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菊池通い再開「吉四六」

12月
菊池通いの日々がはじまった。

      初日          12月18日            

*雨宿りp 初日
*一二三ダイレクトp 初日

今季の目標のひとつ、雨宿り岩のハングがここには在る。
ザ・ボルダー的内容で強度が高いうえにシーケンスも多めで勝負が長い。

相変わらず悪かったが、気候に助けられ核心の2手を繋げることができ一安心。


正午過ぎ、開拓者やすさんたちが。
休みをとってきてくれたらしい、有難すぎる。

合流後まだ触っていなかった岩でセッション。
いくつかの課題が完成した。

私はナイト突入。

昼間やりかけた一二三ダイレクトpの続きを。
エグい割に浅いポケットからリップのガバにランジする。

リップワンハンドになり失敗すると吹っ飛ぶ。
あまりの吹っ飛ぶ具合にみんなドン引きしていたけれど、飛び方を変えると幾分ましになった。

 

         2日目      12月21日                     

**一二三ダイレクトp 2日目

大寒波、そして大雪。ひどくなる前に。

本題の雨宿りpはいきなり指皮裂いてしまいお預け。
予定変更し一二三ダイレクトを。

粗方仕上がったところで雪が積もり出し帰路心配になる。
どちらにせよリップが濡れてきていたので丁度引き際だったのだと思う。

          3日目     12月28日                            

***一二三ダイレクトp 3日目 
**雨宿りp 2日目
ゴジラp 偵察

一二三ダイレクトpに成功、
ランジの際、横の石に微かに掠ったのが心残りだけど登りには影響していないと思うので一旦これで満足したい。

一応名を「吉四六 三/四段」とする。


雨宿りpを練習。裂けたところが前回ではないものの感触はよく、次回勝負をかけたい。

トライの合間に、やすさんから聞いたゴジラ岩の側面を見てみることに。谷を下り岩を見上げ驚いた。

威圧感半端ないものの、存在感抜群のカンテラインは成っていそうだ。

かつて見上げたはずだけど記憶に残っていなかった。
登攀対象として見ていなかったのだと思う。

これはやばい、すぐに戻ってくることを決めた。

そして2024年へ

 

森羅万象

「こりゃ無理だ、成ってはいそうだけど」

一眼見て諦めた。
連れてきてくれた工藤さんは隣で嬉しそうに見上げていた。


出張のたびに足を運び見上げたが、やっぱりない。
デカすぎるその風貌に見合わないランディングの悪さ。やれる気がしない。


2023年秋

早々にリルラリルハv12が完成。時間ができたのでその岩を掃除してみることに。

ハング抜け上部へと繋がる外傾した棚は右に伸びている。
本来なら右に進むべきなのだろうけど…ランディングが悪すぎる。

ダメもと弱点を無視し直登ラインの掃除をしてみるもガバはおろかカチすら出てこなかった。

仕方なく右を掃除すると、やはりラインは存在していた…。
やるしかない、ことがわかった。


12月4日

めじろんカップ翌日、
やらない言い訳がないほどに晴れた。
気は重いが出向く。

濡れていた前回とは違い、岩が岩の色をしていた。
ロープに下がり状態を確認し流石にリハーサルをする。
上部のムーブは悪いままだけど、状態、そして感触は前回より遥かによく。

問題は下部。ハング中のムーブができるか少し心配だったけれど、乾いたホールドを触った瞬間できると確信した。

状態が良くなる瞬間を待つ、そして夕方。

強度の高い下部を超え上部へ。
万が一失敗してもマット位置は完璧だと思う。
意を決して突っ込む。

フェイス中の核心を超えマントル。岩が露出していないので、ありのまま根っこや土を探り慎重に抜けた。

ー 森羅万象 初登 

岩の様、在る場所、離陸し岩の中を通り樹林帯に抜けるまでの内容と目に入る景色、全てが壮大に感じた。

 

