美しすぎる面一の壁、ラインなんて存在しないと思った。
近づき気付くポケットの存在。
ラインになっていたら奇跡だ。
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2022年8月 延岡帰り
下部は無数にポッケが散らばっているが、上部はリップまで空いた穴はひとつ。
果たして…
「そのポケットまで到達できるのか?」
「そのポケットからリップまで届くのか?」
検証。
ポッケをランジで狙う。
勢いに上手く身体が乗ってきて距離が出る。
ポッケに指が入り可能だと確信した。
そして、背伸びスタートにて
[ マリーゴールド 三段 ]
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同月、何日か通う。
パーフェクトラインへ道はそんなに甘くなかった。
可能だと見込んでいた下部が想像以上に悪く大苦戦。マリーゴールドへの一手までわずか3手ほどだがその全てが悪い。繋がる気配は微塵も感じられずその季節を終えた。
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2024年 春が終わった。マリーゴールドの季節だ。
標高のあるこの地は4月からが良い。ベストとなる秋に向けて。
2024年4月11日ー初日
雨上がりで岩は湿気ていた。それでも感触は良くマリーゴールドのランジは7割方とまる。2年前、あれほど苦戦した下部もムーブごとの精度は100%近い。
狙えると感じたものの、自分も岩も万全ではなかったので次機へ。