茶色のチェックのシャツを着た、いかにも山の人風の大男が近づいてくる。
「この岩をのぼっとですか?」
と一言。
「全然登れないんですけど、ちょっとやってみてるんです。」
と返す。
「落ちんよーに」
と一言。
気をつけてという意味だと察し
「ありがとうございます!」
と返す。
その言葉を受けとらないうちに、爽やかな笑顔を残し立ち去っていった。
やはりこの地は温かい。
そしていつの時代もこの岩の登攀は目立つようだ。
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原田フェイス。実はこの岩、竜体山で一番最初に登られた岩だ。
詳しくはまた別の機会で。
(何せもう眠い)
この岩を見るたびに原田さんと一緒に登ったあの日を思い出す。そしてたまに取り付きたくなる。
1時間ほどガジガジし、移動。豪雨後初だったが特に変化はないように感じた。そのまま中津方面までまわったが公開しているエリアでは問題のあるような変化はなし。
秋には、こちら方面はいつも通りのクライミングを行うことができるだろう。
一安心。