樹木で囲われた巨石。
前傾壁の中だけは綺麗な空間が。
そこに身を置き見上げると、全面から覆い被さるよう迫る壁。
流石にデカすぎ諦めた。
あれか10年ほど経っただろうか?
(昔の記録もブログサイトの閉鎖により探しにくくなった。)
今思えば…ニライカナイやまほろばと同格か?
ー春の終わりー
雨が続き、岩登りどころではない。
あの岩を見に行こうと思い立ち準備をはじめた。
まずは地図と睨めっこ。地点を絞ってからはアプローチを練る。
昔は伐採直後で頑張れた急斜面も今は背丈以上の薮で流石に無理がある。開拓している脇のエリアから通すことにした。
ー5月8日ー
昼過ぎより山を歩く。
素通りしていく幾多の岩はどれも濡れていた。偵察の日にしておいてよかった。開拓エリアの端までは順調に進めたが、そこから巨石までがあまり良くなかった。
斜面をトラバースするのだけど実にスリッピー。怪我をすることはないと思うが面倒くさい。今回は突破を決めたが正規アプローチとしては使えそうにない。
トラバースを終えると丁度巨石の背中が見えた。
慌てて駆け寄り見上げると、その姿は記憶のままだった。
「丁度良いスケールに丁度良い傾斜。これは絶対に面白い」
ただ残念なことにホールドがかなり発達しておりそこまで高難易度は引けない。さらには岩質(特に表面)がとても弱く、グラウンドアップでは攻めれそうにない。
準備が必要、それでもやる価値はある。出直すことを決めた。
帰りに良いアプローチを探すとして、せっかく一山上がったので少しだけ登る。
綺麗な紙のど真ん中にマジックでふにゃっと落書きしたかのような薄いフレークを辿る。
真っ向系かと思いきやクルクル廻るマニアックな真っ向系だった。
旋回呪文
気持ち良く登れたところで、本題に戻る。
アプローチを探さねば。
候補に挙げていたもう一つの尾根から降る。薮が酷そうで候補から外したが結果的にこちらが正解。森の境界は薮の侵食が浅く頑張れば開通できそうだ。とりあえず今日は強行突破。
15分程度で別の駐車位置にたどりつくことができた。
また秋に。