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閉ざされた渓谷、メディーサ

2月の終わり
休む予定が外を見ると快晴。昼過ぎ、居ても立っても居られなくなり出向く。

目指すは渓谷の岩脈。奥に丁度良いハングを見つけていた。

ウェイブ状ハング、中央が綺麗に割れている。生憎下地は清流、冬にやるには酷で暑い時期にやろうと考えていた。夏まで待ちきれず。

倒木を投げ込み下地を作れば何とかなるだろう、なんて軽く考えていたが周囲に材料少なく……
仕方なく枯れた竹を。

着地スペースは確保できたものの、果たして落下の衝撃に耐えれるのだろうか?
落ちた衝撃で貫通して川まで行かないだろうか。。。?

落ちたくない。

いざ真下から観察。すると磨かれたクラック以外のホールドは存在せず。諦めてジャミングを。
川の音が聞こえる。切実に落ちたくない。本気でオンサイトを狙った。

手も足もしっかりジャムを決め身体を引き上げていく。リップを覗くと、ここにもホールドはない。続くクラックにラップを決めようとするが無理。仕方なくここもジャムを。ハング面を抜けると綺麗にマントルが返せる並びに。一安心し、終わりのスラブを歩く。

メデューサ 初登

完璧なラインだった、あまりの完璧さに三度登った。

課題こそ少ないもののアップで登った上流の壁も磨かれた岩質が実に 良い。
閉ざされた渓谷の少しだけ陽の当たるその場所は、隠された楽園のようだった。周辺の岩と合わせていずれ公開したい。

カーネリア v10

1月27日

事前にもらっていた地点情報頼りに車を走らせる。
昼前、栗崎の待つ渓谷の入り口に着く。

遠くで大型マットがゴソゴソと進んでいる。荷物をまとめ私も同じ方向へ。

岩に着く、見上げた瞬間ハッとした。大昔に私も見た。当時脳内で描いたラインは、壁の天辺を狙うライン。壮大すぎて駄目だと思った。

栗崎が見たラインはその左脇。被ったカンテはとても格好良く、規模もそこそこで良い感じ。
完全に見逃していた。
(ちなみに過去見た天辺ラインは今見ても壮大すぎてやる気になれず。途中の巨大なフレークは今にも吹っ飛びそうだ。)

被ったカンテを登る。
形状こそ顕著だがザ・ホールドという手掛かりは存在せず。

岩の様をうまく利用すべく組み立てていく。かなり繊細な内容で想像以上に苦戦。

最終的に、カンテ直登と右回りコンプレッションの2つに絞られた。どちらも同程度の負荷。カンテ直登は、エグいカチを保持せねばならないが核心が一手分少ない。

カンテ直登を選び登る。

カーネリア v10

繋げる過程も十分面白かったが、何よりパズルのピースが一つずつはまっていく瞬間は特に最高だった。

少し早めに栗崎は撤収。
私は夕方までダラダラと遊ぶ。

夏にでも棍詰めて通おう。

山奥の渓谷にて

街から車で約30分。山奥に着いた。
綺麗な小川の向こうに、掃除された茶色の岩が見える。

今日のターゲットだ。

10月4日

ローカルクライマーの案内で、まだあまり登られていない岩をやる。すでに掃除してくれていたので登りに専念できる。周りの環境をみるに、きっと掃除は大変だっただろう。感謝。

広めのフェイスに弱点は豊富。3人でまったりと登り、v1(5級)からv8(初/二段)まで6本の課題ができた。トラバースのv5(1/2級)と中央のv1(5級)が特に良い。

粗方登り終えたところで休憩。みんなワシワシと登っている脇でフラフラしていたところ、小岩に弱点を見つける。

丁度いいハングに、気持ち良さげなスタートホールドが。早速登ってみるとなかなか良い。

もののふ v8(初/二段)

みんな落ち着いたところで移動することに、竜体へ向かう(続)