「RockPath」カテゴリーアーカイブ

光の涯

今季登りたい道筋のひとつ。
巨石の弱点を贅沢に巡る。

SDSで巨大なハングにへばりつき、横に伸びるクラックを経てトップアウト。
贅沢なライン取りは良いけれど、手数が多くてよれる。

キャンサーから積屍気に繋ぐproject。
昨年全てのパートの動きができた。

[ 積屍気ext project ]


中間部、デッドでジャムを決めるmove以外はそこまで強度はない。けれど継続してシビアなフックと精度の必要な動きが求められるのでストレスは高い。

長期戦を覚悟した。

長く通うなら、ついでに周囲の岩もあわせて着手。
そして3本のprojectができた。

どれも積屍気extよりもやさしいとは思うけれど一癖ある。
結果的に[積屍気ext ]は想像以上にうまくいき、同時にはじめた気分転換のprojectたちが残された。

2024年2月

雨が続く予報、気持ちと自動化が切れぬように向かった夜のこと

光の涯 v13 初登

この地最大の目的は果たしたけれど、同時にはじめたprojectは全て残されたので…
F通いは続く。

岩で道場 In 竜体山 おわり。

岩登りをより豊かに!
道場で技術練習!!
ということでやってきた道場。

とうとう岩で…

岩で道場 in 竜体山 でした。

ー 3月20日 ー

今回は岩に行き慣れたメンバー構成でしたが、
岩場初級者も安心して取り組めるように準備。


みんなで名課題を巡りました!

美しきクラック
名もなき詩
スローピートラバース
龍光のランジ

課題がクライマーを成長させる、常々そう考えているのですが…
エッセンス満載のこれら。

「 上擦らず重心を安定させる 」
につきるラインナップ。

帰ってからはjoyで復習。
エッセンスたっぷりな新課題をそのままタワーに残していますのでみなさまも🔥

やっぱり岩で道場、ワチャワチャよかったですね
次回は5月の祝日……

「岩で珈琲」

です!!!

第2章

2024/4/3
荷物が届いた。
高級なハリボテと共に、彼の自作のボテと手紙が添えられて。

彼の進む道を見つめること6年?

競技に向き合うこと。競技の社会に身を置くこと。
成長の上で良いこともたくさんあるけれど、時に苦しいことも挫折しそうなことも。

さまざまな事を共有し、私もその都度一喜一憂した。


高校卒業と共に
「クライミングをやめ、今の夢を目指す」
という決意を持って彼と家族から起きられてきた荷物。

宝物が一つ増えた。

高級ボテの下から出てきた彼自作のボテを見て、涙腺が緩んだ。
ボテのフチにあえてフリクション加工をしていないあたり、彼の好きなものと想いが詰まっているのを感じた。そういうものを手放すという決意。

そのボテと手紙を読んで、
一緒に目指した彼の道、私が見ていたものは間違えていなかったと思え少し気持ちが和やかになった。(※私はコンペが嫌いだ。だからこそ)

 


さて、
自作ボテは素直にいただくとして。

高級ボテに関しては、いつか来るかもしれないその日まで預かりまた一緒に遊びたい。もちろんそれまでガッツリ使う。

卒業、そして出発の季節。
関われた方々からの連絡に自信をもらう。

もちろん私の第一義は自身のロッククライミング。
それでもこの時期だけは他人の人生が気になり感情動かされる。

今年度も精一杯生きたい。
それと同時に教え子たちのこれからの道を、変わらず後ろから見守っていたい。
ありがとう。

 

Lazward

1月中旬 ー

山も街も雪に閉ざされた。それでも人はいつもの日を続ける。その流れに紛れるように、邪魔にならないように、岩を登る。


いつもの道から見える岩。
その岩からしたら、岩を登る人らが通り過ぎるのを冷ややかに眺めていたのかもしれない。
身近にありすぎずっと後回しにしていたもの。

1月29日

Lazward (ラズワルド) v10/三段


開けた河原に転がる一つの岩の正面に在る道筋。
下地が二段に抉れているのでちょっと怖いがパーフェクトなラインだと思う。

午後からは登れそうにないprojectをトライしに移動した。

彩とゴミ

岩に刺さる光が鮮やかで美しく。
彩(イロ)と名付けた。(f.a2012)

昨年、下地が土嚢袋で埋め尽くされていた。
突然の出来事で言葉を失った。

未公開エリアでこんなことが起こるとは。

秋の終わり、地元の方と話す機会があり「土嚢袋はあんたらか」と問われた。もちろんその頃すでに土嚢袋から土を抜き撤去。そのゴミ自体は遠征できていたクライマーが処分してくれた。

例え登る許可が取れていたとして、何をやっても良いわけではない。
せめて手を加える場合は開拓者に一報入れてほしい。というより未公開エリアを利用する場合、開拓者がはっきりとわかっているなら連絡くらいしても良いのではないだろうか。
※北部九州で岩を登る場合、「誰がやっているかわからない」などということはまずないと思う。

【 #石と風土 】

インスタタグとして使っている短編。今回はno.8を転載してます。
石はただそこに在るのではなく…
石の在るその地の情景(気候、地形、歴史、文化)を感じ想い…登れることに大切に。