2月、celldivisionの右のprojectが登れた。(Fusion v13)
これでようやく次に行ける、そう思い少しほっとしたのを覚えている。
しかしその後天気の悪い日が続いた。
3月半ば、ようやく海亀の右のprojectへ。
moveは昨年の段階で完全にバレていたわけだが、繋げて来るとフットジャムの効きが悪くなり核心の一手がどうも上手く行かない。
一旦諦めてもう一つのprojectをやることに。
海亀の下の綺麗なハング。最低限に存在する弛いポケットを辿り、リップへの強烈な1手へ。リップから先も非常にシビア。
ハング中のポケットは保持に適した形状ではなく、この地特有のフリクションを駆使すれば辛うじて抑え込める、といった感じ。指かわのダメージが激しくトライは1時間が限度だ。
3月25日
それぞれのmoveは、ほぼほぼ完璧。なのに繋げきれず。登り損ねる。1時間で指かわがズタズタになる。。。
気温20℃以下/指かわ全快/4日以上の晴れ続き
これら条件が揃わなければ、今の私には登りきれないように思えた。この先ガンガン気温は上がるだろう。勝機を逃したことを悔いた。
4月1日
丁度4日間晴れが続いた。予報を眺め続け、行きそうな気がしていたので指かわを温存していた。
残念なことに気温だけが不十分、予報では23℃。仕方ない。
昼前、山を歩く。一歩一歩踏み込むごとに落ち葉が軋む音がした。山が乾いていることにテンションが上がった。
岩を見上げるといつもより白い。そういえば前回botchさんにあったとき、いつもはこの岩白いよと言っていた。こういうことか。
岩に触れると、確かにフリクションを感じた。
アップを済ませて、いざトライ。
3トライほどしてみたが駄目。気温が高いという先入観から離れられずにいた。。。無心を心掛けるも上手くいかず。
しばらく休むことに。
13時過ぎ、雲が出てきた。気持ちが少し落ち着いた。
やってみる。
全てのホールディングが上手くいった。リップへの一手もシワにドンピシャでハマる。その後数手は指先に若干のぬめりを感じたが何とか切り抜けることができた。
乙姫 v12(四段) 初登
強度高めの真っ向勝負、こういう課題が一番好きだ。良いクライミングができたと思う。
少しだけメインでやっていたprojectをやってみたけど気が抜けたのか全然駄目。来シーズンへ。