「背骨岩他」カテゴリーアーカイブ

ハレルヤと珈琲豆

「 ハレルヤ 四段[ 2019年10月初登] 」

風貌美しく道筋も一本のみ。贅沢で完璧だった。
トライ中もニライカナイを越える1本になることはわかっていた。

福岡最高峰の一本、再登者に聞くとニライカナイより幾分悪いらしい。
登山道の脇にひっそりと潜み、気付いて見上げればきっと心を奪われるだろう。

手記より抜粋


通う日々の中で出逢う様々な人達。岩登りなど怪しい事をしているにも関わらず決まって別れ際には気遣いの言葉をくれる。精神的にギリギリの岩と対峙しているからか幾度となく励まされた。
誰かが「この静かな山が好き」だと言った。私も同じ。

「 #石と風土 /交わる道」

通う日々の中でいろんな人と出逢う。その中の1人がとても強烈で…ゴム一枚のサンダルで山を駆けまわるような人だった。時に1日で2度出逢うことも(もちろん私はハレルヤに定点)。
*楽しそうすぎて直後に私もワラーチを自作した。

今年(2024年)に入り山を駆けるその人が…なんと!珈琲豆を作り出した。縁って最高だ。

実は今回joyの「珈琲の日」の豆は、
「その豆」でした。

@abtdcoffee

年内はストックあると思うので、縁感じる一杯をお楽しみいただけたらと。

#joywallrocknavi
#climbing #bouldering

 

 

 

 

 

針の耳

相変わらず美しいハレルヤ。
2019年初登

ニライカナイ以降も魅力的な岩を登ってきた。
近年ではロマンティカなどよだかの巨石を除けば、ハレルヤは最も素敵な岩の一つだと思う。

5月2日

案内した際久々に見上げた。トライを眺めている間、周囲のprojectやハレルヤをやってみたが流石の3年、自身の上達を感じた。

いくつかのprojectでは出来なかったmoveも解決。楽しすぎる。

調子に乗り5月6日再訪

岩は若干しっとり気味、前回出来ていたことが嘘のように出来ず。前回調子が良かったのか今回コンディションが悪いのか?

テンション下がり気味でいたら雨も降り出した。仕方なく3時間ほど練習しボロボロになったところで、近くのワイドクラックを登り〆た。

針の耳 グレードはよくわからない。5.10cくらいか?
山が湿気を帯びだした。もう時期梅雨だ。

サブさんとハレルヤ

12月5日

良い課題が出来たら、ほぼほぼ連絡をくれる長崎のサブさん。ということで、秋に登ったハレルヤv13(四/五段)へ。

久々にまったり話ができてよかった。サブさんも地元にやりたい岩があるようで。お互いまだまだ頑張りたい。

この日、私もまったり登った。
山立御免

目ぼしい課題は大体触り、昼過ぎに大移動。
あまり時間はなかったが北九州の開拓者ぼっち氏が開いたロマンスヶ丘にて、花崗岩らしい名課題を幾つか触れ1日を締めた。

Diva

ゲストと雨とヴィーナスハング

11月21日
関東から来てくれたゲストO氏と大分のtuka氏で岩へ。

山を登って綺麗なカンテをやる。

栗崎初登「山立御免 v5」

山を降り、一緒に難しいラインを。

大きく移動しOzへ。

日暮れ間際まで遊んだところで、joyに帰ってお酒を飲んで1日終了。刺激的な一日に感謝。

11月25日
O氏と岩に行く予定が生憎の雨…

岩はほぼ全滅。下部だけ濡れていなかったヴィーナスハングをやる。
途中O氏も合流。目当ての岩はビショビショだったらしい。

少し話した後、雨に堪らなくなってか!Ozのやりかけの課題を見に行ってみるとのこと。

私は引き続きヴィーナスハング。ハロハロからアフロにつなげるバリエーションをやってみる。

イマイチどうかと思っていたパートにて、右足を送りキョンを入れると安定。左足のフットホールドが2度吹っ飛んだが、何だか出来そうな気がした。次回はコンディションが良いとき。

はじまりの1日となった。


ヴィーナスハング周辺の変化。

ヴィーナスハングから30m程度上流のあった
デビルズタング v10(三段)
いつかの豪雨で岩が1m程度動き傾斜がなくなっていた。よって消滅。

Zoc v8(初/二段)
フエコドーム
サブマリン v3(3級)のルーフ上から直上。最後の2手のみでv7程の強度、高さ感じる箇所での吹っ飛びそうなmoveはかなりの痺れる。
※車通りはかなりある、道路にはみ出してマットを敷くのは避けたい。落下領域のコントロールをしっかりと。

ハレルヤ初登

10月10日
粛々とアップをこなし山に入る。

少しだけ慣れてきた山道を歩く。岩を前にしホールドを磨き、トライ開始。

正午前、核心の一手が止まった。

そして無事に登りきる。

hallelujah(ハレルヤ)  初登

ようやく最上級を更新できた様に思う。ニライカナイを登って3年ちょっと。あれから、難しい課題は度々更新したものの素晴らしい岩を登れたかと問うと、即答出来ずにいた。

圧倒的な存在感を保持するニライカナイ、それと比べると巨石の脇に潜むハレルヤは見劣りすると言えるかもしれない。

しかしながら、巨石の脇にまわり込みこの岩の存在に気づきさえすれば、見上げた瞬間見惚れること間違いなし。岩とラインの美しさは最上級。その上で、初手からボルダリングらしい強度の高い動きを要求してくる。最高じゃないか。

登攀対象として見上げたとき、突然気になりだすのは後ろに広がる斜面。共に対峙したクライマー達は往々にしてドン引きしていた。もちろん私もはじめはそうだった。
通うに連れ静かに慣れていき、いつの間にか気にならなくなった。

余韻に浸っていると、防災無線チャイムが鳴った。正午だ。昼過ぎにクライマーと麓で待ち合わせをしている。慌てて荷物を片付け、山を後にした。

トライできた時間こそ短かったものの、一人で対峙した時間と同じくらい仲間と一緒にこの岩を見上げた。タイミングが良かったのだと思う。もちろん案内してくれたブチ氏と並び、この岩を見上げたことも。

トライできた日もできなかった日も、かけがえのないひと時だったように思う。プレッシャーにやられ情緒不安定な瞬間も度々あり、そんな私のトライに付き合ってもらえた事に感謝。

ハレルヤの初登。ひとつの節目ではあるが登りたい岩はまだ尽きない。のんびり通い続けたいと思う。またお付き合いいただければと。