「RockPath」カテゴリーアーカイブ

雨上がりのじご坊

2/1 じご坊
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エリアの苔がいつもに増して活き活きしていた。
目当ての岩はどれも濡れている、仕方なく整備をする。
正午が過ぎても乾かない岩にシビレを切らし、目的の岩に無理やり取り付くがやっぱり駄目。

昼飯を済ませ、午前中整備した岩をもう一巡。
するとかろうじて幾つかトライできるまで乾いていたので、
v7あたりのラインを適当に登った。
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どれも素晴らしいラインではあるのだが、
やはり目的の岩ではないことでフラストレーションはたまる。

その後、仲間の完登を眺めながらまったりと過ごす。

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日暮れ前、目的の岩ではなかったが難易度のありそうな真垂壁が乾いていることに気づき、慌てて打つが時間が足りずに敗退。
開拓にはこんな日もある。
いや、こんな日の方が多い。

OD宗像オープニングコンペセット

1.26(月)
チーフセッター平嶋元さんに声かけ頂き、OD宗像店のオープニングコンペのセット。
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15時間に渡るセットは、どの瞬間もとても刺激的であった。
元さんから得たことを書き尽くしたいが、下手に書くとネタバレになってしまうので、
実際のオープニングコンペを楽しみにしてもらいたい。

元さんの狙って作ったクラシックと、
私の偶然出来ていったクラシックのテイスト。

それらは今だからこそ新鮮ではないだろうか。

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今回は本数を作ろうとしたため、今引き出しに入っているものから忠実に出すことを意識した。
その過程の中で、チーフと密にミーティングして自覚したのだが、
私は古典のセットがしっくりくるようだ。

去年はトレンドを意識して主のセットを行っていたが、
今年はもう一度しっかりと古典を見直していきたい。

(ただ、joy久留米店全体の課題バランスはデジタルデータの算出に沿ってセットを行うので利用者は安心してほしい。)

とりあえず自己で行うセットは、
古典に運動を加えた新古典をテーマとしよう。

内面を見つめさせて貰える機会に感謝。

案内と呑みと開拓

1/24(土)
関西で就職した仲間の知人が九州に来るということで、
今週は岩場案内。
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最も手頃で快適な竜体山。
相変わらずここは心地よい。

昼前に着く。
小竜岩でアップし本題竜玉岩へ。
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竜玉岩では各自それぞれの課題を攻める。
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完登の有無関係なく皆素晴らしい登りであった。
ボブは雲龍v5完登。

夕方少しエリアを移し、暖かい場所でまったり過ごしこの日の登りを終えた。
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夜、定番だがjoyから徒歩2分の和かなやで呑む。
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その後早めの就寝。
翌日1/25(日)
ゲストホッシーは昨日実は足首を捻っており、安静を見て観光に切り替えた。

私らも予定を変更し開拓へ。
場所はジゴボウ。
まずはだの岩をやるか選定。
いつもこの選定に時間がかかるのだが、この日も例外ではなく、1時間程彷徨い決めた岩はこいつ。
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遠目で見たときは人工物かと思うほどすっきりした顔立ち。
二時間程度、ここで過ごす。
私もいくつか気になるラインがあり、取り付いてみる。

結論からいうとそのラインはv9程度になるだろう。
ただmoveが分かりづらく、この手の初登は苦戦する。
翌日の極めて大事な仕事に備え、フルパワーで靴を履くことを堪えた。

そんな葛藤の合間に仲間が見た目通り一癖あるv5とv3を完成させる。
その後、用事が詰まっていたため、私らは少し早めの撤収。
日暮れ前、クリが良い登りをしたようで、
そんな嬉しい報告をハードスケジュール最後の追い込み時に聞けて、疲労が少し和らいだ。

翌日のOD宗像オープニングコンペセットに続く。

イセッキーセット

1/23(金)
急遽タイミングがあったので、福岡セットチームイセッキと久留米店にてまったりセット。

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v3〜v8まで幅広く。
強度は強めで、彼の課題を登るには特有の身体能力を必要とし、
かつホールドつけからのセットは読みも要求される。
課題は暫く残るので、最近増産しているトレーニングウォールのシンプルな課題等と合わせて是非ともやってもらいたい。

