【 スティンキー、接着されたフレークが落ちた現在 】
人気の課題となっていた「スティンキー1級」。2025年3月、キーとなるグルー(接着)されたフレークガバがとうとう完全に吹っ飛んだ。
結論から言うなら「スティンキー」は二段(v8/9)」に。「スティンキーダイレクト」は二段(v9)に格上げだと思う。
これまでガバだった場所の掌一つ分上に残ったサイドエッジはポジション決まらねば効かせきれずムーブは極めて繊細になったといえる。下部の強度考えると、スティンキーダイレクトの上部はグレード一つ変わるほどではないと思う。
〈スティンキー記〉
ー20数年前のことー
無線のメインボルダーの奥の茂みにもう一つ巨石が隠れていた。
いつからは細道ができ…
きっと誰もが見上げただろう。
いつからか中間部の浮いたフレークが接着剤で固められ…
そのグルー跡が特に目立って汚かった。
私もまだ二段というものが理解できていない頃、横のラインに恋焦がれ通い詰めた。その過程で登ったスティンキーというライン。由来は目立つ接着剤跡から。後に白水さんが先に登っていると聞いた。
〈現在、そしてかつてを想う〉
4月17日確認
グルーが剥がれ、残されたサイドエッジ。あるべき姿に戻ったように思う。ある種美しくスティンキーがスティンキーではなくなった。
グレードは二ランクほど上がったように思う。
もし当時、浮いたフレークが接着されていなかったら…きっと憧れる存在になっていただろう。当時やっていたどのラインにも劣らぬクオリティだと思う。
グレードに関しては八面山らしい二段だと思う、そして二段のボスといってもいい存在感。
きっと打ち込んでいた人は残念に思うと思うけれど…
いつかの目標にすべき風格、内容、ラインなりだと思う。私自身、二段が登れていない時期に出逢いたかった。
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結果的にひとつのエピローグが追加されたスティンキー、
諦めるには勿体無いほどの岩だと思うの来る日をめがけ諦めずに気をもっていてほしい。