酷い捻挫をした。
治ればすぐに忘れるだろう、その前に記録を。岩登りの話はまた。
4月3日
西の果ての新たな岩を紹介してもらう。
夕方、〆にハードなハングに着手。
脆い砂岩質、次々に砕けていくキーホールド。
残されたホールドではどうラインをとってもv10は下らないだろう。
最上部、岩ころが重なりできた高座の上で強烈な一手を狙う。
悪いランディングで力みすぎてしまったのか、大丈夫だと思っていたアンダーがブロック状に剥がれ後ろに吹き飛ばされる。
一瞬のこと
〜
右の岩狙って右腕で受身、落下の流れを変え着地点を目視。
勢い余ってマット外にとばされている。丁度岩が突き出ていたので、最初に接地した左足で踏ん張り粘る。辛うじて背中の強打は避けることができたが脇腹を打つ。
〜
しばらくうずくまりダメージを確認。
脇が痛いが多分軽症。
問題は左足。思いきり石を蹴って勢いの方向を変えたのでどうか。
ダメだ、全然回復してこない。
シンプルに捻挫。この日のクライミングは諦め処置をした後テーピングで固定。撤収することを決めた。
これだけ脆いのにブロックごと剥がれるという計算ができていなかった。
傲慢になっていたのだと思う。
岩に対峙するというのはこういうことだ。
過去の実績や経験は、その瞬間において何の役にも立たない。
どれだけ準備してようとも、自身をどう動かすかはその瞬間の自身に委ねられる。
色々と余計なものを零にし感性研ぎ澄ますこと。
そういうものができていなかった。
反省、
ということで回復に努める。