竜体山のグレード改定案のお知らせです。
竜体山は皆様の数値的目標になっているラインも多く、本来は2008年前後に初登された(した)課題(以下クラシック課題と記載)の改定も行いたいところですが、今回は触れずに話を進めます。
※安定しない安山岩という特性上、クラシックラインは10数年の月日の中ホールド欠損も多く、グレーディングした当時より明らかにやさしくなっているメジャー課題が多く存在します。
今回は触れませんが、他の課題と比べやさしめだとクライマー自身で体感しつつ、うまい具合に数値を使ってほしいと思います。
人気になっているものは、甘めの数値というだけでなく内容自体も素敵なものが多いと思います。いつかのグレードダウンを恐れず、明るい気持ちで取り組んでいただければ、開拓者として幸いです。
クラシック改定実施する際は根拠を明確にしつつ、いろんな意見をまとめ行いたいと思います。どちらにせよ早急性はなく、新型コロナが落ち着くまでは動きません。
今回は近年追加した2本の課題です。
★昇竜岩 まほろば
昇竜岩 正面 「まほろば」 2019年12月初登。
最上部でのプレッシャーのかかるmoveは同エリアのv8と比べ明らかに1グレードは難しい…高さからくるプレッシャーをグレーディングに加味したくなかったので、当時v9にしたように思います。
その時は下部のmoveの悪さとマニアックさを完全に考慮し忘れていました。1年間、それなりにはトライいただいたようで様々な話をききました。よくよく思えば下部だけでv10はあるように思います。
色々考えv12(四段)を再提示したいと思います。
竜体山遊歩道エリアで真っ先に現れるシンボル的な岩、威圧的かつ特徴的内容、しかも爽快な最上部。
このエリアで最も素晴らしいラインだと思います。そして竜体山の公開されたエリアでは実質最難になります。
★原田フェイス 「龍の門 」
龍の門 2020年11月初登 v11→v12
今季、あまり遠出ができない方多くの方がクラシックラインのひとつ、heavenly days v12をやっていたようです。
その合間にこちらもトライされていたようで…色々と注意の必要な岩ではありますが、真っ向勝負な内容が潔い素敵ラインかと。
※注意事項は過去の記事を参照
グレード改定について
グレードとはコミュニケーションのツールとしても有効なものなので、だからこそ出来る限り適正なグレーディングをしたいと考えています。
私自身初登時にしっかりできればいいのだろうけど、なかなか難しいもので…失敗も多いです。
3人以上の完登者がいる場合、それぞれ意見をいただければ安定しやすいのは明らかで…少しだけ他人任せ感漂っていますが、再登者の意見も加味しつつ落ち着かせたいと思っております。
終わりに
ブラックボール下地がいじられたりと、ちょこちょこと変化(人為的)しているという話を聞きますが、それぞれ詳しい情報が入ったら更新したいと思います。
引き続き、新型コロナウイルス要警戒にてよろしくお願いします?