「玖珠川Gon★★★2015」カテゴリーアーカイブ

埋没エイドリアンとRNP

梅雨真っ只中の7月16日

天気はかろうじて曇り。目的のエリア入り口に着くと大粒の雨が。少し待ったが止む気配なし。


とはいえこの時期の通り雨がそんな長い時間続くこともないだろうと、岩へ。

今日の目的は5年ほど前に登ったエイドリアンのダイレクトp。
記憶を頼りに近くまで行ったが岩が見つからない。

横にあった岩は見つけた。
???
これか!

見事に埋没、川流恐るべし。当てが外れた。どうしようもないので、とりあえず片っ端から登ることにしたが中々雨が止まない。
待ちきれなくなり登り始める。対湿気チョークワカブレンド「スーパーホワイト」もあることだし大丈夫だろう。

残念なことになったエイドリアンの岩、
バリエーションv5(2級)

こいつは面白かった。

7本登ったが10分そこらで終わった。仕方なく長いアプローチを帰る。


登り足りなかったのでgonに寄りちょろちょろとリピート。その頃には雨は止んでいた。
気温30℃超え、雨上がりの岩、しかも一度登った課題、正直快適とは到底思えないがそれでも、来てよかったと思えた。

帰り、せっかくなのでレッドノアの岩を見に行くことに。
2013年に登ったレッドノア、そのロースタートは当時完全に不可能なものとみなしprojectリストの中にすら入れていなかった。

水流が大幅に変化し、かつて行けていた場所が行けなくなっていたりとアプローチに大苦戦。
かろうじて辿りつくことができ、見上げたその岩は相変わらず格好良かった。

どうだろう?
かつてカンテから私のハンドリーチ一杯(178cm)で届く位置にあるカチへの一手が不可能だと思った。
今回、その一手は出来そうな気がした。

となればやっておきたい。

日暮れまで時間があったのでマットとギアを取りに戻る。アプローチが悪すぎる…が仕方ない。

準備が終わったのが17時過ぎ、日没までトライ。

レッドノアに繋ぐまで推定7手、その全てのmoveができなかった。
正直全然ダメだったが可能性は感じた。秋にもう一度しようと。

帰り、長いアプローチを辿っていては陽があるうちに車に着けないと判断。

川を渡れないかと考えていたところ、丁度いい丸太が落ちていた。
対岸に渡しその上を歩くことに。

2歩目くらいまではよかったが、3歩目あたりで丸太が回転。川に放り込まれた。

思ったよりも浅く水深腰丈。にせよ水流激しく1m程流されたが運良く止まった。さらに運良く真横に岩が。何とかその岩に這い上がり事なきを得た。

丸太はまわる、これで3度目だ。いい加減学習しようと思った。アクシデントはあったが最短距離で帰れたので明るいうちに車へ戻る事が出来た。

ミズノコ

話は遡って7月23日、
熊本県小国出張前に玖珠川をまわった。

大雨によるエリア変化がどの程度あったのか偵察。

公開したエリアを中心にまわった。
変化はあるものの大体は大丈夫、ただ上流域の一部は岩が倒れていたりした。
そのうちまとめたいと思う。

登りの方は、偵察の途中で雨が降りだし早々に諦めていたが1時間程度でやんだのでかろうじてといった感じ。

上流域、gonまでまわったところで碧の魂v8(二段)の岩なら、コンディション的にかろうじて触れそうだったのでやる事に。この岩も大雨の影響で地面が抉られ、ランディングが変わっていた。
というより、ジェミニv4(2級)がある面も碧の魂v8(二段)がある面も水没…。

碧の魂に関しては人気課題だったので、秋あたりには陸になっていて欲しいものだがどうか?

今回は石が転がって、何とか取り付けるようになった碧の魂と右面のv6(1級)の間をやる。

ダイナミックムーブが気持ちいいような気もするが、
ランディングが狭いのでやっぱり気のせいだろう。

リップ周辺は雨上がりでコンディションが悪く安定して登れる方法を考えるのにかなり苦戦した。
時間一杯でかろうじて登りきる。

ミズノコV10(三段)としたいが、グレードはどうか。どちらにせよ中途半端なスタートからやったので、もう一度コンディションの良い秋の日に確かめたい。
ラインは碧の魂やmorpho v6(1級)の右。


被験者クラブデータ
気温28度/湿度80%/雨の直後
V3(圧倒的に違った。)
BD shadow

岩場三昧

2.7 sun
福岡メンバーと出発、現地でえつさんや久留米メンバーと合流しまずはアプローチ整備。
経緯はfbに書いたが、簡単に書くなら工事の都合で通れなくなったアプローチを一旦閉鎖して、旧アプローチを復旧することに。

ただ、現地はまさかの雪、無事着けたから良いが高速降りてからがやばかった。

雪の中どうするか迷ったがみんなやる気満々だったので、やる事に。

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人数が多かったので難なく終了。報告はfbにて。
ここは登れそうになかったので龍体に移動。
そこは北九州や福岡メンバーが暖をとりながらクライミング。
みんなで和やかに登った。

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2.8 mon
久々の晴れ、そして私自身久々の万全コンディション。何をしようか暫く悩んだが、本題projectの一本をやる事に。

