11月12日
前日は地元の旧友と別府で飲み。ということで実家速見で目が覚めた。
夕方久留米の戻る予定にしていたので、最寄りの由布岳へ。高校時代から登っていた通称カーブエリアで登る。
ロケーションは相変わらず良い。むしろ良すぎて怖い。広大な自然の中に身を置くと、自身のちっぽけさを体感。そしてボルダリングという行為のリスクについて考えてしまう。
10代の頃、考えられる様々なラインを片っ端から登り、さらには帰省で訪れるたびにロースタートやトラバースなどのバリエーションも追加。
それでも正面だけはダメだった。
そもそも当時、正面にラインが引けるなど思ってもいなかった。
春、正面を見上げる。左のカンテを上手く使えたらラインになるように思えた。
初期に登った左カンテライン「久遠ノ美」の想い入れが強すぎ、左カンテを利用するという発想が完全に抜けていた。
その日の夜、地ジャンスタートで完成させる。
地ジャンせずとも離陸できるホールドはあるが、そこから地ジャン先のホールドまでが繋がらず。その日、仕方なく地ジャンで登ったというのが正確。
今日はそこを重点的に探ってみることに。
離陸は問題無い。実は過去何度か試したことがあったが、当時は離陸すら厳しかった。
離陸後、初手が遠く感じる。左手のホールド以外、全てが悪い。しかも次の一手は左手だ。明瞭なフットホールドがない分イマイチ形を決めきれず。
色々探っているうちに初手が届いた。良いポジションを発見!
moveは決まった。こうなればこっちのもんだ。上部は前回登っているのでプレッシャーはない(高さによるプレッシャーはもちろんあるが、成功しないのではないか?という不安からくるプレッシャーは消えた。)
気持ちを込めて、初手をとめ、登りきることができた。
Hanna 初登
見上げてからが長すぎて、正直グレードはわからない。岩とロケーションは最高、それは間違いない。
岩の上で見た湯布院の町がとても美しく
長らく愛した岩がまたひとつ終わった。