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OzRoof’ave maria V14’

OzRoofについてはこれまで散々書き尽くしたので、今回はもうやめておく。

snsや店頭では報告させてもらったが、1月26日に登ることが出来た。
通算34日、本当に長かった。

特にここ1ヶ月はかなり苦しんだ。

思えば昨年12月、最後の日のトライがその後のプレッシャーを肥大させた。
閉店後ナイトのこと、

アップ後すぐのトライで、核心を抜け後半パート最後の一手でマットにかすったが一応成功。
正直、それが登りにどの程度影響したかはもうわからない。
そのまま続け、登れてしまった。

降りてきて暫く悩んだ。1時間程度経っただろうか…。
もう一度登ることにした。
これまでで最も難しいクライミングに挑戦しているなか、やはりありえない。

次の便も非常に良く、核心突破し後半パート最後の一手ギリギリ決めきれないところまで。
その後、指皮が裂け終了。

年明けは最悪だった。
裂けた指皮は回復せず、それでも登れる感覚だけあって無理に行くが全く駄目。
それを理解し、ある程度回復した頃には雨と雪が続いた。

それでも通い続けた。
自動化と集中力を切らさぬようにと…
勿論、濡れている状態で勝負になるはずはない。
通うのは精神的に本当に辛かった。

諦めのなかトライを重ね、濡れた岩に徐々に慣れていった。
1月2週目、核心パートから後半パートまでまさかの完全突破。しかしリップは濡れている。やむなく降りる。

来たる1月26日、天気は雪。ただリップは乾いていた。
3便目、完全に成功、無事岩の上に立つことが出来た。

登れたのだ。
正直、昨年末までは20日を越えてもそれほど時間をかけたと感じていなかった。
ここ1ヶ月がやばかった。

第3週に関しては気持ちを落ち着かせるために7日間中4日通った。
何度、防災行政無線チャイムを聴いたことか…。

因んで名はAveMaria,グレードはv14。
動画の音楽がそれである。(一つはラムール・エ・ブル)

正直、機を選べばもっと楽に登れたと思う。
考えて考えて考えて、そして疲れた。
とりあえず考えるのをやめたい。

ということで、記事も簡単にまとめたがこれにて終わり。
残るシーズンは素敵な岩達を沢山登ろう。

湿度92%

1/15
予報では晴れ、しかし天気は良くない。
岩では小雨が降っていた。

はじめて湿度系を持っていたが湿度92%とはどんなものなのか。
結果はとりあえず滑る。

核心ではないパートに苦戦した。
ただ核心の一連は一発で成功。
何にせよ今日は繋ぐ事は出来ないので諦める。

岩と身体と心のコンディションがイマイチピンとこない。

雨が続く、ストレスが溜まる。
何とか踏ん張りたい。

登れそうな神話の森まで移動したが雪解けでビチャビチャ。

ぽがかつて作ったマユラのダイレクトプロジェクトを登り撤収。

幸先狙いと自惚れ

Ozroof,
12/30
昨年最後のトライとなったこの日、核心ラスト一手まで攻めることに成功した。

ただ、完登ならず挫折の一年となった。

2018年、幸先良いスタートを切るべく元旦に勝負をかけた。
前回が好感触だっただけに正直登れると思っていた。

数時間のトライで、無残な結果を悟り深追いはせず。

前回ダメージをうけた指皮は、一便ごとに裂け、血がとまるのを待ちながらトライを重ねたが、一度も核心一手目すらとまらず。

筋疲労も回復していなかったのだと思う。

昨年最後の勝負に負け、焦っていたのかもしれない。
今までのように、ここまで注いでいるのだから登らせてくれるだろうと勝手な期待をしていたのかもしれない。

自惚れていた。
自身のコンディションも整えずに勝負などできるはずがない。

これは限界値だ。
新年早々いい教訓となった。

限界に届かすには、まだまだ己を知る必要がある。
心身相関するための準備として、自己に全く潜り足りなていない。

出直そう。

敗退の日々(通算26日目)

限界以上の登攀を臨むとはこういう事だったのか…。
OZroof projectのトライが通算26日を越えた。


当時からProjectをやるっていうスタイルは変わっていないが、ここ数年限界以上を求めることはほぼなく、現に4日以上打ち込む事が殆どなかった。

いつの頃からか…
確か生涯の目標であった絶望岩「常盤」や、生涯最高のラインと思われた(今は相当するクラスはいくつか登ったと思う。)ニライカナイを完成させたあたりだったと思う。

自己の限界を一本くらい登っておきたい、
そう思うようになった。
そこで着手したのが、昨年登れた玖珠川乙女岩の更紗であり、未だprojectのこいつである。

OZroof project

昨シーズンの終わり、繋げて初めて核心の一連に成功し後半のV10パート2手目で落ちた。
それは非常に上出来で、今シーズンは正直良くない。

12/1 day23
雨上がりで状態は全く良くないが、来たる時に備えて練習。多少湿気ていても一手一手は練習出来た。

12/8 day24
1便だけ核心突破し、V10パートの優しい一手で指先がすっぽ抜け落ちる。どちらにせよ限界であった。
ここまで到達してしまうともはや回復しなくなる。パート練習して終了。

12/18 day25
指皮が抉れた状態で行った。ここ数日回復に努めたがダメだった。案の定バラしすら出来ず。

12/21 day26
シューズを変えてみた。安河内カスタムVsr、トウフックがバチ効きしだす。

ここで問題が発生、トウの解除が出来ない。そこパート練習をひたすらやったがダメ。
結局シューズを戻して、トウが外れると同時に次のモーションに入るいつも通りのコーディネーションシーケンスを取り入れる事に。効きすぎて困る事があるとは……。シューズ自体は完璧だという事が確認された。。
確認で力尽き終了。


限界以上の事をやろうとする事。
身体や岩のコンディションを完璧に合わせないと挑戦すらできず、そこに気持ちを持って行かねばならない。

とてつもなく果てしない作業だ。

こんな事を繰り返し、通いつめ一本の課題を落とす。
今やこんなクライミングはみんなにとって当たり前になっているが、飽き性な私にとって正直かなり苦手な活動だ。

それでも今回まだ続けれるのは、そこに明確な動機があるからだろうか。
この動機が続くうちに登りきりたい。

気分転換でやるクールダウンで、どんどんバリエーション課題が増えていく……

写真は天道

後退。

11.30 wed
月曜のトライによりえぐれた指皮はまだ回復せず。
翌日の雨予報に脅され、店番前に岩へ。

アップ前にホールドを触った時点で、保持感が悪いことは気づいた。いざ取り付いてみて案の定その感覚はあたり全く駄目。

前回の疲労が抜けてない。
かろうじて上部と下部の確認は出来たが、きつくてしょうがない。

核心の一連も、前回は好感触で一発最高していたがどうも出来る気がしない。
気合を入れてやってみたが、フルパワーでなんとか成功。

回復率が落ちている。
シーズン前から何となく感じていたがやっと理解した。
一旦枯渇したら、次の全発揮まで60時間はかかる。

前までの感覚でトレーニングから40時間程度でやっていたがやはり駄目だ。
少しサイクルを変えよう。

参考までに、データ化しているクライミング体力はこれまで通り上昇傾向(メニューによっては意識的に保持)、それに伴い運動効率も良くなっている気がする(検証はしてない。)ので技術関連体力も、結果的に増している気がする。

何はともあれ、本日は後退。
もしかしたら登れないかもしれない。