「Kikuchi」カテゴリーアーカイブ

爛々咲華

峡谷のなか美しい植生に埋もれた巨石。
様々なprojectを終えたタイミングで改めて見上げるとやっぱり魅力的。

〈 9月26日 〉

下部は見立て通りスローピーな棚へのランジが気持ちよかった。
蔦に覆われた上部も良い感じで凹角が続き、意気揚々とロープに下がり掃除開始。
すると……まさかのホールド見当たらず。

「ウソだろ。。。」

下部が完璧なだけに落胆した。
しかも掃除の合間にもっこりとしたリップの蔦を剥がすと祠とお地蔵さんが出てきた。。。

色々想定外すぎる。

すぐにやすさんに連絡すると、特に問題なく登って良いようなので祠も併せて掃除し直す。

(とういかどうやってここに祀ったんだ?)

*
上部はなんとか凹角右のカンテにラインを見出し時間ギリギリで登りきった。

爛々咲華

18時から店番。慌てて撤収準備をしていると踏み込んだ崖が崩れ、つま先に大石が転がってきた。
パキッという音と共に激痛が走る。これはやばいと思ったが痛みがひどくなる前に撤収しようと淡々と片付けを済ませ車を走らせた。

*

結局親指の骨を軽くやってしまったが良い岩が登れたあとで良かった。

 

美猴王

2024年梅雨、コング岩へ。

やすさんに連れられ共に可能性を見た。それから2週後、溜まった土を落とし雨雲の合間をついて左の道筋を探った。

リップへの一手が恐ろしく。飛び出せる余裕はあるが、もしリップを保持し損なえば後ろの杉の木にぶつかった挙句斜面に落とされそうで…

距離を出せなかった。

*

9月24日

残暑とも呼べない本格的な暑さが続いていたけれど最近の登りに調子付き向かう。マットを担ぎ急峻を20分登る。涼しければ丁度良いアップなのかもしれないけれど今は苦行だ。

岩の前でしばらく休み、一手(心)を決めるために準備をはじめる。
少しだけ湿気た岩、リップにチョークをまぶすためにまわり込む。やっぱりほんのりタルそうに見え印象が悪い。リップがスローパーだったとしても着地に備え一瞬は抑えたい。覚悟を作るために1時間を費やしいざ。

〈 美猴王 〉

届けば止まる、そんなリップではなかったけれど一応ガバの部類に入る保持感だった。にせよ無警戒にとべばきっと弾かれていただろう。

しばらく休み右の道筋を。こちらは美猴王と変わりパズル要素が強い。コウタがもう少し大きくなったらみんなでセッションしても楽しそうだ。

山を降り河原に寄る。
対岸の岩がやはり魅力的で被った下部は二段〜三段ほどのダイナミックムーブが入りきっと面白くなる。上部は植物に覆われて未知数だけどこの岩質ならきっとホールドは豊富にあるだろう。そんな期待を裏切られるとも知らず再訪を楽しみに帰路へ。

コング岩の可能性

未だ見ぬ岩に逢いに行く季節、そして可能性を探る季節。

ー 2024年6月 ー

先月に案内いただいた山奥にあるコング。岩のスケール的に見上げるだけでは可能性を測りきれず。

やすさんに
「秋が来るまでに可能性探っときますね」
なんて言ったものの、実はこの時すでにときいていたのかもしれない。

初めて見上げたその2週後にマットを運びトライ。明らかに道筋あることがわかった。

夕立に拒まれ全容こそわからないが良い季節ならきっと大丈夫。

*
他の岩を見に行く気になれないほどの雨にやられ、夕方からは潔くメダカウォールでトレーニング。

#joywallrocknavi #kikuchiboulder
#climbing #bouldering

きっかけの岩、天守 四段(fa)

「 雨宿りproject 」

通うきっかけとなった岩。
この岩がなければここまで通うことはなかっただろう。


昨年、初めてミナッチに案内された際
「いつも登ってそうな岩!」
と紹介されて
(確かに)
と納得してしまったけれど…

ルーフ大好きだとはいってもこれは難しすぎる!
丁度良いハング内に散らばるギリギリのホールドたち。

果たしてこれは登れるのか…
梅雨に判断できるものではなかったので次のシーズンへ持ち越し。

 

2023年暮れ〜2024年明け

吉四六、そしてゴジラ。
それら目的に通う中で、ずっと頭の中にあったライン。

1月15日

取り付くまでずっと緊張していた。
冬の気候で駄目なら当面駄目だ。果たして勝負になるのか?

