先日書いたニュートラルポジションの話。
(動き出す前に、動作に入りやすいポジションをつくる。)
※ニューラルポジション過去の記事
整える局面
その次の話です。
「動作の必要性」
もしポジショニングだけで次の一手を出せるならそれに越したことはないのですが、例えば狙う方の手を離した際に不安定になる場合や、保持しているホールドが悪い場合、また次の一手が距離がある時などはムービング(動作)が必要になります。
「溜めの必要性」
一手の距離がそこまでない場合や熟練者は、身体で溜めを作ることでの溜めの局面を省くことができますが、大体の場面で重心移動による溜めは有効だと思います。
溜め(予備動作):高くジャンプする前に深く腰を沈める動作など
中腰の体勢が起点の場合、溜めなくとも軽いジャンプができる。これが溜めの局面を省いた状態。
「直線の溜めの初歩」
重心軌跡の観点より(運動パターンや姿勢の話ではなく)
強傾斜において、保持してるホールドの軸を起点に鉛直中にて動作を完結させる「直線の動き」
※全体重心の話は過去の記事で。
ホールドキャッチ以降に起こる反動は、溜めの局面が原因のことも多い。
ざっくりと大味に反動を抑えるにはどうするか?
★左右の動きを削る
★壁の出入りを最小限にする。
今回は「壁の出入りを最小限にする」その初歩です。
溜めの局面で、極力壁に入らない。下半身のバネを意識しすぎるあまり、座る状態になってしまい、それが内から外に出て行く動作になりがちで。。。キャッチ時外に出てしまうと反動が強くなり、足がきれたり動きがコントロールできなるなど、様々なエラーに繋がってきます。
ざっくり書きましたが、そのためにどう動きをつくるか、がまた難しいところなのですが
ほんのり距離のある一手で重心移動の過程を探ってみても良いかと思いますー
では自身にとって良きクライミングができますように?