「大山水の宮殿★2018」カテゴリーアーカイブ

水の道サーキット

2025年3月 /鏡華水月の後


タックを見送りそのまま遊歩道沿いの岩をベアフットでサーキット。
目立った石はどれも土と苔に覆われていたので少しだけ掃除させてもらい出逢った順に登っていった。

最後には以前登れなかったハングも登れ、夕暮れまでの時間を楽しんだ。

*

ベアフットでのクライミングと出逢い、より一層クライミングが楽しいものになった。

鏡華水月

3月10日/ 月と緑酒 perfect project

完璧な道筋をどうか完成させたい。
パーフェクトラインを前に焦っていた。

次の雨で無くなるかもしれない下地、
気候的にトライすら厳しくなるかもしれない。

今季中登りたい。

珍しく正午前には岩にいた。


月と緑酒 中央low start project

まずは緑酒パートである上部を確認する。相変わらず悪い。初登時苦戦した覚えが全くないが当時のムーブは捨て新しくシーケンスを組み立てた。

…がそれでも異常に確率が悪い。

不安は残るが日差しを考え繋げることにした。


ボディにばちばち負荷入る下部、短期決着をしたい。出し惜しみなく初めから全力トライ。
3トライ目でしっかり下部を突破し上部。

ブラインドとなるカチを完璧に捉えない限り完登はない。だからといって守りに入りロックが強くなると距離が足りずミートしない。

気合いは入れず無心を心掛け、しっかりと捉えることができた。

鏡花水月 四段 初登

成功しホッとした。ここまで勝負に執着したのは久々かもしれない。

午後からは散策道の小岩をベアフットでサーキット、そんな話はまた今度。

もう一本のパーフェクトライン

造形美しく硬い岩質、なによりも道の成りが良い。
水上にあること常で滅多に陸に現れない。

ー水の宮殿ー

夕方ふと立ち寄ると今年は下地があった。

お椀の左カンテを登る 月と緑酒 三段 (2021年初登)
形状美しくも左のフェイス面に力を逃しながら登るという、…登っていて感じるエスケープ感。

その脱力感を拭うべくお椀中央からのラインをずっと探っていたけれど、今回偶然離陸の姿勢を発見した。

とはいえ繋げるのは別次元で。

*

「月と緑酒」前半パート、オリジナルは左足を左フェイスに巻き込んで傾斜を殺せたがお椀中央からはじめるとそれが出来ず、ハング面真っ向勝負となった。

登りきりたかったけれど日暮れに間に合わず。実際は上部のバラしも成功しておらず…次回登れる気がしないまま岩を後にした。

できれば完璧なラインの追加となる。

繊月の如く

2014年初登 「繊月の如く」再訪

激流の奇跡。
三日月状に抉られた壁の中、クライマーのみ通ることのできる一筋の道筋。


その壁に存在するのは一本のラインのみ。
それ以外は弱点はおろか可能性すら存在しない。
可能となるそのラインは完璧で、マントルを返すまでずっと一定の強度が続く。
高さも傾斜もあるので、後半部での足切れによる振られ落ちやマントル落ちは正直避けたい…。

下地は浅瀬、力量分だけ砂を運びマットを敷いて登ればいい。どれだけ埋めようとも一雨きたら、全て流される。

そんな環境もある種奇跡かもしれない。

二段が安定して登れれば問題ないだろうが、マントルは明瞭なホールドがなくかなりプレッシャーとなる。

今回は20分くらいかけて砂を運び、取り付きにマットを敷けるように。
上で落ちてもランディングは岩盤ではなく浅瀬だ、何とかなる。
実際は仲間共々落ちる事なく済んだ。
もちろんそれなりに準備万端に、意を決して。


2014年は色々もがいた。その中で出来た課題の中には、もしかしたらこのクオリティのやつが埋もれているかもしれない。

度々聞かれるオススメの課題…
真っ先に思い浮かぶのはどれかと考えたら、
大体の場合が実はこいつだった。

…ただ記憶も曖昧だし、2014年の忙しさの中で慌ただしく登ったこともあり無責任な事も言えないので口に出せずにいた。

改めてやってみて、記憶は確かだった。
気になる人は一足先に連絡もらえたらと思う。