「Kikuchi」カテゴリーアーカイブ

菊池ボルダー第一エリアトポ

熊本北部の愛すべきエリア「菊池ボルダー第一エリア」

主宰 yasu_kouta


山全体の岩の数は未だ未知数ながら第一エリアが昨年暮れにプレオープン。今回、そのトポの提供を知人向けに開始しました。 ー 2025/3/1 ー

joywallでも会員様に。合わせて、配布の際はエリアの情報を”口頭”にてお伝えしています。開拓協力金として2000円いただいてます。

現段階では最もアプローチが近いエリアで、車を停めて僅か20歩でメインクラスのボルダーが。他にもシンボルクラスが密集していますし、私も恋焦がれたラインが無数あります。

これから良い季節、ぜひ菊池の岩を楽しんで!

爛々咲華

峡谷のなか美しい植生に埋もれた巨石。
様々なprojectを終えたタイミングで改めて見上げるとやっぱり魅力的。

〈 9月26日 〉

下部は見立て通りスローピーな棚へのランジが気持ちよかった。
蔦に覆われた上部も良い感じで凹角が続き、意気揚々とロープに下がり掃除開始。
すると……まさかのホールド見当たらず。

「ウソだろ。。。」

下部が完璧なだけに落胆した。
しかも掃除の合間にもっこりとしたリップの蔦を剥がすと祠とお地蔵さんが出てきた。。。

色々想定外すぎる。

すぐにやすさんに連絡すると、特に問題なく登って良いようなので祠も併せて掃除し直す。

(とういかどうやってここに祀ったんだ?)

*
上部はなんとか凹角右のカンテにラインを見出し時間ギリギリで登りきった。

爛々咲華

18時から店番。慌てて撤収準備をしていると踏み込んだ崖が崩れ、つま先に大石が転がってきた。
パキッという音と共に激痛が走る。これはやばいと思ったが痛みがひどくなる前に撤収しようと淡々と片付けを済ませ車を走らせた。

*

結局親指の骨を軽くやってしまったが良い岩が登れたあとで良かった。

 

美猴王

2024年梅雨、コング岩へ。

やすさんに連れられ共に可能性を見た。それから2週後、溜まった土を落とし雨雲の合間をついて左の道筋を探った。

リップへの一手が恐ろしく。飛び出せる余裕はあるが、もしリップを保持し損なえば後ろの杉の木にぶつかった挙句斜面に落とされそうで…

距離を出せなかった。

*

9月24日

残暑とも呼べない本格的な暑さが続いていたけれど最近の登りに調子付き向かう。マットを担ぎ急峻を20分登る。涼しければ丁度良いアップなのかもしれないけれど今は苦行だ。

岩の前でしばらく休み、一手(心)を決めるために準備をはじめる。
少しだけ湿気た岩、リップにチョークをまぶすためにまわり込む。やっぱりほんのりタルそうに見え印象が悪い。リップがスローパーだったとしても着地に備え一瞬は抑えたい。覚悟を作るために1時間を費やしいざ。

〈 美猴王 〉

届けば止まる、そんなリップではなかったけれど一応ガバの部類に入る保持感だった。にせよ無警戒にとべばきっと弾かれていただろう。

しばらく休み右の道筋を。こちらは美猴王と変わりパズル要素が強い。コウタがもう少し大きくなったらみんなでセッションしても楽しそうだ。

山を降り河原に寄る。
対岸の岩がやはり魅力的で被った下部は二段〜三段ほどのダイナミックムーブが入りきっと面白くなる。上部は植物に覆われて未知数だけどこの岩質ならきっとホールドは豊富にあるだろう。そんな期待を裏切られるとも知らず再訪を楽しみに帰路へ。

コング岩の可能性

未だ見ぬ岩に逢いに行く季節、そして可能性を探る季節。

ー 2024年6月 ー

先月に案内いただいた山奥にあるコング。岩のスケール的に見上げるだけでは可能性を測りきれず。

やすさんに
「秋が来るまでに可能性探っときますね」
なんて言ったものの、実はこの時すでにときいていたのかもしれない。

初めて見上げたその2週後にマットを運びトライ。明らかに道筋あることがわかった。

夕立に拒まれ全容こそわからないが良い季節ならきっと大丈夫。

*
他の岩を見に行く気になれないほどの雨にやられ、夕方からは潔くメダカウォールでトレーニング。

#joywallrocknavi #kikuchiboulder
#climbing #bouldering

きっかけの岩、天守 四段(fa)

「 雨宿りproject 」

通うきっかけとなった岩。
この岩がなければここまで通うことはなかっただろう。


昨年、初めてミナッチに案内された際
「いつも登ってそうな岩!」
と紹介されて
(確かに)
と納得してしまったけれど…

ルーフ大好きだとはいってもこれは難しすぎる!
丁度良いハング内に散らばるギリギリのホールドたち。

果たしてこれは登れるのか…
梅雨に判断できるものではなかったので次のシーズンへ持ち越し。

 

2023年暮れ〜2024年明け

吉四六、そしてゴジラ。
それら目的に通う中で、ずっと頭の中にあったライン。

1月15日

取り付くまでずっと緊張していた。
冬の気候で駄目なら当面駄目だ。果たして勝負になるのか?

結果は…核心の一連に成功した。

となるとスタートからやってみてどうか?
しばらくすると、なんと核心が突破できてしまった。
この勢いのまま登ってしまいたいと欲がでる。

その後夜まで粘ったが、結局上部のシビアなパートで何度も落とされ悔い残る敗退となった。


1月17日

翌日の雨を見越し閉店後に直行。

moveは完全に身体に染み込んでいた。体力も全快。
2日前のトライが嘘のようで、核心突破後ダメージをほとんど感じなかった。

「天守 -amamori-四段」初登

あの日見たあの岩は、本当にこの岩なのか?
少しだけ信じられないけれど…登れたことが純粋に嬉しい。

雨が降り出すまで登ろうと周囲のprojectを巡ったが、結局明け方まで降らず。
いくつかの好課題が出来たものの帰りの運転は地獄だった…。

きっかけの岩が終わった。
…ただそれははじまりのきっかけというだけで。

通う間にどんどん新たなきっかけが。

新たな岩に、
まだ見ぬ岩に、
ローカルと語らいに、

菊池通いは続く。