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故きを温ねる

故きを温ねる、
その先は今日も未知のまま。

綺麗な岩塔の下部、打たれて数十年は経っているであろう4本のリングボルト。その先のブランクセクション。

10月27日

3年9ヶ月ぶりの対峙。
少しだけ見えた。
今季、時間とパートナーが確保できればしっかり向き合いたい。

ボルダリングとリードクライミング。
これらはジャンルの違いではなく、岩を登る手段の名称の違いであって、世間のイメージほど隔たりはないと思う。

格好良い岩があればどう登るか考える。
けれどただただロープが重いつらい。

 

奥の塔

雪残る2月8日。

近場の岩塔へ。
昨年梅雨前にボルト打ちを終えたはいいもののトライしていなかった奥の岩塔。
仲間はその横のラインをやる。

私のやろうとしているラインは下部1/4までリングボルトが打たれていた。

上まで続いていないところを読むに、いつの時代の誰かがフリーの可能性を見てやろうとしたのだろうか?クライミング歴40年以上の仲間に聞いても、何用のリングボルトなのか読み取れなかった。
そのラインはとても厳しく、リングボルトの続く一番傾斜の緩いセクションすらV5近くの難解なシーケンスを要求された。
核心は8m付近、前回全く保持できなかったホールドのような穴が今回は一瞬だけ保持でき、かろうじてmoveは出来た。
上部はやっていないが多分大丈夫であろう。

正午過ぎまでの短い時間のトライではあったが、全容はわかった。

傾斜が緩いので、指先のフリクション勝負になるであろう。
ということはシーズンオフまであまり時間がない。