりに狙いに入る。

核心はしっかり越えることができたがラストのランジ、ブラインドになっているガバを綺麗に外し無抵抗で落ちる。

おい!!!とツッコミ入れたくなったが、こと深刻で身体に大ダメージ受けた上にもう時間がない。

全力で10分間休み、11時に再びトライ。
指がすっぽ抜けてまたラスト一手で落ちる。敗退、終わったと思った。


時間を計算し直す。11時20分の出れば間に合うことがわかった。

11時10分、流石によれており核心突破できず。


もはやダメ元11時15分にラスト、これでダメなら終わりと決めたトライ。

核心は身体グラグラだったが何とか堪えて、ラストのランジもポジション決まりきる前にとぶ。
何とか持った。登り切ることに成功。

普段なら余韻に浸るところだが、何せ時間がない。撤収!!!
イベント準備前の心の調整になった。


ゴツいハングの中央、付け根のスタートホールド。
そこから思い切り左に腕を伸ばすと、顕著な弱点であるフレークに指が掛かる。その後フレークは右に湾曲するように続く。

フレークが途切れた先、細かいホールドひとつ挟みはさみ、良い距離間でガバが。

そう、これが先に栗崎によって初登された「聖玻璃」だ。

今回登ったラインは、左のフレークを無視しあえて真っ直ぐ登るという強点。
はっきりいってバリエーションだ。良いラインかはわからない。

取り付きはじめは「そのうち登ろう」程度に考えていたが、やはり本気でやってみると案外楽しい。

どんなラインでもやってみれば楽しいのか?
クライミングという行為自体が楽しいのか?
そもそも案外このラインが楽しいのか?

それはわからない。
トポに載るかも未定。

「direttissima v11(三/四段)」

 

焦がれた岩、そしてC’est bleu

【発見】

随分昔のこと、どうしてもたどり着けない岩があった。
先駆者から大体の位置は聞いていた。
近くを通るたびに探すが見つからず。
いつのまにか探すことを諦めていた。

昨年、とうとう仲間が発見。
聞いていたアプローチとは全然違う道だった。
結果的に同じ場所にたどりつく、これは偶然なのか必然なのか。それとも執念か。

どちらにせよ私だけではたどり着けなかった。
とんでもない悪路の先に開けた場所が。そこにいきなり巨石が在る。

【着手】

過去見上げたどの巨石にも劣らぬ存在感。残念な点をあげるとすれば少し脆い。
ただそれを補う好条件、アプローチ0/ランディングはフカフカの土、最高じゃないか。

見つけたその日から、仲間たちの岩通いがはじまった。時に違うエリアで登ったりもしていたけど、基本、そして今なお通い続けている。

私もずっと探していた岩。何とか形にしてほしいと願いつつ任せることにした。

【参戦】

巨石にラインができた。
2020年秋、私も登らせてもらう。

栗崎の登った中央から右に抜ける「聖玻璃」。言うまでもないがとんでもなく良いライン。

そしてもう一つ、右に抜けず岩の正面を直登。
こちらは「聖玻璃」以上に素晴らしいライン取り、栗崎のメインprojectだ。

時は過ぎ、奥の岩の開拓も進む。
入り口の巨石ほどではないが奥も中々良い岩がある。

その一つが丁度良い高さのルーフ。project進行の合間に仲間らが整備してくれ、春にトライを譲り受けた。

【トライ開始】

春の終わりにやる。

ルーフ出口、1本指ポケットとアンダーポケットからリップのブラインドポケットへフルスパンの一手が出来ず。あまり感触は良くなかったが、来季の気候であれば何とかなりそうな気がした。

【C’est bleu】

2021年初秋

一向に涼しくならず。10月ですら気温30℃を超える日が続く。涼しくなるのを待ちきれず出向く。
出来なかったルーフ出口の一手に成功。あとはもう登るだけなのだが、ここから苦戦した。

ルーフ出口のシーケンスが複雑かつシビアで、少しでもポジションがずれると吐き出される。少し気温が下がった日に狙いをかけるが、案の定リップ取りの一手をとめてからも落ち続けた。