私も楽しませてもらった。

近くまた一緒に作業するのでそちらも楽しみだ。

開拓

日曜日
どこに向かうか最後の最後まで悩み、なんとなく着いた場所はジゴ坊。

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ここに来ると、いつも自分のちっぽけさを感じる。
それほどここは広大で荒々しい。

林道沿いの岩に取り付こうと荷物を置き、ホールドを探る。
ホールドに見えていたポケットは全て外傾しており、持てるものではなかった。
再び荷物を担ぎ歩く。
次の岩は大丈夫そうだ、整備を開始する。

リップに回り込み、泥を落とす。
30分が経過して、ふと思う。
このままでは、目的のprojectにたどり着いた頃にはきっと日が暮れている。

整備を断念、暇な時にやろう。

次、
少し歩いたところに荷物を下ろす。
その周りにはいくつか岩があり、それぞれやりたいラインを整備することにした。
時間は登り含めて1時間。

私は整備の必要なさそうな岩を選んだ。
壁の端の、木の生い茂った中に隠れていた岩。
傾きといい尖り具合といい、素敵な感じ。

枝を払い、リップを軽く掃除。
掃除が終わると、突然目立ち始めた。
開拓とはこんなもんなんだろう。

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斜面にあるため、上部では落ちたくない。
下部がかなりパワフルで、上部はテクニカル。
暫く打って、下部はこなせるようになった。

上部、リップを持って足さえ上がれば終わりだろうと考えていたが、その発想は安易であった。
岩の上が狭すぎてうまく収まらない。
やばいと思ったがもう引き返せない。

重心は上がれば上がるほど抜けてくる外傾したリップ。
マットは真下にない。斜面に着地出来る自信もない。
もう上がるしかなかった、
抜けないでくれと願いながら、転がるようにマントルを返し、重心がリップの上に上がったところで駆け上がる。

心拍数が上がりすぎて苦しく、暫く動けなかったので、
リップの上でうずくまる。

落ち着いたところで振り返る。
リップ付近がやばいということを、全く想定出来ていなかった事に、少し凹んだ。
マントル自体のグレードはv3程度だろう。
ただ、分かりにくいだけだ。
出来るマントルのレパートリーをもう少し増やしておかないといつか怪我をする。
反省。

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その後、撮影のため、リピートしようとするが
リップにたどり着くたびに恐怖心が蘇り心拍数が上がる。
残念。

美しいものには棘がある。

名を 君は美し グレードを v7(初段)とする。

落ち着いたところで、仲間の様子を見に行くと、まだ靴すら履いていなかった。
仕方なくまったりしながら課題完成まで1時間、だらだらと見守った。

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ネクロフォビアみたいな課題名 v3のボブ

登りだしてから正味3撃くらいであった…。

登れたところでエリアを移動しぽ城へ。
ぽ城の記録は前回のブログ参照。

昼過ぎに竜体に移動。
仲間を竜玉岩に残置し、最近の変化やエリア保全の確認作業。
落ち着いたところで、みんなとダラダラして過ごす。

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暖かくも温かい竜玉岩であった。
夕方、ボブの真龍宮道v5(2級)の完登を見届けて1日を終えた。

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月曜日、仲間の希望で神話の森へ。
午前中はひたすら岩を見て回り、昼過ぎより登り出す。

私は大昔登った 変異種 (グレード忘却)のロースタート。
離陸した瞬間、ホールドが吹っ飛ぶ。
不可能となった。
仕方なくスタンドでリピートを試みたが、またしてもホールド欠損。
さすが変異種、名付けた通り、コロコロ変わる。
心が折れて断念。

隣で絆 v7(初段)をやっていたクリは王手まで攻めていた。
いい目標を見つけたようで何よりだ。

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まだまだ時間があったので、他のエリアを深く偵察して終了。