午前中用事を済ませ、午後からずっと気になっていた岩をやるべく車を走らせる。
丁度良くなったところで目的の岩へ。
ホールドは繋がっていたからさっくりmoveはばれると思っていたが、いざぶら下がってみると傾斜を感じる。
想定していたmoveが出来ない。
ホールドは繋がっている。
しばらく打って、真っ向勝負でも辛うじてmoveは出来たが、強度が強すぎる。
案外強度の低いトリッキーなシーケンスがあるのではと、さらに探る。
一時間程度打ち、ようやく見た目通りの強度のシーケンスを発見。
ただ、ガストンアンダーからの距離が激しく、中継を入れても尚、薬指の腱が思い切り伸びる……。
小指を巻き込めたら薬指のダメージを軽減できるのだが、初手の身体のねじれる動きでは薬指で刺すのが限界。
長く打てば、そのうち薬指を痛めそう気がする。
シーケンスが完全に固まったところで、集中して打つ。
全身の出力をあげた便の事、遠い一手の前に体勢を整える余裕が出来ていた。
無意識にホールディングの解除から握り直し、小指を巻き込めた。
その事に気付いた瞬間、油断しスリップ落ち。
ストレスが大幅に減少した。
時間をかければ登れる事が分かった。
少し休み、リラックスした次の便で完登。
禁忌 v10
思ったより時間を費やしてしまったので、ここでこの日のクライミングを終えた。