[ 前提 ]
「保持/踏み込み」は「指先/つま先」の力だけではなく体幹(体軸)、身体の使い方(姿勢)も大いに関係する。
[ 力の出せる姿勢 ]
背すじが捻れず歪まず整っていること。
肩の状態(指先からしっかり体軸に伝達するよう)、力んでいないか(巻き肩など)
*重い物を持ち上げる時、足腰だけではなく上半身の姿勢が悪いと腰を痛めるように
〜今回は踏み込みの話に絞る姿勢
[ 実験:下半身の力の伝達経路 ]
下半身の局所的な力みを抑え、足腰のパワーを活かす。
そのために、地面や踏み点への身の預け方も大切で。
★vivo + ベアフット講習 in サニーにて
足裏の先端(つま先)に身を預け屈伸/後ろ(距骨)に身を預け屈伸
joyに戻りみんなに実験とアンケート、「どちらがスムーズに重心を落とせるか」。
するとクライミング歴の長い方の一定数はつま先重心の方が楽だと言う。
[ ダウントウという便利アイテム ]
ダウントウシューズ、つま先に集中しやすくするアイテム。
今回の実験ついでにダウントウを履いて屈伸してもらう。
すると…
サイズを攻めすぎている場合、足型が合っていないものを選んでいる場合、
足底アーチが崩れてか先端重心となりその調整するためか反り腰になっているケースが多く見られた。足首を固定されていることもあるが実際に屈伸はしにくいとのこと。
踏み込んだ力をしっかり歪まず体幹部に伝達させること、それら踏まえると自分のあったシューズ選びは大切。
[ ベアフットクライミング、の前に一宮とセッション ]
最強生物の1人「一宮大介」
パワフルなクライミングは私も惚れ惚れするくらい格好良い。
実はサニーのイベントの数日前に岩で一緒に登る機会があり、不思議に思ったことがあった。
なぜかずっと踵が落ちている。乗り込みのシーケンス以外はそれこそずっと。なのにどんな時も背すじは整っていてしっかりパワーを出していた。
???
そんな疑問がサニーのベアフットイベントに参加し解消された。
[ ベアフットの振り返り ]
結果から言うと私は固定観念の塊だった。
フットホールドはいつもつま先の同じ位置で捉え
足底も力が出せると思い込んでいる姿勢をつくり
踵を上げて出力する
これがそもそもの間違えだ。
フットホールドなんて母趾球で捉えようが小趾球で捉えようが構わない。踵の位置もそのとき選んだ踏み方によって変わる。
実際Joyに戻り検証すると…
ベタ踏みや踏みにくい形状のフットホールドでは、概念に囚われず自然体で踏んだ方が全然良かった。しかもそういう場面では例外なく踵は落ちた。さらに言えばこれはベアフット中だけではなくシューズを履いても同じ結果となった。私自身の身体もシューズの性能も全く活かしきれていなかったのだ。
[ ベアフットと身体の運用 ]
身体の使い方に興味がある人はベアフットを体験してみても良いと思う。
それこそジムだとイベント時でなければ厳しいと思うけれど。サニーサイドは今月中は良いようだ。うちも星板とタワーは常時ベアフット可能なので一緒に色々実験付き合ってもらえたら、と思う。
[ おわりに ]
もっと自由でいたい、常々固定観念などクソ喰らえ、そんな生き方をしたいと考えているけれど性格的にどうしても無意識に専門性や所属感に縛られてしまう。
そんな呪縛をひとつぶっ壊してくれた体験。
回生チーム(これさんも)、そしてサニーチーム、あざました!