「RockPath」カテゴリーアーカイブ

来たる日に備え、野営練

至宝の巨石を求めて山籠り、そんな日ために…

4月は九州、そして中国地方で野営の練習をした。といっても普通に楽しい時間だけれど。

軽量装備での野営は経験ないので、少しでも場数を稼ごうと。最悪夜でも撤退が可能な場所で一泊を繰り返した。

調理はパスタを湯がく程度のもの。

数泊繰り返し、なんとかかんとかワンポールテントとビビィ泊に慣れた。

けれど毎度熟睡には至っておらず。体力の回復をもう少し高めたい。にせよ夜は一定の恐怖はありつつ気持ち良い。

 

青の峰

過去に軽く流したエリアにて、秀逸な一本。
「青の峰 /2025年4月初登」

2025年4月

八面山での用事を終えた昼過ぎ、耶馬溪の広い河原に寄り道。大昔登った岩がいくつかある。
岩質弱かった印象だったけれど改めて見返すとなかなか。

中でも今回登った「青の峰 」は気持ち良いくらいの独立形状をフル活用するため脆さも目立たず。
豪快なムーブも岩から眺める景色も最高で。

他もちょこちょこ面白い岩があったのでトポまとめついでに再訪することを決め、急足で店番に戻った。

名と数値を残すこと

– 名と数値を繋ぐ=情景を後世に残す –

八面山ボルダーのシンボルのひとつ、スティンキー。

開拓当初にグルー(接着剤)で固められたフレークがとうとう吹っ飛んだ。グレード変化とトポはその直後に書いたのでそちらを。

〈下記記事〉
https://kurume.joywallclimbing.com/rockpath/hatimenyama2000/stinky2025/

岩を登るだけならば…
ホールドが欠損しようが、グレードが変わろうが、ラインが違おうが無関心でいい。
ただし課題や数値を登ろうとする場合、経緯は必要だ。

課題名やグレードはコミュニケーションツールの役割も担っているし、それら存在することによって文化が繋がれてきた側面も少なからずある。

何よりも…
岩を登るということも純粋に楽しいけれど。。。

単なる石に、人の時が刻まれゆくゆく情景の継承していっていることが面白い。

誰も関係ない世界線であれば石に名も数値も必要ないのだけど。愛し愛されるエリアは特に後世に繋ぎたいしその先の可能性を見せてほしいと願う。

 

 

秘宝 wizard’s bed

出張の度に見上げ、濡れた巨石に何度も落胆した。
駄目元でも参りたくなる。機を逃したくない、そんな想いがようやく。

ー 山口県境の秘境にてー

昨年春に案内いただいて以来、ずっと焦がれていた。
ダメもと訪れるもトライすらさせてもらえない日々が続いた。

2025年4月

谷を降り安堵した。
やっとトライできる。多少湿気ていたけれど触れないほどではない。

この地の開拓者であり広島の同志とまったり始め、昼から各々の岩をトライ開始。

陽があたり出した頃、最大核心である下部を突破することができた。このまま勢いに乗りたかったけれど上部の悪さに絶望した。

高さはあるものの上部は大丈夫だろうなんて楽観視していたのが精神的に裏目に出た。下地が悪すぎ絶対に落ちたくない個所でリスキーなムーブを要求される。。。

今日じゃないと諦めた。

*

同志がprojectを終え帰ってくる。そして励ましてくれた。
心立て直しリスクの少ない動きを構築し直す。やばいと思ったらクライムダウンを選択できるシーケンスに切り替えた。

「一回だけ突っ込んでみよう」

そう決めたトライで登り切ることができた。

ー wizard’s bed 三段 ー

トライできれば、なんてスタートから欲が出だした正午過ぎ。直後に絶望を抱き結局攻めきれた。心のざわつき忙しい1日、その結果パーフェクトラインが一本誕生。久々に他人の力をフルに感じた。同志に心から感謝したい。

with 回生

2025/4

回生(vivoベアフットクライミングチーム)が九州入りということで日程が合う1日だけ参戦した。

私が出逢った多くの岩の中でも国宝級の一本、ハレルヤのあるエリアへ。課題数は少ないものの一つ一つが秀逸でお気に入りのエリアのひとつ。

熱いトライを見届けたりベアフットで遊んだり新アイテムを使わせてもらったり、放置していたext projectをやってみたり、ulギアについてアドバイスをもらったり。

今後の活動に繋がる1日だった。