暑くなるとどうして玖珠川に行きたくなるんだろう?
7月4日 灼熱の玖珠川サーキット初日
何もしなくても暑い。エリアまでとりあえずマットを運んだもののどうにも力が出せる気候ではないのでシューズとチョークとカザハナもって周遊した。
昼過ぎ、巨石の側面の目立つカンテを登ったところで雨が降り出したので撤収。
[ 皇/すらめぎ ]
暑くなるとどうして玖珠川に行きたくなるんだろう?
7月4日 灼熱の玖珠川サーキット初日
何もしなくても暑い。エリアまでとりあえずマットを運んだもののどうにも力が出せる気候ではないのでシューズとチョークとカザハナもって周遊した。
昼過ぎ、巨石の側面の目立つカンテを登ったところで雨が降り出したので撤収。
[ 皇/すらめぎ ]
未だ見ぬ岩に逢いに行く季節、そして可能性を探る季節。
ー 2024年6月 ー
先月に案内いただいた山奥にあるコング。岩のスケール的に見上げるだけでは可能性を測りきれず。
やすさんに
「秋が来るまでに可能性探っときますね」
なんて言ったものの、実はこの時すでにときいていたのかもしれない。
初めて見上げたその2週後にマットを運びトライ。明らかに道筋あることがわかった。
夕立に拒まれ全容こそわからないが良い季節ならきっと大丈夫。
*
他の岩を見に行く気になれないほどの雨にやられ、夕方からは潔くメダカウォールでトレーニング。
#joywallrocknavi #kikuchiboulder
#climbing #bouldering
今だからこそ思う最強のトレーニング壁。
第二のルーツ、[ ボル天 ]
ガバ足や無駄にデカい足がなく足自由だとしてもちゃんとクライミングをさせられる。
拠点を大分から熊本に移した大学時代。
当時のボル天は怖かった。いかつい人が多くその中には現ランチのオーナー(日之影ボルダー代表)、今は鹿児島に拠点を移した先駆者ルーさん、熊本に根付き街おこし的開拓を進めている山一さんらを筆頭に九州を代表する重鎮勢が。
ボル天に入門したてのころ、岩に誘われても「リードしかしないんで」なんて生意気なことを言っていた私を(記憶にないけれど)ジャンル問わず誘ってくれた先輩方には本当に感謝しかない。何よりジム代金を滞納するようなだらしない私を4年間ずっと引っ張ってくれたボル天オーナー飽本さんには頭が上がらない。
*
当時の私は4級すら登れなかった。登れない課題、無限に思える有限の課題がそこにはあった。それがあまりに楽しく、通いはじめたあの日から卒業するその日までただひたすらにやり続けた。
ハードな課題の作成者は大体決まって1学年上のクライマー。
[ カリスマ 外林一穂 ]
大学入学と同時にボル天でクライミングを初めた彼は1年ちょっとで頭角を現す。腕試しに出たという全国規模のコンペでいきなり上位に。同年、御岳に出向いては「虫/三段」「蛙/三段」を数トライで完登。九州にはまだ二段がない時代の出来事。そんな彼がボル天に課題をつくる。私はただ虱潰しにそれを追いかければいい。
(※数々の成果を残した彼は就職を機にキッパリとクライミング界を去った。)
彼が去ってからもホールドチェンジのないまぶし壁の中で、私は彼の進んだ道を追いかけた。一緒に登ることこそなかったけれど、ハードな課題を一人向き合う時間があったからこそ今の私があるように思う。登れず終いとなった2本は未だ心の底で強烈に燻っている。
2024年6月
所要で熊本に。夕方時間ができたので寄ってみることに。
随分と変わった熊本の街。ボル天のある路地に入った瞬間、当時の記憶が蘇った。暑い日も寒い日もこうして歩いて通っていた。
懐かしのボル天は生憎営業時間外。せっかくなので飽本さんに電話してみるとすぐに駆けつけ開けてくれた。当時同様しっかり甘え登らせてもらうことに。
*
しばらくすると最近入門したであろう若い人がやってきた。ついさっき「もう昔みたいにアドバイスはしてない」と話していた飽本さんは、あの頃と変わらず優しく声掛けをしていた。
必要最低限の言葉数ながら的確で”丁度いい努力を必要とした課題"を用意してくれる。声掛けも課題作りも「旬」という概念を教えてくれたのは飽本さんだったように思う。
「十よりかえる基のその一」
ボル天で過ごした4年を想う。
熊本を選び、ボル天に入門できたことが本当に良かった。と同時にいずれうちもこんなジムに仕上げたいと強く思った。
少なくともまぶし壁は今すぐ復活させようと心に決め日も暮れたところで撤収。また。
ニノ岳、一ノ岳にて
6月3日 |201 二段 ほか
今季最難の一本「ジョバンニ」を登った後、店番まで時間を余し疲労度も薄い。山を越え二ノ岳へ。春の終わりに教えてもらったルーフをやる。
程良い規模のルーフに散らばるガチャガチャとホールド、指先に力を込めにくくポジションを決めるまでに時間がかかる。その上でダイナミックな動きが要求され抜けまでピリッとくる。
201 二段
6月13日 |absolute 二段 ほか
梅雨真っ只中、登りは諦め山を歩く。ついでなので聞いていた巨大なルーフを探すことに。谷を3本登り下りするも出逢えず。3時間が過ぎたところで探索を諦め程良い巨石で遊ぶことに。
目当ての岩ではないけれど、十分良い。
最長6m程でずっと傾斜も良く魅力的。ただしランディングが入り組んでいる割にホールドは脆い。
左から5本登ったがどのラインも攻めるか引くか悩む場面があった。結果難易度的に余裕があったため冷静な判断を下せたけれど、それでも十分楽しむことができた。
この岩の中央ライン、アブソリュートは強度の高いパートが下部でランディングも良く唯一普通のボルダリングをさせてくれた。
absolute 二段
*
森深くはじめは未知だったけれどもう大体歩き尽くした。次は横の山だ。
2023から使用していたらしいメソッド、分解用にと提供してくれました。
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派手なスペックではないことが、むしろ好印象のオールラウンドシューズ。
とても快適な足入れと履き心地、それに見合った程よい剛性とダウントウ。エッジも踏めるのに足裏の感覚もありコントロールしやすい。シューズを構成するパーツは少ないのに使い込んでも性能の落ちない秘訣を紐解く。
ヒールカップは3D形成されたパーツで剛性も程よくもシューズもヘタレにくい
スリングショットは母子球手前まで伸びている
足底をサポートするパーツというよりはシューズの剛性を保つパーツか
シャンクは程よい硬さ(薄さ)のハーフ
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一つ一つのパーツはソフトでしなやか。ただシャンクの程よい剛性とパーツの噛み合い方が絶妙で、その全てが組み合わさって、捩れ剛性もありエッジの際も踏み負けないバランスの良いシューズに仕上がっているのだと思う。