「RockPath」カテゴリーアーカイブ

蠢く星屑

6月17日(日)閉店後
定休日に予定が入っていたので、夜活決行。

鬱蒼とした夏の森に日没後入る気になれず、林道沿いの岩へ。
少し遠出となったが、そこそこ涼しく良い選択であったと思う。

かつて無謀な挑戦だと感じ放棄していた道筋、
前回ふらっと寄った時に何となく行けそうな気がした。

いざ取り付く。
ホールドが一切無いパートも、形状をうまく使い体勢を固めると離陸出来た。
その後の一手は一旦放置し、次のリップランジを試す。

暫くやり込み、無事成功。

この一手でV9程度はある気がする。
出来たところで核心をやろうと思ったがどうも眠い。
ライトを落して、少し休む事に。

暗闇に目が慣れた頃、点滅する無数の虫に囲まれている事に気付いた。
薄緑色の点が私と岩を囲むよう至る所でチカチカしている。

「蛍か!」

思えばここは蛍の出没条件が揃っているではないか。
はじめは薄気味悪い無数の光と気持ち悪い虫にたじろいだが、慣れれば幻想的とでも言えようか。

気分転換にはなったが、体力は回復せず。
Projectは諦め、脇のラインを登る。

ホールド自体は良いが向きが悪く足場も悪い。
見込み違いの悪さで嵌りかけたが
もう早く気持ちよく帰りたかったので、ねじ伏せる。

蠢く星屑 V8

車に戻った瞬間豪雨。
蛍もみれたしもう満足。

杖立の岩

6/25(月)
夜の小国出張レッスン前に、前回見ていた杖立の岩へ。
川の水量が1m近く上がっており目当てのいくつかは取り付けなかった。

それでも密集している岩の群れの中に素敵なラインも潜んでおり、楽しくアップすることができた。

あまり下り過ぎると色々よろしくないので、適度に下ったところにあるハングまで。


このハング、1手目から7手目、そしてマントルまで一定の強度が続く。
moveも全て心地よく、実に良く出来たラインだ。
欲をいえば、もう少し難しくても良かった。

奥座敷 V8
高さも程よく大衆受けする課題となるであろう。

一通り登ったところで対岸に移動しようかと思ったが、暑さで少しダウン。
休憩。

対岸は難しい課題も、素敵なラインもあまりなくすぐに終わった。


ウラノフェイス V2

清涼 V1

このまま仕事に行くのも少々抵抗があったので、近くの温泉に寄って現場へ。


小国出張の話はまたそのうちに。


杖立の岩、
これらの岩はもしかしたら今の時期しか登れない可能性があるとのこと。
また今回登った岩より下流には行かない方が良いと私は判断した。駐車位置、アクセス、エリア全てにおいて明瞭で比較的利用しやすいエリアだと思う。アプローチは多少悪いが…。

(近くの温泉街に行かれる方で時間にゆとりがありそうな方、是非連絡どうぞ♪
ざっくりしたトポであればOCCメンバーにも渡しています。)

H岩「BigT 二段」

6月7日 (左薬指故障20日目) 整備。

仲間の希望もあり普段めったにしない早起き(といっても6時半)
気温上がりきる前に前回掃除したらしいH岩へ。

雨上がりで岩はあまり良くない、
かろうじて登れる、といった感じ。

仲間は予定通り、正面右ライン。
私は成り立っていないように見えた左ラインを。

観察していると、
ハンドリーチギリギリで形状を活かした登りが出来そうな気がした。
せっかくなので真面目にやってみる。

一手一手、リアルにフルリーチ。
ホールドも悪い…
形状を抑え込むタイプのラインを、このコンディションでやるのは無謀な気もした。
ただ、もう取り付いてしまった。
後に引けずmoveだけでもバラしておこうと打ち込む。

