「RockPath」カテゴリーアーカイブ

雨続き、西の果てにて

いつまでも2022年の記録。
しかもまだ11月。。。


11月は雨が続いた。
今季やっているprojectはどれも乾きが悪い。ということで、ずっとやりたかったことに切り替える。西の果ての海岸へ。

11月21日

ローカルに場所を教えてもらいようやく実現した。手前の街で待ち合わせしいざ。

この地は、2000年以降枝村さんを中心にまったり登られていた。メインの岩の奥には元さん(平嶋元)初登のルーフ「無題v11/三段+」も。


11月ともなると流石に静か。奥に見える大岩壁は遠目からでも脆いのがわかる。

浜を歩くこと10分、ずっと写真で見ていた岩が。10年近く気になっていたのでテンションがあがりすぐさま登り出し。最難であるトラバースも登ったがそれ以上に正面がとてもよく。何度も登った。

そして「無題 v11」

メインの岩同様にかなり脆い。
どこまでホールド強度が信頼できるか未知数だったが、極力出力を抑えてのクライミング。
そういうものがとても楽しかった。

 

目的だった二つの岩を堪能したあとは、その辺に転がる岩を適当に登る。前夜の雨に半ばレストも覚悟したが、夕暮れまでフルで登ることができた。

良い場所、また夏でも海遊びついでに訪れたい。

 

郷愁の海、黎明

地元というには少し遠い海辺。子どものときよく連れてきてもらっていた。

手前の浜には大勢の人がいたけど、このゴツゴツした場所は誰もおらず。父はそこにテントを張り釣りをしていた。

高校に入ってからは、その場所にひとつだけある岩でボルダリングの真似事をした。

2022年12月

大分での仕事を終えた次の日。
疲労は溜まっていたが、岩にも行きたかったので乾きのよさそうな海辺へ。

佐賀関 大黒海岸。

冬に来たのはもしかしたら初めてかもしれない。
少し寂しげな風景。

2015年に登った浜黒き果て青し の左を登った。
下部も繊細だが、リップへの一手が痺れる。

黎明 v9/10(二/三段)

浜黒き…は当時より下地が下がっており、今なら顕著なガバからスタートするのが自然だと思う。ホールド欠損もあり v8/9(二段)が丁度良いのではないだろうか?

その後は登るでもなくのんびり過ごした。
またそのうち癒されに来たい。

トポ

 

Clash on the big bridge v12

真夏のとある日、ポータラカを登った。
その夕方、ポータラカから愛弟子が完成させたUTB繋げれる気がして遊んでみる。

すると画期的なシーケンスを発見しテンションが上がった。

これだからボルダリングは面白い。


秋に入ると雨が続き、今季狙っているprojectが全滅。
乾いている岩を放浪することとなった。

その一環で再訪した11月24日
秋の気候に助けられうまく登ることができた。

Clash on the big bridge v12(四段)

やっぱり気温が下がると全てがうまくいく。

君子無朋 v13

「青い光」というルーフの良い課題があった。

4年あたり前のとある日、
LowStartのトライ中にスタートの巨大なフレークがガバっと剥げ顔面に直撃。
強烈に痛かったがそれ以上に、王手かかっていたラインが消滅したことに落胆。

青い光は原形すらなく…可能性が見えなくなった。

2021年元旦

雪の中友人も付き合ってくれ再度向き合う。
そして、ブランクセクションを超えた先にあるホールドに指先がかかった。

翌年も、
雪の中付き合ってくれた友人もなくただただやり続けた。


いつもより早い梅雨
とうとうその一手が止まった。

「これで登れる」
そうと思ったものの後半パートで弾かれ続けた。
指先の肉からホールドが溢れる感覚に、季節の終わりを感じた。


秋初日

これでダメなら長引く。不安の残る中なんとか初手をとらえることができ一安心。
後半パートで2度落ちたが、その後やっと登ることができた。

本当に長かった。

2022年11月17日
君子無朋 v13(四/五段) 初登

もはやこの記録を書いている今は2023年
2022年秋冬シーズンは厳しい1手に向き合ったと思う。
2023年最初のシーズン、通すのが難しいProjectが並ぶ。

七曜とグレード

八面山 叢雲の岩

側面の一番スッキリした箇所に残されたproject。
三光を登った後、ロープを用いて掃除だけは済ませておいた。


 

11月14日
今季目標に敗退した後、日暮れまで時間があったので叢雲の岩まで出向き登りきった。

下部が若干ガチャガチャしているもののラインどりに不自然さはなく独立した良いラインだと思う。

七曜 三段(v10)

ついでにそのロースタート(超七輪)も登るが、「三光」とは違い中間部で完全回復できてしまうので難易度は七曜とさほど変わらないだろう。

超七曜 三段(v11)

グレードについて

普段は段に突入しても細かいVグレードを使っているがエリアにこのエリアの先駆者に合わせ級段式をメインで。

級段式は初段に入ってからやや大まかになる。(大まかさがむしろこのグレード体系の良さ)
グレーディングする際、
三段より難しいから四段、と簡単に設定できないのが級段式。
三段(v10)より難しい場合、次は三段(v11)となる。
四段(v12)と四段(v13)は完全に別次元。

ということで級段式ながら一応vグレードも記載しておきたい。

「月に叢雲華に風」「北風と太陽」「七曜」

どれも同じくらいの強度だと思う。
最初の初登された「月に叢雲…」三段に習い、「七曜」も三段としたい。

月に叢雲や北風は一連を通しての強度、七曜は最上部に凝縮している。よって七曜は超怖い。

しかし恐怖はグレードに加味しない。

恐怖は個により感じ方が変わる。
またロープリハでもしたら恐怖は大幅に緩和される。
七曜に関してはマットさえ十分にあれば怪我をしない範囲(コントロールできている上で)。

以上踏まえ、
他に比べて登りにくい一本ではあるものの三段でよいと思う。