1時間程度打ったが、可能性は感じなかった。ただ、11月には手も足も出なかったのが今回はまだ勝負にはなった。

次に移動し、ハイボールpを。
流石に攻めるほどのメンタルはまだなかったが、着地できることは確認できた。

夕方、まだ岩の上に立っていないことに気付き、狙う岩の強度を少しおとすことに。
前回登った真白き道の隣のダイレクトをグランドアップでやる。

下部は上手く繋がったが、上部があまりに汚く…ホールドを握ると土と埃で、弾かれる。
流石にこれはぶら下がって掃除せねば無理そうだ。

結局岩の上に行けず…

ナイトに突入し、無理やり一本登り終了。
黒猫 v8
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よく登った1日でした。

Gon紹介の日

12/12 骨折6日目の夜、
来客。関東より注文していた品を持ってきてもらった。
時間があるとのことなので食事へ。
私は楽しく飲ませてもらった。26時就寝。

12/13 骨折7日目
この日は当初、一つエリアを表に出そうと決めていたのだが、私の怪我により中止になった。

ただとりあえず楽しみにしてくれていた人もいるようなので行くだけ行くことに。
その前に一仕事。
龍体に怪文書が残されているとのことなので、集合時間前に確認。
5時起き…睡眠不足の中足を引きづりながら現場に向かった。
エリアを自粛せざる得ない可能性のある事態、仕方がない。

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日が顔出す頃に現場に着く。
ここまでは良いが、ここから。物は岩の上。
先にクリが確認。ちなみに彼も急性腰痛症。

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そして見つかる。上がるまでもないとのこと。
そうは言われても、そこに有るなら気になる。
いつもなら簡単に上がれる岩、骨折した足は案外重いことを再確認した。
そして指で苔を毟って出来た子供の落書きを見た。その頃、ローカルも登場。
ありがたい限りだ。

何事もない事を確認して龍体を出る。

街で少し休み、Gonへ。
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10:00 民家や旅館、景観地や私有地の入り組んだ地形、
注意事項を説明した後、課題を各々登る。

やっぱりみんながまったり楽しそうに登ってるのを見ると嬉しい。
感想を聞かせてくれるのも、良い岩だと言われるのも嬉しい。

過酷な環境、川渡り問題、そして少しづつ出来ていった課題たち。
そしてここで仲間と過ごした日々が思い出された。
ほとんどの課題で誕生のドラマがある。
今後は再登の際に、人それぞれのドラマを生むだろう。

まともに歩けない今だからこそ、みんなの想いを感じれたかもしれないし、
エリア全体の事や、仲間のサポートを噛み締めれたのかもしれない。
全てに感謝したい。

みんなのクライミングを撮影することは出来なかったが、良い登りをしていた。
ここは代表してイセキの登りを紹介したい。

夕方、無事終了。
実は今回、比叡ボルダリング組合も協賛を頂いたことを紹介しておく。
感謝……

夜は荷物の引き渡し。
joyにイセキとマイウェイの山p参上。

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だらだらミーティングして1日を無事に終えた。
ちなみに翌日は、川原を松葉杖で歩き抜いた疲労で全身筋肉痛……。

★トポ改定情報

たんこぶ v1 → v2
ベルゼブブ v7 → v6
GYABA v10 → v12???
Golden pig 記載ミス 左 → 右

室井登喜男氏による講習会

先週土曜日は、室井登喜男氏による講習会でした。

スラブと垂壁に7課題作っていただき、時間よりみんなでセッション。
レクチャーもして頂きました。

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2級 垂壁オレンジホールド
1級 凹角ホワイトホールド
初段 垂壁紫ホールド

この3本は未だ完登が出ていません。今夜でも私も挑戦したいと思います。

その後、室井氏自身初のクライミング史講習ということで資料まで準備頂きました。
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岩を、其の儘に登るという魅力……
クライミング発祥の話を交えながら進行していきました。

‘それ’を登ってみたいという動機
自然の岩をそのまま受け入れ登る。

時代と共にテクノロジーも進み、
新たな挑戦と引き換えに妥協点として生まれたピトン、ナチュプロ、ラップボルト、ハングドック、マット~
これらは楽をするために生まれたのではないということ…………

講習内容を全て紹介するのは無理があるのでひとつだけ。
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ボルダラーにより、一般的に使われるマット。
単にそれは、自身の安全のために使われるのではない。
ボルダリングというスタイルの中で、当事者にその道具が必要だと判断され使われる。
(安全のみを追求したスタイルであれば、’それ’を登るのもっと適した手段がある。)

クライミングの魅力とは
自身の力で克服すること。
その魅力は、まさにクライミングのはじまりから何も変わらない。

登りたい岩があって、自身でどう登るか考える。
ボルダリングというスタイルを選ぶのも自分自身。
どう攻めるか、どういうスタイルを選ぶかも自分自身。

当たり前なことかもしれないけれど、
岩登りについてもう一度振り返ってみるのも良いかもしれない。
振り返ってみて、もし同じスタイルだったとしても、
そうやって行った岩登りには、深みと自身の信念が加わる。
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話は結び、その後は新しい課題をまったりと登ったり、
だらだらとアルコールを摂取したりして夜は更けて行きました。

翌日、岩場にて
室井登喜男氏は自身のスタイルで、新たなラインを登りました。
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極めてランディングの悪い岩のなかに在る、組み合わせのあわないホールド。
その難解なパズルを素早く解き、落ちれないクライミングを無事成功させる。

名は 剣
難易度は二段(V9)

講習の体現がここに。

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4日間、ありがとうございました。
動画を貼っておきます。