地元の離島、姫島へ。
幼少期ぶり。思い出せるのは釣った魚を黒曜石の断片で捌く父の後ろ姿と鱚のほんのりとした甘さのみ。
2025年7月7日 姫島へ
観光で行くこととなった。
(後で聞けばお世話になった宿は地元の友人の知人だったらしい。)
自然豊かな島ということでピクニック用にkazahanaをザックにつけて。
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昼過ぎのフェリーに乗り込み20分の渡航。すぐに島が見えた。
「ん?岩脈が見える。」
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島に着く。
海辺観光がてらフェリー乗り場沿いの浜を歩くと先ほど見えていた岩脈に着いた。
釣人通称/鎧岩
手首状の岩塔を一周するラインが良く、潮が満ちる前に登れた。
ー小手ー
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その後は普通の観光。黒曜石の産地であり景観地でもある観音崎にて夕陽を眺めに行ってみる。
軽いハイキングをこなし丘を上がりきったところで周防灘を眺める。反対側を見下ろすと火口跡にルーフが見えた。
ちょっとだけ離脱し単独行動。藪を掻き分け急斜面を降りる。
森林を抜けるといきなり視界が開け綺麗な浜に出た。先を見ると期待通り繊細で美しいアーチが在った。
「なんて出逢いだ。これは登るしかない。」
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脆さで中々突っ込む勇気が湧かなかったけれど、日暮れギリギリで登りきることができた。
Des glaneuses/デ・グラヌーズ
帰りは満潮で道がなくなったり斜面の登り口を見失ったりと…色々上手くいかなかったけれどそれはそれで楽しい。
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姫島を想う
良い意味で観光地ぽくない村。自然と人工の調和が程よく海辺には岩もある(相当脆いけど)。今回はたまたま登れたけれど岩を望まない旅もたまにはいい。次こそ旧友居るタイミングで。
かつて釣りをした浜辺はどこかわからなかった。