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ヒスイイベント【私感】

5月14日 ヒスイイベント公開【私感】

フリーセッションの時間、万が一の事態に備え役割を外してもらった。万が一がない限りは自由に動ける。


前日の雨で苔はイキイキと碧く輝いていた。
濡れた岩を、皆に混じり私も登る。

実はまだ登っていない岩も多い。
カザハナパッド片手に岩を巡り、その都度そこで打ち込む人らと過ごす。

順に山をあがっていたところ。
ふと気づけば辺りに誰もいない。

立ち止まり小岩に腰を下ろした。

森も風も静か。
時折、岩に励む人らの歓声が聞こえてくる。

「あー、野下さん。今結構幸せかも。エリアも私も」

ふと無意識に溢れた言葉を自覚し、ほんのり涙が込み上げてきた。


クリとボブ。
二人が通い詰め、登れる岩が出揃ったヒスイ。

森はいつも静かだった。
尊敬する氏が初めて歩いたあの日もきっと。

静かな森が今日は少しだけ賑やかだけど、
明日からまた、静かな日常に戻ることだろう。

ヒスイの森にロッククライマーが加わった、はじまりの一日。
願わくばこのまま綺麗な森で在り続けてほしい

ヒスイイベント【記録】

ヒスイ公開イベント前日

       5月13日

雨が酷い。明日は晴れるようだけどベストコンディションは望めない。それでも全会一致で開催を決めた。

決定後、参加者に状況を伝え当日を待つ。


      5月14日


早朝より準備。
駐車場班、受付班、エリア班、案内班に分かれて作業をし時間を待つ。

8:00 受付開始1時間前

想定通り徐々に人が集まりだし前倒し。これはむしろ駐車班的にも受付班的にもバラけてよかった。

9:00 受付開始

トポと協賛品を配布。いただいた豆乳はかなり喜んでもらえた。特にタンパク質多めの抹茶味は人気ですぐに無くなった。
受付が済んだ方から順に30分の道のりを歩いてもらう。

10:00 開会式

エリア前の広場にて。栗崎、そしてボブから説明。エリアのこと、今後のこと、今日1日の流れを丁寧に話す二人を見守った。

10:30 フリーセッション

朝は苔がイキイキと青く、岩も黒かったもののみんな登れる岩を探し歩きまわっていた。
昼過ぎにようやく目当ての岩に取り付けるくらいのコンディションにはなった。
スイッチが入ってきた頃、終了時刻に。

15:00 ジャンケン大会と閉会

協賛いただいた商品をかけて、本気のジャンケン大会。
スペシャルな協賛品のお陰で、盛り上がったままイベントを終えることができた。

ー協賛ブランドー

kazahana packs

こういう雨上がりの日に重宝するシートや、スタートがゴツゴツしているときに役立つスタートパッド、色々な岩を素早く巡りたい時に役立つサーキットマット。そんなクライマー目線の道具が充実しているメーカー「カザハナ」
じゃらし工房

晴れた日も、曇りの日も、雨の日すら、岩の側でそっと美しい久留米絣のチョークバック「じゃらし工房」

 

16:00 撤収

スタッフ全員でエリアを一周、無事終えたことを確認する。

17:00 参拝

移動を終え、縁ある場所に参拝。イベントを無事に終えたことに感謝、そしてこの先の安泰を一同で祈願。

 


二人の力はもちろん、仲間らの協力により解放できたエリア。
そしてそんなエリアを愛してくれるであろうクライマーたち。

全ての事象、関わった全ての人に感謝したい。

良きはじまりの1日だったと言える。

 

渓谷にて、スカーレット

天気の安定しない。だからといってじっとしてられないので開拓魔神ポとともに出掛ける。
ポがせっせとやっているOZサイドエリア(通称Poz)へ。

     ー 4月27日 ー

森の奥に散らばった岩は流石に乾きが悪い。
それでも今後のために山を一周。改めて見ると可能性を感じた。

昼過ぎ、せっかくなのでひと登りしようと最寄りの渓谷へ。
ドタバタ開拓者Iさんに連絡しいざ。

私が狙うは雛壇岩のトラバース。綺麗な面を横断する。
前回の帰り際にピースは揃えていたのでのんびり楽しんだ。

「スカーレット 二/三段」

いつもは整備に勤しむポだけど、今回は純粋に看板課題を楽しんでいた。

「白秋」

確認依頼を受けたいくつかの岩をさわり撤収。
良き1日だった。

Kikuchiday2

最強ハングが気になり再び。

         Day2 2023/5/22            

ウォーミングアップを兼ね少し散歩。やすさんに教わった岩を巡る。(アドバイスありがとうございました!)
今はまだ眠っている岩たち、今後まだまだ広がるだろう。

散歩を終えたところで私も登る。

エリア中腹のシンボル「乳岩」

右の突起にへばりつく。
色々シーケンスはあったが、左の突起は使わずに。

UNY 初登

既存のsanyuu に対しUNYにしたけれど、こっちが左のような(?)
上部にピリッと伸び上がるムーブがあり痺れた。
その後、谷間も登りひと段落。

夕方、本題の最強ハングへ。


前回出来なかった一手に成功。
あと少し、というところで雨脚強くなる。
そういえば、雨男がいたんだった。。。

さっきまで出来ていたことも出来なくなり、敗退を決めた。
また秋に。

 

Kikuchi-day1

前日の雨で、岩は湿り下地は小川に。
それでも岩は魅力的で、倒木を適当に投げ込みマットを敷いてポジティブなホールドを探しながら登る。

かねてより噂に聞いていた熊本の秘密基地にて。


Day1 2023/5/1

麓のコンビニで合流しそこから車を走らせること30分。
すると見事にひとけのない山の中。

森に入るとすぐに巨石が。少し歩けばまた巨石、ポテンシャルが測りきれない。
前日の雨が心配だったがなんとか登れそうな気配。

砂岩だろうか?
表面ののっぺり具合と裏腹鋭いエッジや深いポケットが散らばり、強傾斜をグイグイ登れる。

山の入口のあるシンボルの岩がいきなり楽しく長居。

シンボルの岩のシンボルライン「鶯 初段」は実に良かった。
この地、この岩質を象徴するライン。

仲間らが打ち込んでいる間、私は側面のprojectを一本完成させた。

「真実の口」

上部に空いた穴が可愛い。

その後「ひふみジャンプ」や「スーパーマンモ」を初登。

本題となる最強クラスのハングはほんのりと。
梅雨前にもう一度しっかり対峙しようと決め、撤収。

(みなっちさん一日お付き合いありがとうございました!)