「天戸岩」カテゴリーアーカイブ

3月4日②日向神 新旧 (2021/1987)1級/初段

九州屈指の大岩壁を誇る日向神。実はボルダーエリアもある。

1990年代の九州の限界値を引き上げた新原さんと木本さん。その二人が残した二つの課題。共に1級/初段。

30数年前(1987年)に木本さんに初登されたバットフレーク

かたや2021年1月に新原さんに初登された火の鳥

30年前にこの次元のクライミングがなされたことも凄いと思うし、1990年代から今に渡り、課題を残してきているのも凄い。どちらも凄さの質が違う。

課題の内容自体も実に対象的だ。

バッドフレーク(1987)

すっぱりときれた壁のど真ん中を登る感覚が爽快。

火の鳥(2021)

シットスタートから厳しい3手を通しきるゲーム感が今風。

面白さの質が違う2本の課題。

 

3月4日

TKTのproject完成を見届けたあと、ボルダーをやることに。14時過ぎ、日向神キャンプサイドボルダーへ向かった。

駐車スペースの手前の橋で工事していたので愛のエリアのスペースに車をとめ、シューズとチョークバックだけもって歩く。

なんだかノーマットの議論が今話題になっているけど、別に私自身に主張がありやったわけではない。荷物がふえるのがめんどくさいだけだ。

入口にトポが置いてあった。ありがたい。

色々課題があったが、「火の鳥(1級/初段)」が今風で特に面白かった。

もう少しだけ時間があったので、久々にクラシックである「バッドフレーク」をすることに。

道端ボルダーまで車で移動。

最近誰かやったのか、リップ付近が掃除されていた。感謝。やってない人は今がチャンスだと思う。

下降路は、左のスロープから木をつたって降りれる。

たまに上のポケットを保持して満足して飛び降りる人もいるようだけど、最後の2moveが実に面白いし難易度にも影響しているので、やらないのは勿体ないと思う。

また、バッドフレークという課題を登ったというにはトップアウトは必須だろう。

 

16時前、雨が降りはじめた。

目当ての壁は触れなかったけれども、何やかんや充実した1日となった。

R&S027 杉野さんのOBG取材時。実は私もいた。

車の上に白水さんと杉野さんとながともさん。後ろに私と北山さん。

 

3/4①天戸岩 (tkt,project初登)

3月4日 雨も上がり、辛うじて岩も乾いていそう。ということで日向神の谷を上がる。

目的は先月出来た「天戸岩の鬼」の直登。TKTも最上部の岩塔のprojectをやる。

まずは天戸岩の鬼……完全に濡れていた。あまり光が入らないので何となくそんな気はしていた。

駄目もとA0で上まで上がってみるも、キーホールド全てがベチャベチャ。これは駄目だ。。。とりあえずロープを残し、TKTのprojectのビレイをしに最上部まで上がる。

谷を上がること10分、ここは乾いていた。

昼前、TKTの1トライ目。要所要所で行き詰まる。今日は厳しそうに見えた。

少し休んで、昼過ぎにTKTの2トライ目。20mの岩塔を落ちることなく登りきった。

1トライ目の動きの硬さからは想像できない良いクライミングだった。

完成おめでとう!本当によかった、良いクライミングでした!

ルート名はまだない。5.12aあたりだろうか?

無事決着がついたところで天戸岩の鬼まで降りる。やはり状態は変わらず。仕方なくヌンチャクを回収し山を降りた。

時刻は14時過ぎ。登り足りなかったのでボルダーエリアに行くことに。

1/18 谷の岩(ボルダーとして)

1月18日

緊急事態宣言期間ということで人里離れた県内のエリアにて。前回TKTに教えてもらった谷の岩をやる。

トップまで10m、最低でも上部の苔と土と藪を掃除しておきたい。

アプローチは困難だけど、30mロープを持って上がることに。極力ボルダーとしてやりたかったのでマットも担ぐ。

20分ほどの急峻を登る。前回は最後の岩盤登りでリスクを感じた、今回は上がりやすい場所を見つけフィックスロープをはった。

12時過ぎに到着。早速ロープに下がる。

結論から言えば、ボルダーでやるには非常に困難。一段上がったテラスから先がかなり激しい。フリークライミング的な激しさではなく、植生と岩質的に。

一番現実的なのは、ボルトを打ちテラスまでのショートルート化だろうか。

とりあえず、どう登るかは帰ってTKTと決めることに。今日は基部をボルダーとしてやる。

一番良いラインの核心をこなし、左の棚までトラバースするライン。

見えない向きの悪い2本指ポケットにデッド。核心はここかと思いきや次のポケットへの一手も遠い。ガストンでとらえる1本指ポケットを中継することで解決。

程よく打ち込んで、目当てのラインは成功させた。

左の棚でノーハンドになれるものの、やはりトップアウトできないのは微妙。。。こうなったらボルダリング課題らしく顕著なアンダーガバからsbsでやってみた。

天岩戸の鬼sbs v10(三段)

偶然にも確率の悪いmoveが全て一発で決まり、思ったより早く登ることができた。

ライン的には少しだけスッキリしたように思う。

16時過ぎ、時間的にも微妙だったけど、もう一本右に気になるクラックがあるのでちらっとだけ触ってみる。

ホールドは極めて顕著なクラックで、v7くらいかと思いきやフットホールドが全く見当たらず、ふわっと膨らんだ形状にひたすらレイバック。悪い。そして吹っ飛びそうで怖い。

マットがもう一枚欲しいけど、ここまで2枚運んでくるのは不可能。。。

Move構築にかなり時間がかかり、リップへのランジまで導き出したころには陽が落ちつつあった。

今日登らねば当分ここまでマットを持ってあがらない気がした。集中してラストのランジを出してみる。

しっかりととまった。

天邪鬼 v9(二段)

下部もそれなりに悪く、環境等色々考えるとv10(三段)でも良い気もするけど、この課題を理解してしまうか、トライ条件を整えればv9が程良いような?

時間も時間だったので、バタバタ撤収。なんとかライト出さずに車まで戻れた。

 

1/7 岩(極寒、谷の岩)

1月7日

TKTが今やっている壁のアプローチ中に、丁度良いボルダーがあるということで同行。

谷の途中にある小さな壁は、いい具合に被っていた。

ただ、、、壁としては小さいけどボルダーでやるとすれば躊躇するサイズ感。

アプローチが険しくマットを運ぶ気になれない。さらには、どうやってトップアウトするか。。。

とりあえずやってみることに。

心配虚しく、そもそも下部が出来ない

シートに包まり保温に尽くすも全然温かくない。温度計は-3℃。諦めて登ることにした。

13時過ぎ、TKTが山から降りてきたところで私も撤収する。

車に戻ると丁度吹雪が激しくなった。あと1時間撤収が遅れていたら大変なことになっていたかもしれない。。。

しかしどう攻めるか。

アプローチの悪さをきっかけに、今回は最低限の装備でやったわけだけど、楽でとても良い。