しばらくやると、
核心だと読んでいた2手目が出来た。

そして3手目、全く動けない。
…ここ核心なんですね。。。

挫けかけた頃、隣を仲間が初登。

↓プルスウルトラ 初段

素晴らしい登りであった。
そして仲間は下の岩へと去る…。

集中。
3手目、無理やりトウフックが決まることがわかった。
狭すぎてかなり苦しいものの、この手は得意だ。

4手目、ここの強度はそんなになく、
たるい形状をぬめった右手でいかに抑えるか。
ここまで来れたなら、この一手はもはや勇気。

繋げる。

そして完登、と書きたいところだがここからも結構苦戦した。

所要時間1時間半、かろうじて登ることが出来た。

この手は比較的得意なはずだがいかんせんコンディションに左右される課題だと思う。V10(三段)近くに感じたが、実際はそんなにないであろう。

ずっとTノ字姿勢で進んでいくことから、
Big T 二段
とする。

ハンドリーチが175cm以下だと絶望を感じるかもしれない。

その後最新作、プルスウルトラをやったがランジでかかる左手の負荷が怖く、敗退。

昼過ぎからは2人でアプローチ整備。

目的を達成したところで時間は余ったが、実はこの日体調が悪く少し早めに切り上げた。

シューズ、ギア類が全般的に終わりつつある……。

シロノリリー

私がP岩の整備をやっている頃、仲間たちも足繁く通い奥の岩をやっていた。

5月10日
P岩のリップは降り続いた雨でグチャグチャ…。
掃除を諦め奥へ進む。

数人がかりで整備されたアプローチはとても快適で…、
途絶えた道を無理やり進んだ先月の記憶が嘘のようだ。

L岩。

正面は整備し終わった直後、
まだ登っていないようなので仲間に委ねる意味でトライは保留した。

右端をやる事に。
ランディングが極めて悪く、さらには究極に脆い。
こんなライン誰もしないであろう。

仕方なくやると、内容は中々良かった。

ミギノミミ 3級(間違いなく不意落ちは出来ない。)

次に側面、
1990年代に登られている超初期の課題。
初級者用の課題としてかなり良好だが、4本とも仲間内で体感グレードがバラバラ。

6月5日(左指故障18日目)
仲間(ズカ)がL正面を登ったようなので確認。

真正面は2000年代に登られた4級がある、仲間が登ったのはその右のライン。
特徴的なラインで一手一手距離があり、見た目以上に悪かった。

カケテモ 1級

さて、ずっと目をつけていた道筋。
カケテモのスタートから左カンテ沿いに並んだホールドにライン。
えぐそうだとは思っていたが、やはりえぐかった。

まずは掃除。

そして取り付く。
下部核心なのは明らかで…
ホールドになりそうでどれもならない。

結局、
効きそうにない形状がホールドとして有効で、
そのmoveを発見するまで1時間程度使ってしまった。

しかも核心はえぐいカチに左手でデッド…。
少し休んで、やるかどうか考えることに。

気温35度オーバー、、
一瞬帰ろうかなとも思ったがどうも暑さに慣れてきた。

トライ開始、
思い切り左足でかき込めば、左手を抜いても一瞬保てることがわかった。
その間にうまくホールディングを決めれば故障している薬指のダメージも緩和できる。

数便に勝負をかける。
2便目、無事完登。

L岩正面は猫の頭みたいな形をしているので、
名をジジにしようと思ったがどこかにつけた気をするので、ジジの彼女の名にすることにした。

「シロノリリー 二段」
クライミング再開してまだ数回目であったためグレードについては不安しかないが、仲間の感想を聞くととりあえず二段難し目ということなので、大幅にずれていることはないと思う。

少し脆いのが残念だがとても面白いラインであった。

P岩正面開拓

入口から一番近いP岩。
やさしい課題が並ぶのはいいが、腐った竹や藪に覆われ不快指数max。

さらに、リップには泥が溜まりトップアウトなど出来る状態ではなかった。
↓春のトライ。

その後、他の岩と同時進行で少しづつ整備。

梅雨に入り、森林香がなければ滞在不能な程虫が増えた。

6月4日
正面と左側面のライン確認。

改めて登ってみたが昔からある課題はどれも味があり面白かった。
ただもう少し掃除がいる。

いくつか新たに登ったバリエーションの中には難しいものもあったが、大して面白くはない。

P岩はまだ右側面が丸々残っておりもう少し時間がかかりそうだが、
仲間たちが数日かけて奥へ続く道を作ってくれたお陰で他の岩は比較的早く終わりそうだ。