初めて案内いただいた日から下流に向かい進んできた。

ドンコルレオーネ、
舞空道、
ブラッディメアリー、
リルラリルハ、
そして森羅万象。

どの岩も忘れ難い。どの岩も人が居てドラマがあった。
どの岩も開拓者の熱意を感じる瞬間があった。

良いエリアに育ってほしい。
次からは上流へ、また。

積尸気

キャンサーの右のハング。
格好良いその面には一切ホールドがない。
使い道のないハング、ずっとそう思っていた。

リップと平行に走る一筋のクラック。それも中途半端で、カンテからは伸びていない。


写真を眺めていたある日、ふと、そのクラックにカンテから届くような気がした。
居ても立っても居られず早速試した春の日。

不安定な姿勢からデッドでフィンガージャムを決める。決めたい。しかし決まらぬまま春は過ぎ秋を待った。

そして秋、その一手を決め
11月30日
カンテから通しで登ることができた。

積尸気 (stand start)初登

キャンサーから繋げたいところだけどバリエーションになるのでどこまでモチベーションを上げていけるか。。。

 

UKIHAROCK公開

久留米近郊にまた一つボルダリングエリアが誕生した。

11月25〜26日

浮羽ボルダー公開。
ローカルにより仕上げられたエリア。
二日間の公開イベント、延べ100名近くの参加者に賑わったそうだ。

実は開拓の段階で通わせてもらいそこそこ良いラインを残せたと思う。
私も日曜の午前中だけ参加し、イベントの空気感だけ味合わせてもらった。

ーイベント当日ー

美しくも閑静な集落の脇を抜け、田んぼと川の間につくられた県道を歩く。
いつもの駐車位置に着くと河原から楽しそうに登るみんなの声が聞こえた。
受付を済ませ私らも混じる。

春の終わりの瑞々しい谷とうって変わり、陽の入る乾いた谷はとても過ごしやすく居心地も良い。
これは開拓チームの尽力によるものだと思う。
私も触っていなかった岩を触り、セッションに参加させてもらい短い時間ではあったけど楽しませてもらった。

トポの販売も開始。joyでも販売しているので気になる方は是非購入後遊びに行ってほしい。
私もまだやっていない岩は多いので時間を見つけて訪れたい。

末永く発展していきますよう。

Vanish終結

( 一度目:出現 )

10年以上前に崖から転げ落ちてきた巨石。
そして完成した一本のライン。

その岩はまたすぐにでも転がりそうで名はvanishとなった。


( 二度目:vanishから)

案の定、
その直後の豪雨で見事に転がり岩の形状が変化した。
幸いにも良い具合で好課題が何本も誕生した。


(三度目:現在)

来たる令和2年豪雨
玖珠川全域に甚大な被害をもたらし周囲のエリアも壊滅状態に。

河原に在ったこの岩は再び転がる。

その結果、過去最大にときめく形状になったわけだけど…
玖珠川全域で150課題以上が消滅したこの状況がうまく飲み込めず、心は沈んでいた。


( V.V3.0project)

秋になりホールドが持て出したころ、ハング中央の可能性を感じた。ホールドが限られているためハングを実質2手で超えることとなる。

そのうちの一手が強烈で、できる気がしない日が続いた。

 

2022年
目標としていた巨石の挑戦を終えた。

「art of life」

合間にトライしていたそのハングは、相変わらず一向に進まず。


2023年初秋、
良い加減覚悟を決め取り付いてみると、意外なことに感触はよく。
良い日に、一日だけ本気で費やそうと決めた。

そして、
11月20日

難しい一手を決めそのまま初登。

BASARA v13

 

幾度も転がり激しく変貌を遂げてきたこの岩に一旦の終止符を。今はハング面を主張しているかの如く川の前に居座っている。どうかこのまま在り続けてほしい。

周囲の岩は相変わらず不安定で、現に最近転がった岩もある。
岩の変化が落ち着き、護岸工事が終われば公開を目指したい。