「RockPath」カテゴリーアーカイブ

獅子門とスカーフェイス

四季感じれる岩。

膨らんだ形状の中にある皺は見えず右手出しは勘頼り。ゴリ押せない楽しさ。居心地も最高によく、最後の道筋となるこのprojectを終わらせるのは勿体無いと感じていた。

– 2月3日

ハードスケジュールの疲労もありのんびり気持ちのいいエリアで過ごそうとこの草原に出向き最後のprojectを終えた。

獅子門 三〜四段

夕暮れ前、昔諦めた岩まで足を伸ばす。改めて立派な岩。

攻めにくい道筋。ランディングが微妙なうえ上部のホールドが不明瞭。緊張状態での現場処理能力が試される。

ここ数年、こういうものにだいぶ強くなった。

スカーフェイス ungraded

取り付きからマントルまで一定の強度が続く。岩もよく環境も内容もいい。

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まったり過ごそうと考えていたけれど、結局日暮れ寸前までもがいた。

菊池トポ再入荷

– 菊池ボルダートポ再入荷 / 2025.5.10

前回希望者が多くすぐになくなったトポ。
熊本北部の愛すべきエリア「菊池ボルダー第一エリア」

トポ作成/主宰 yasu_kouta
協力/joywalllrocknavi

山全体の岩数はいまだ未知ながら第一エリアが昨年暮れにプレオープン。トポ提供を開始するも、すぐに無くなりました。

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joywallでも会員様に配布しています(以前より登録済みの方のみ)。合わせて、配布の際はエリアの情報を”口頭”にてお伝えしています。開拓協力金として2000円いただいてます。

現段階では最もアプローチが近いエリアで、車を停めて僅か20歩でメインクラスのボルダーが。他にもシンボルクラスが密集。

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今回さらに道下の岩たちも新規公開されトポも追加。(現在トポを持っている方にも無料配布しています。)
グレードも岩の細かい位置も今は伏せられているので”ちょっとした冒険”が楽しめると思います。

ぜひ菊池の岩を楽しんで!

 

道中、跳ぶ跳ぶ

1月29日 広島(大竹)道中にて

雨上がりでも乾きの良い矢筈山(山口県)に立ち寄りジャンププロジェクトを。
予想通り今回も激ハマり。草刈りをしていたので邪魔になりたくなかったのだけど。

雪が酷くなりダメかと思ったけれど晴れ間の一瞬をつきリップを捉えることができた。

矢筈ジャンプ

https://youtu.be/361M4iiab5I?si=IpdO2hKxcScAbtdS

車を進ませ次もまた道中の河川の岩のランジプロジェクト。
前回結露で敗退していた。コンディションばちばちでこちらは一発でできた。

錦ジャンプ

https://youtu.be/KG7M3zBET5k?si=4VFw1SiAv53DuRvP

夜は今回依頼をくれたスプーキーにてセッションに混ぜてもらったりホールド外しを手伝ったり。

よだか、一宮大介と

ー1月27日 一宮大介と

雨が降り出す前にと山に入る。結局雨が降り出しても登り続けた。アホだなぁ。

冷やした身体を温めるべく近くの居酒屋へ。
大分でのvivo イベントを週末に控えた月曜日、良い1日だった。

#ジムと登術

一宮大介の登り。

ここ最近も「United 六段/瑞牆」や「末法 五段初登/笠置」などを登り勢いは相変わらず。成果ももちろんだけど彼の力強い登りに憧れる。

1日岩で一緒に過ごし勉強になった。溜めをつくらない力強い登り。

「踵を落としたまま腰を据え踏み込んでいく。」

なんでそんなことができるのかこの日1日ずっと疑問だったけれど…2月頭のサニーサイドで一緒セットした際、ようやく少し理解できた。

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シューズ先端に囚われすぎないこと。自由に足を使い自由にシューズを使うということ。
踏みやすければ母趾球や土踏まずで置いてもいい。

踏み込み、ということを深く考えさせられた。

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基本、溜めをつくりモーションを起こし登ってきたこれまでの私のスタイル。
そのスタイルの限界を突破できそうな兆し…。

無拍子の動き

距骨に体軸を持ってきて、(つま先踏み込み起点で動作をコントロールせず)、軸を保ったまま動作。これができないのはフィジカルが達していないのではなく、そう動こうとしていなかったんだと痛感。

一宮のクライミングは面白い。
ベアフットも面白い。

 

スティンキーの現在(2025)

【 スティンキー、接着されたフレークが落ちた現在 】

人気の課題となっていた「スティンキー1級」。2025年3月、キーとなるグルー(接着)されたフレークガバがとうとう完全に吹っ飛んだ。

結論から言うなら「スティンキー」は二段(v8/9)」に。「スティンキーダイレクト」は二段(v9)に格上げだと思う。

これまでガバだった場所の掌一つ分上に残ったサイドエッジはポジション決まらねば効かせきれずムーブは極めて繊細になったといえる。下部の強度考えると、スティンキーダイレクトの上部はグレード一つ変わるほどではないと思う。


〈スティンキー記〉

ー20数年前のことー
無線のメインボルダーの奥の茂みにもう一つ巨石が隠れていた。

いつからは細道ができ…
きっと誰もが見上げただろう。

いつからか中間部の浮いたフレークが接着剤で固められ…
そのグルー跡が特に目立って汚かった。

私もまだ二段というものが理解できていない頃、横のラインに恋焦がれ通い詰めた。その過程で登ったスティンキーというライン。由来は目立つ接着剤跡から。後に白水さんが先に登っていると聞いた。

〈現在、そしてかつてを想う〉

4月17日確認

グルーが剥がれ、残されたサイドエッジ。あるべき姿に戻ったように思う。ある種美しくスティンキーがスティンキーではなくなった。

グレードは二ランクほど上がったように思う。

もし当時、浮いたフレークが接着されていなかったら…きっと憧れる存在になっていただろう。当時やっていたどのラインにも劣らぬクオリティだと思う。

グレードに関しては八面山らしい二段だと思う、そして二段のボスといってもいい存在感。

きっと打ち込んでいた人は残念に思うと思うけれど…
いつかの目標にすべき風格、内容、ラインなりだと思う。私自身、二段が登れていない時期に出逢いたかった。

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結果的にひとつのエピローグが追加されたスティンキー、
諦めるには勿体無いほどの岩だと思うの来る日をめがけ諦めずに気をもっていてほしい。