「RockPath」カテゴリーアーカイブ

地元の島、姫島にて

地元の離島、姫島へ。
幼少期ぶり。思い出せるのは釣った魚を黒曜石の断片で捌く父の後ろ姿と鱚のほんのりとした甘さのみ。


2025年7月7日 姫島へ

観光で行くこととなった。
(後で聞けばお世話になった宿は地元の友人の知人だったらしい。)

自然豊かな島ということでピクニック用にkazahanaをザックにつけて。

*

昼過ぎのフェリーに乗り込み20分の渡航。すぐに島が見えた。

「ん?岩脈が見える。」

*

島に着く。
海辺観光がてらフェリー乗り場沿いの浜を歩くと先ほど見えていた岩脈に着いた。

釣人通称/鎧岩

手首状の岩塔を一周するラインが良く、潮が満ちる前に登れた。

ー小手ー

 

*

その後は普通の観光。黒曜石の産地であり景観地でもある観音崎にて夕陽を眺めに行ってみる。

軽いハイキングをこなし丘を上がりきったところで周防灘を眺める。反対側を見下ろすと火口跡にルーフが見えた。

ちょっとだけ離脱し単独行動。藪を掻き分け急斜面を降りる。

森林を抜けるといきなり視界が開け綺麗な浜に出た。先を見ると期待通り繊細で美しいアーチが在った。

「なんて出逢いだ。これは登るしかない。」

*

脆さで中々突っ込む勇気が湧かなかったけれど、日暮れギリギリで登りきることができた。

Des glaneuses/デ・グラヌーズ

帰りは満潮で道がなくなったり斜面の登り口を見失ったりと…色々上手くいかなかったけれどそれはそれで楽しい。

*

姫島を想う

良い意味で観光地ぽくない村。自然と人工の調和が程よく海辺には岩もある(相当脆いけど)。今回はたまたま登れたけれど岩を望まない旅もたまにはいい。次こそ旧友居るタイミングで。

かつて釣りをした浜辺はどこかわからなかった。

焚き火台としてのアルストスタンドDX

ー エバニュー:アルコールストーブDX ー

メイン活用/アルコールストーブ風防兼五徳
サブ活用/ウッドストーブ(簡易焚き火台)

アルコールストーブの風防兼五徳として普段使いできるアイテム、ながらその辺の枝を燃料としたウッドストーブの代わりにもなる。

  • 環境要因で焚き火ができないと想定される行程にて。もし焚き火ができる場面に出会えた時にふらっと使える。
  • ちょっとした燃料節約。
  • 簡素な焚き火が楽しみたい時。

 

本業クライマーの私の隙間を埋めるにはちょうど良いアイテムになり得そうで試してみた。

結果は…
他の小型ウッドストーブと変わらぬ満足感。アルスト風防兼五徳としても特に問題なく収まりもいいので使う場面は多々あると思う。

ヘキセンシュス

決まって立ち寄る峡谷。
いつも湿気を帯びているけれど、そこは私にとっての楽園で魅力的な岩が無数に突き刺さっている。

7月22日

この日も山は湿気を帯びていた。岩登りは駄目だろう。森林浴でもしようと谷を降った。岩に対峙、いつも通り黒い。でも水滴はついていなかった。久々に取り付けるかもしれない。


昼過ぎ、トライできるまでに回復した。もちろんコンディションは良くない。
やりたかった岩の大半がダメだったけれど、多少ホールドがポジティブな水際のハングは辛うじて。

えぐみのある2本指ポケットで離陸し遠い大穴目掛けてとぶ。
初めは離陸すらギリギリだった。なんとか身体が浮き出した頃にポッケ中の水晶が吹っ飛び落胆するということを何度か繰り返した。

半日夢中でやり続け、身体が馴染んだのか岩が乾いてきたのか、よくわからないけれど登りきることが出来た。

ー Hexenschuss:ヘキセンシュス ー

たかだか一手。
その一手に夢中で昼食も忘れてただただ岩にへばりついていた。

濡れていた上部のスラブで立ち眩みがし、初めて朝から何も食べていないことに気づいた。

*
岩から降りて腹に行動食を打ち込み、気持ちきれぬまま対岸の岩の可能性を見た。

*

15時過ぎ、まだ陽は沈む気配はなかったけれど流石に行動限界。
せせらぎの横、のんびり英気を養った。

味噌とお粥が染みた。

 

駐車場エリアサーキット

今年こそ竜体山を再編しもう一度トポを出す。
そう決め真夏のサーキットに臨んだ。

7月

一度は公開したものの2度目の再編で省いた竜尾周辺からまとめる。直ぐに終わると思っていたが当時のとち狂ったグレード感に大苦戦。4級がつけられた8級もあれば、2級とついた二段もあり…つけられた数字が全く無意味。全課題リピートせざるを得ない状況に結局二日間を要すこととなった。

ただ…埋もれるのが勿体無いいくつかの名課題を発掘できたので結果的によかったと思う。

竜尾 初段

DAVI jump 1級

肥満龍 2級

飛龍 二段

ジゴ坊、その先へ

岩の密集地帯「ジゴ坊」

10年ほど前に栗崎に発見され集中的に開拓を進めていたが諸事情によりクローズ。
今回、改めて。ジゴ坊の中心部に野営に適した丘がある。そこをベースとしつつジゴ坊の先のなめし川を探索する計画で。

6月30日

出鼻を挫かれた。林道の入り口が藪で塞がれていた。突破を試みたがイバラの存在が厄介で。きっとジゴ坊までずっとこんな感じだろう。草刈りしながら進めば途中で日が暮れる。断念。

 

計画変更

尾根をいくつか越え先になめし川下流に到達しそこから遡上(というより川沿いを上がる)。上がり詰めればベースポイントであるジゴ坊に着く。

地形図を見ながら最短距離を探すがなめし川を囲う岩壁が厄介で大回りを余儀なくさえた。

15時30分 到着

空が低くなる感じ、湿気の入り込む感じ、予報にはなかった雨の気配。いくつかの岩を登り心落ち着かせた。作戦を練り直す。

浄水器で水を確保。今回ジゴ坊まで行ける確証はなく、行けたとしても明日早朝の帰りがだるい。弱そうな崖に囲まれ逃げ口の乏しいこの地点での野営はリスクがある。

撤収を決めた。

来た道を戻ると途中で日が暮れる。行きに下りることを諦めた岩壁を登る。登りだとルートファインディングを吟味できるので難易度が全然違った。行きに3時間かかった道のりが30分で突破できた。

尾根に出たところで雨が酷くなってきた。安全地帯に出れたのでダラダラと燃料を探し、タープを貼り、夕食の準備。

次回の計画を立てながら夜を待った。

また冬に。