出張の度に見上げ、濡れた巨石に何度も落胆した。
駄目元でも参りたくなる。機を逃したくない、そんな想いがようやく。
ー 山口県境の秘境にてー
昨年春に案内いただいて以来、ずっと焦がれていた。
ダメもと訪れるもトライすらさせてもらえない日々が続いた。
2025年4月
谷を降り安堵した。
やっとトライできる。多少湿気ていたけれど触れないほどではない。
この地の開拓者であり広島の同志とまったり始め、昼から各々の岩をトライ開始。
陽があたり出した頃、最大核心である下部を突破することができた。このまま勢いに乗りたかったけれど上部の悪さに絶望した。
高さはあるものの上部は大丈夫だろうなんて楽観視していたのが精神的に裏目に出た。下地が悪すぎ絶対に落ちたくない個所でリスキーなムーブを要求される。。。
今日じゃないと諦めた。
*
同志がprojectを終え帰ってくる。そして励ましてくれた。
心立て直しリスクの少ない動きを構築し直す。やばいと思ったらクライムダウンを選択できるシーケンスに切り替えた。
「一回だけ突っ込んでみよう」
そう決めたトライで登り切ることができた。
ー wizard’s bed 三段 ー
トライできれば、なんてスタートから欲が出だした正午過ぎ。直後に絶望を抱き結局攻めきれた。心のざわつき忙しい1日、その結果パーフェクトラインが一本誕生。久々に他人の力をフルに感じた。同志に心から感謝したい。