「RockPath」カテゴリーアーカイブ

山都「三太郎岩」

楽しそうに登るみんなの傍で過ごしたヒスイ公開イベント。
その翌日。

5月15日 山都ボルダー

トポの表紙にもなっているシンボリックな橋を渡ると、遠くに見える里の中に岩が見えた。

「あれだ」

イベント疲れもあり、昼過ぎに到着。するとすでに車が一台停まっていた。岩はきっと近い、早く岩が見たくて車を降りたその身のまま歩く。

50歩ほどでずっと見たかった大石が現れた。

ー三太郎岩ー

写真で見た通りの岩がそこに在った。

どれをやろうか見定めていると一台の車が入ってくるのを感じた。昨日ちらっと行くことを話した友人かもしれないと車まで戻るとやはり。遠方から駆けつけてくれた。

再び二人で岩を見上げる。

まずは全課題の上部パートとなる左抜けをやったが見た目より悪くもたついてしまった。最後まで緊張感が続く。

次に

翔 二段

最適解を見つけようとし迷走、出力を温存しようというマインドがダサかった。
グレード関係なくちゃんと力を込めてホールドをとらえる、という基本。

 

翔 sds project

投稿を見て気になっていたライン。
下部のシーケンスも難解。どれを選んでもフルパワー。続く数手もずっと悪く、それぞれのパートで落とされた。

会話の合間にゆっくりとトライ。

本来なら夕方まで待てば良かったのだろうけど、白昼の一瞬、雲がかかったタイミングに兆しを感じ勝負を仕掛けた。

下部をうまく突破。マットが投げ込まれるのを背で感じ安心して上部を駆け抜けた。

翔 sds 三段 初登

守りではなく攻めた登りをすることができた。
「サポートありがとう」

夕方、触っていない岩を見に散歩。
すると先客に出逢う。聞くと開拓に週2〜4で通っているとのこと。

開拓中の岩には開拓者がいるという当たり前のことを再度実感、やっぱり発展途上のエリアは良い。

その後も日暮れまで登りお腹一杯に。
最高な1日だった。

充填。
さて、開拓に戻ろう。

ヒスイイベント【私感】

5月14日 ヒスイイベント公開【私感】

フリーセッションの時間、万が一の事態に備え役割を外してもらった。万が一がない限りは自由に動ける。


前日の雨で苔はイキイキと碧く輝いていた。
濡れた岩を、皆に混じり私も登る。

実はまだ登っていない岩も多い。
カザハナパッド片手に岩を巡り、その都度そこで打ち込む人らと過ごす。

順に山をあがっていたところ。
ふと気づけば辺りに誰もいない。

立ち止まり小岩に腰を下ろした。

森も風も静か。
時折、岩に励む人らの歓声が聞こえてくる。

「あー、野下さん。今結構幸せかも。エリアも私も」

ふと無意識に溢れた言葉を自覚し、ほんのり涙が込み上げてきた。


クリとボブ。
二人が通い詰め、登れる岩が出揃ったヒスイ。

森はいつも静かだった。
尊敬する氏が初めて歩いたあの日もきっと。

静かな森が今日は少しだけ賑やかだけど、
明日からまた、静かな日常に戻ることだろう。

ヒスイの森にロッククライマーが加わった、はじまりの一日。
願わくばこのまま綺麗な森で在り続けてほしい

ヒスイイベント【記録】

ヒスイ公開イベント前日

       5月13日

雨が酷い。明日は晴れるようだけどベストコンディションは望めない。それでも全会一致で開催を決めた。

決定後、参加者に状況を伝え当日を待つ。


      5月14日


早朝より準備。
駐車場班、受付班、エリア班、案内班に分かれて作業をし時間を待つ。

8:00 受付開始1時間前

想定通り徐々に人が集まりだし前倒し。これはむしろ駐車班的にも受付班的にもバラけてよかった。

9:00 受付開始

トポと協賛品を配布。いただいた豆乳はかなり喜んでもらえた。特にタンパク質多めの抹茶味は人気ですぐに無くなった。
受付が済んだ方から順に30分の道のりを歩いてもらう。

10:00 開会式

エリア前の広場にて。栗崎、そしてボブから説明。エリアのこと、今後のこと、今日1日の流れを丁寧に話す二人を見守った。

10:30 フリーセッション

朝は苔がイキイキと青く、岩も黒かったもののみんな登れる岩を探し歩きまわっていた。
昼過ぎにようやく目当ての岩に取り付けるくらいのコンディションにはなった。
スイッチが入ってきた頃、終了時刻に。

15:00 ジャンケン大会と閉会

協賛いただいた商品をかけて、本気のジャンケン大会。
スペシャルな協賛品のお陰で、盛り上がったままイベントを終えることができた。

ー協賛ブランドー

kazahana packs

こういう雨上がりの日に重宝するシートや、スタートがゴツゴツしているときに役立つスタートパッド、色々な岩を素早く巡りたい時に役立つサーキットマット。そんなクライマー目線の道具が充実しているメーカー「カザハナ」
じゃらし工房

晴れた日も、曇りの日も、雨の日すら、岩の側でそっと美しい久留米絣のチョークバック「じゃらし工房」

 

16:00 撤収

スタッフ全員でエリアを一周、無事終えたことを確認する。

17:00 参拝

移動を終え、縁ある場所に参拝。イベントを無事に終えたことに感謝、そしてこの先の安泰を一同で祈願。

 


二人の力はもちろん、仲間らの協力により解放できたエリア。
そしてそんなエリアを愛してくれるであろうクライマーたち。

全ての事象、関わった全ての人に感謝したい。

良きはじまりの1日だったと言える。

 

渓谷にて、スカーレット

天気の安定しない。だからといってじっとしてられないので開拓魔神ポとともに出掛ける。
ポがせっせとやっているOZサイドエリア(通称Poz)へ。

     ー 4月27日 ー

森の奥に散らばった岩は流石に乾きが悪い。
それでも今後のために山を一周。改めて見ると可能性を感じた。

昼過ぎ、せっかくなのでひと登りしようと最寄りの渓谷へ。
ドタバタ開拓者Iさんに連絡しいざ。

私が狙うは雛壇岩のトラバース。綺麗な面を横断する。
前回の帰り際にピースは揃えていたのでのんびり楽しんだ。

「スカーレット 二/三段」

いつもは整備に勤しむポだけど、今回は純粋に看板課題を楽しんでいた。

「白秋」

確認依頼を受けたいくつかの岩をさわり撤収。
良き1日だった。

Kikuchiday2

最強ハングが気になり再び。

         Day2 2023/5/22            

ウォーミングアップを兼ね少し散歩。やすさんに教わった岩を巡る。(アドバイスありがとうございました!)
今はまだ眠っている岩たち、今後まだまだ広がるだろう。

散歩を終えたところで私も登る。

エリア中腹のシンボル「乳岩」

右の突起にへばりつく。
色々シーケンスはあったが、左の突起は使わずに。

UNY 初登

既存のsanyuu に対しUNYにしたけれど、こっちが左のような(?)
上部にピリッと伸び上がるムーブがあり痺れた。
その後、谷間も登りひと段落。

夕方、本題の最強ハングへ。


前回出来なかった一手に成功。
あと少し、というところで雨脚強くなる。
そういえば、雨男がいたんだった。。。

さっきまで出来ていたことも出来なくなり、敗退を決めた。
また秋に。