核心はルーフ出口だと悟った。

2021年10月25日

気温万全、ただ早朝に強い雨が降り湿気ていた。
そもそもこの日登りきるという欲はなかったのでダラダラアップし、ほんのり狙いに入る。

核心が続く手数の多い課題は、離陸する前とても緊張する。

2トライ目、登りきることができた。

C’est Bleu(セブル) v13

【その後】

さて、最奥から。
明らかに完全ムチャぶりラインで取り付く前から若干諦めて気味だったけど、やりはじめるとやはり面白い。

結局私はルーフが好きなんだと。

少し早めに帰ろうと思っていたが結局夕方まで。思えばこの日も山を管理してくれているおじさまには会えずほんのりさみしい。

撤収、また。

整備してくれた仲間たち然り、岩を登るだけのために林道をつかっていることを快く受け入れてくれている地元の方に最大限の感謝を。

ヒスイのルーフ

10月18日

突然秋らしくなった。前日の雨が多少気掛かりだったがダメ元で向かう。
目的のルーフの中は、完全ではないもののそれなりの乾き具合。

これなら登れると思った。全てのmoveはすでに理解できている。

16時過ぎ、初手すら出来なくなった。敗退を悟る。

何となくヨレは感じていたが、move単体だと精度は落ちず。ポケット自体に苦手意識はなく、できる可能性を疑わなかった。やめ時を誤った。

連続する1〜2本指ポケット、move難易度の割にダメージは深いということなんだろう。
完全なる敗退。次回早期に勝負をかけたい。

8/31岩(聖玻璃

8月31日

昼過ぎ、豪雨後まだ見ていなかった岩をチラチラと偵察。

10年近く前見た巨石。当時は不可能だと思ったが今見るとまた違うのではないかと…

岩の前に立つ。不可能だと思った。


14時過ぎ、ヒスイのハングへ。掃除から。


15時、下の畑で作業をしていたおじいさんがあがってくるのが見えた。私も林道まで下る。

「今日はなんぼか涼しいけんいいの〜」

と一言いただき、私は再び岩に戻った。先日、栗崎が登った 聖玻璃 をやる。

かなり素晴らしい課題だと思う。

実はこのライン、初手がかなり悪い。その一手を巡り仲間たちは話し合った。

  • 課題の流れを考えると、初手があることにより全てが完璧な課題ではなくなる
  • 岩の付根に明瞭なホールドがあり、ライン自体は合理的

公開を見越してライン設定をしたとき、一手上からのスタートが大衆受けするように思う。ただ、今のラインは、岩登りとしては合理的。

岩を登る道筋に、何を望むか。

今後もしかしたらラインどりの変更はあるかもしれない。


素晴らしき一本、聖玻璃 (v7〜8)。

実はこの課題ができるまでもこの岩に着手した二人は苦戦を強いられた。何故なら、ホールドがかなり脆く激しく変化する。

どういうスタイルで登るか、二人とも色々葛藤したようだ。

先週末、二人一緒にエリア入りし、完登という体験を共有できたようだ。もちろんこの完登自体とても素晴らしいこと。

その上で、この地でどのような開拓を進めていくか。理想とは何か。そんな想いを深く共有できたんじゃないかと思う。

時間をともに過ごせずとも、

同じ方向を見ていれば、同じ方向を見ていることを其々が感じれたら、

きっと素敵体験は増大していくように思う。


スーパー脱線した。

素晴らしきライン 聖玻璃を登ったあと、やはり直登が気になる。

聖玻璃のガバフレークの横、ハング中央にとても悪いポケットやカチが存在し、とてもとても魅了的。

弱点を美しくついた聖玻璃の横で、弱点を辿らず悪いホールドを繋いで登る行為はとてもチンケだ。

そんなこと頭ではわかっているが、誘惑に勝てず…

横のガバフレークを無視するようにトライ開始。

ホールドは悪く、内容としては良い感じだった。

17時すぎ、ポケットにねじ込んだ指から流血。トライ不能に。……まさかの敗退。

1日で登りきって、さらっと流せればよかったのに、この美しくはないラインをまたやらねばならないじゃないか。。。私は何をやっているのだ。。。

1日の終わりは微妙な感じとなりました。撤収。