意図せず降りた河原を巡り、偶然目の前に現れた岩。
21年前手も足も出なかった記憶が蘇った。
当時、登れそうなんて感じさせてもらえなかった。悔しく悔しく思う反面可能性は感じ、きっと強いやつなら登るんだろうなと憧れもした。
灼熱中では何もわからなかった2024年夏、再訪を決めた。
2024年11月
気候に助けられはるかに感触が良かった。21年前に感じた可能性は確かなものだった。石の折り重なるランディングを理解しつつ着地になれたところで出力を上げる。
僅か3手の勝負、それも真っ向。こういう岩が好きだ。
BLACK JACK 三段 初登
*二ヶ月後、一宮もいい岩だと絶賛してくれた。
「きっと強いやつなら登るんだろうなと憧れもした。」
21年前感じた理想には近付いている。
アトランティス 三段
夕方、もう一本の心残りを登り日暮れまで遊んだ。