結果は…核心の一連に成功した。

となるとスタートからやってみてどうか?
しばらくすると、なんと核心が突破できてしまった。
この勢いのまま登ってしまいたいと欲がでる。

その後夜まで粘ったが、結局上部のシビアなパートで何度も落とされ悔い残る敗退となった。


1月17日

翌日の雨を見越し閉店後に直行。

moveは完全に身体に染み込んでいた。体力も全快。
2日前のトライが嘘のようで、核心突破後ダメージをほとんど感じなかった。

「天守 -amamori-四段」初登

あの日見たあの岩は、本当にこの岩なのか?
少しだけ信じられないけれど…登れたことが純粋に嬉しい。

雨が降り出すまで登ろうと周囲のprojectを巡ったが、結局明け方まで降らず。
いくつかの好課題が出来たものの帰りの運転は地獄だった…。

きっかけの岩が終わった。
…ただそれははじまりのきっかけというだけで。

通う間にどんどん新たなきっかけが。

新たな岩に、
まだ見ぬ岩に、
ローカルと語らいに、

菊池通いは続く。

菊池通い2 Godzilla

2024年元旦
菊池へ

※12月の雑記はまた

 

雨が続き、結局2024年になってしまった。
本題の雨宿りpは染み出し、ゴジラ岩の側面を掃除してみることに。

午前中はざっとアプローチ作成。
午後からロープにぶら下がる。

上部は蔦に覆われ全容はわからないものの上部は隠されたガバが出現すると考えていた。

蔦を退かしフェイスへ降りる。

思ったよりも壁が立っており、想像に反してすっきりと綺麗なフェイス。
脆かったらどうしようなんて考えていたが、むしろ硬くてホールドは乏しい。


核心であろうハングを抜けた先のカンテにフラットな棚があり、
そこからリーチ目一杯の距離にあるリップまでホールドはなかった。
さて…。

掃除を終えたところで、やすさん筆頭に地元開拓者たちが合流。
まったり談話しつつ楽しく過ごし後、再びゴジラ岩に戻る。

改めて見上げると威圧感半端無い。
ランディングは極めて悪く上部で失敗はできない。

中間部の核心であろう片手サイズのフラットな棚にデッドするmove。
落ちても大丈夫だと思うけれど…失敗の想像はしたくない。

1月7日

閉店後に直行。この機を逃すと(天候的、スケジュール的に)当面触れそうになかったので強行した。

ロープに下がり状態を確認。
前々日までの雨が心配だったけれど岩は乾いていた。

濡れていた前回と比べると保持感が全く違い、不安だった箇所も許容できる範疇に収まっていた。


いざ。
下部のハング中の動きはすぐに完璧となり核心前まで繋がった。

核心、最初の一手をとめたらもう後には戻れない。

 

しばらく休んだところで覚悟を決めて、
やる。

核心の一手を捉えた。
ほんの少しだけ不安だったリップへのダイナミックな伸び上がり、

躊躇したらやられると思っていたので無心で出すことを決めていた。
ちょっと嫌なマントルまでの一連を作業的にこなし一つ目のリップを超えた。


二つ目のリップまでは慎重に。服に枝を絡ませたり、土で滑ったり、虫に驚いたりせぬよう淡々と進んだ。

そして…
岩の上を歩き裏面をクライムダウンしゴジラ岩を半周。取りつきに戻った。
到着から1時間の出来事。

Godzilla 三段 初登


時間も体力も残っていたが翌日の店番を考え自重し撤収。
帰路見える街明かりが綺麗だった。

そして本題、雨宿りprojectへ