先週土曜日は、室井登喜男氏による講習会でした。
スラブと垂壁に7課題作っていただき、時間よりみんなでセッション。
レクチャーもして頂きました。
2級 垂壁オレンジホールド
1級 凹角ホワイトホールド
初段 垂壁紫ホールド
この3本は未だ完登が出ていません。今夜でも私も挑戦したいと思います。
その後、室井氏自身初のクライミング史講習ということで資料まで準備頂きました。
岩を、其の儘に登るという魅力……
クライミング発祥の話を交えながら進行していきました。
‘それ’を登ってみたいという動機
自然の岩をそのまま受け入れ登る。
時代と共にテクノロジーも進み、
新たな挑戦と引き換えに妥協点として生まれたピトン、ナチュプロ、ラップボルト、ハングドック、マット~
これらは楽をするために生まれたのではないということ…………
講習内容を全て紹介するのは無理があるのでひとつだけ。
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ボルダラーにより、一般的に使われるマット。
単にそれは、自身の安全のために使われるのではない。
ボルダリングというスタイルの中で、当事者にその道具が必要だと判断され使われる。
(安全のみを追求したスタイルであれば、’それ’を登るのもっと適した手段がある。)
クライミングの魅力とは
自身の力で克服すること。
その魅力は、まさにクライミングのはじまりから何も変わらない。
登りたい岩があって、自身でどう登るか考える。
ボルダリングというスタイルを選ぶのも自分自身。
どう攻めるか、どういうスタイルを選ぶかも自分自身。
当たり前なことかもしれないけれど、
岩登りについてもう一度振り返ってみるのも良いかもしれない。
振り返ってみて、もし同じスタイルだったとしても、
そうやって行った岩登りには、深みと自身の信念が加わる。
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話は結び、その後は新しい課題をまったりと登ったり、
だらだらとアルコールを摂取したりして夜は更けて行きました。
翌日、岩場にて
室井登喜男氏は自身のスタイルで、新たなラインを登りました。
極めてランディングの悪い岩のなかに在る、組み合わせのあわないホールド。
その難解なパズルを素早く解き、落ちれないクライミングを無事成功させる。
名は 剣
難易度は二段(V9)
講習の体現がここに。
4日間、ありがとうございました。
動画を貼っておきます。